本当に待望の新書化。フーコーやバルトという現代思想の英雄達の思想を、平易な表現、巧みな例え話、を用いて軽快に描ききった稀有な本。本書の最大の特徴は、その「実践編」にある。各思想家の着想が、映画や小説の中で如何に生き生きと描き出されているかが、ドライブの利いた生きのいい文章で描かれる。
12. 構造と力
浅田彰が26歳の時に書いた、フランス現代思想、ポスト構造主義の入門書である。現代社会をめぐる著者の思想・批評の趣旨に賛成というわけではないけど、30年ぐらい前に一世を風靡したフランス現代思想の入門書として読む分にはとても分かりやすい本だ。
14. ドゥルーズ 流動の哲学
非常に面白かったです。ただし、ただの入門書だと思って読むと、やや難解かもしれません。
15. フーコー入門
長年フーコーの原著に触れ、講義録の日本語訳を公開してきた中山元であるからこそなしえた、フーコーの入門書としては決定的な本だと思います。時に論理的な展開の軌跡を読みとりにくいフーコーの思想の全貌を、時を追いながら、順番にわかりやすく解説した本として、他の入門書にはない思想としての連続性をつよく意識させる仕上がりになっていると思います。
16. ラカンはこう読め!
本書は、ラカンの難解な概念の解説書ではない。帯にあるように「入門書」と呼ぶのが相応しいかどうかは疑問だ。本書は、むしろ、ラカンの編み出した諸概念(たとえば「想像界」「象徴界」「現実界」の三幅対や、「対象a」など)を自在に使って、映画や文学、現代社会を紐解くエキサイティングな思想書だ。そして、思想とは畢竟、実践されなければ無意味であることを思えば、難解なラカンの理論を用いて、現代社会を、ひいては我々自身への見通しの良い視座を切り開いてくれる本書は、思想書としても白眉だ。
17. 存在論的、郵便的
浅田彰氏の『構造と力』以来の快挙です。著者のデリダ理解は群を抜いてすばらしく、読み応え十分の書物です。デリダ思想の入門書としても最高の出来ではないかと思います。いろいろなデリダ思想の解説書や入門書がありますが、これほど懇切丁寧に、しかも啓発的に書かれた書物はありません。
18. デリダ―きたるべき痕跡の記憶
わかりにくい哲学の代名詞的存在であるジャック・デリダの主要 著作を、わかりやすく読み解いてみましょう! 「脱構築」というキーワードな んぞ周到に回避し、あくまでも、「到来するもの」の体現者として。
18. レヴィナス入門
哲学者の入門書のある理想的な形の一つは、その哲学者の鍵となる一節一節の言葉を適切に選択し整理して並べ、それに補足説明を加え全体的な概観をさせる助けとなるものであると思うが、この書物はその要素を十分に満たし、哲学者の潔癖さゆえに時にはまだるっこしいものとなる議論を簡潔にまとめていて、全体的な理解に役立つ。
19. 探求
柄谷は他者と《他者》を区別し、前者を自己との対称性に基づく他者、後者を自己との非対称性に基づく他者と定義する。柄谷によれば、内省から出発する従来の哲学は自己と他者の対称性を前提とする「話す‐聞く」モデルを暗黙のうちに採用しているが、そこで見出される他者は自己と同じ言語ゲームに属している他者であり、結局のところ他者はもうひとつの自己にすぎなくなる。その点で従来の哲学はモノローグ的な独我論におちいっている。
20. バタイユ入門
本書の中心は、バタイユの「力」という概念についてです。理性的なpuissanceではなく、やや抽象的なforceの重要性を説き、力の概念を転回させています。バタイユの言うforceを全面的に肯定できなくとも、私自身はある程度の理解は可能だと思います。理性による支配は表面的な、外に対する取り繕いでしかなく、内面や沸き起こるものが全ての根底にあることは確かにそうであろうと思います。願望は理性ではなく情念なのですから。そして、それがただ美しいだけのものではないことも容易に想像できます。
20. 集中講義!日本の現代思想
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