EIZO FORIS FX2431TV・FX2431 本気レビュー

株式会社ナナオより、FORIS ブランドで展開されている FX2431TV と FX2431 について、発表日の当日に新商品に触れる機会がありましたので、詳しくレビューしたいと思います。

かなり長編になりますが、タイトルのとおり本気(マジ)でレビューしていますので、最後までお付き合いのほどお願いいたします!

また、記事後半のどこかに、あまり公開されていない貴重な高画質商品画像も用意されています・・・


1. 進化したポイントなど

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▲ EIZO FORIS FX2431-BK

今回発表された FORIS FX2431TV・FORIS FX2431 は、ブランド名こそ違いますが FlexScan HD の血統、事実上の HD2452W の後継機種で、さらに進化したモデルになっています。

どうやらエンターテインメント市場向けのモデルは、液晶モニター・液晶テレビという枠を超えて、今後 FORIS ブランドに統合し展開していく模様です。

FORIS ブランドになったから性格がマイルドになった???いやいや、そんなことは無く以前からの“やんちゃぶり”は健在です!ゲーマー必見です!!

尚、今後商品を紹介する中で2機種のモデルが登場しまが、ブラックボディが FORIS FX2431-BK、シルバーボディが FORIS FX2431TV-SRです。両者の大きな違いは TV 機能の有無とリモコンの種類です。

▼ こちらの記事もご参考にどうぞ

2007年夏発売
FlexScan HD2451W 商品レポート(クローズドセミナー)
http://kitefield.air-nifty.com/blog/2007/06/241hd_eizo_flex_1cea.html

2008年夏発売
FlexScan HD2452W 商品レポート(EIZOガレリア銀座)
http://kitefield.air-nifty.com/blog/2008/06/eizo_flexscan_h_d939.html

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▲ EIZO FORIS FX2431-BK

FORIS FX2431(TV)は、FlexScan HD2452W の事実上の後継機種ですので、HD2452W から機能的に何が進化したかザックリと書くと・・・

・ 搭載液晶に高品位VA方式パネルを採用。

・ 画面の輝度を下げた。

・ こだわりのスピーカーが内蔵された。

・ チューナー搭載モデルも登場。

です(こちらは筆者の独断で書かせていただきました)。

液晶パネルに関しては、Adobe RGB カバー率 96%、NTSC 比 92% の広色域パネルを新たに搭載しています。サイズについては、パネルサイズ 24.1 型、最大解像度 1920×1200 ドット(画素ピッチ 0.270×0.270mm)ですから HD2452W と同じですね 。
このパネルで、HD1080 コンテンツを扱うと上下が黒帯表示になりますが、PC 用として使う場合は縦に少しでも広いほうが使いやすいので、許せる範囲だと思います。

輝度については、「HD2452W → 450cd/m2」から「FX2431 → 360cd/m2」と大幅に下げています。HD2452W は標準の設定だと明る過ぎた感があり、色表現(特にホワイト)がキツイと思われた方も多いようです。最低輝度は不明ですが、その分コントラスト拡張時のコントラスト比の値が低くなっていました。FX2431 を見ると最大消費電力は HD2452W と変わらないのですが、どうやら通常使用では省電力になっている模様です。ちなみに輝度と消費電力の関係は HD2452W で計測した参考値を書くと、輝度最高に設定 89W - 輝度最低に設定 36W です(ワットチェッカーPlusでの計測値)。


2. 内蔵スピーカー

こだわりのスピーカーシステム!

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FORIS FX2431TV / FX2431 は共通して、画面下部に要望の多かったであろうステレオスピーカー(2W+2W)が内蔵されています。

FORIS ブランドは、どの商品も画質だけでなく音のクォリティにもこだわりがあり、こちらのモデルのスピーカーシステムは、シリンダー(円形)形状を採用したエンクロージャー(スピーカーの筐体)が搭載されていました。

ちなみにナナオさんでは、このシステムを “Cylinder Sounds Solution”と呼んでいます。

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上の画像は、“Cylinder Sounds Solution”のエンクロージャーを背面より撮影したものです。

シリンダー(円柱)形状は、剛性を高めて不要な振動を抑えるほか、共鳴や定在波が発生しにくく、元の音には無い付帯音を低減する働きがありますよね。

まぁ、本格オーディオではないので、あくまでもイメージとして捉えて欲しいのですが、音が悪い方向には作用しないと思います。音が割れにくいのも特徴だそうです!

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実際に音を聴いたのは、ほんの少しの時間ですので大胆なコメントは控えたいと思いますが、凄く良い音ではないけど全然悪くない ~ クリアで聞きやすい音♪ 内蔵スピーカーにしては結構ガンバッテいるという印象です。

ナナオさんのこういうコダワリ、大好きです!!

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3. 入出力端子

電源プラグを除くと、コネクターを挿す端子はすべて横向きです。ここでは、FORIS FX2431TV・FX2431 の入出力端子についてまとめてあります。

主な入出力端子はリアに配置してあり、端子台(ターミナル)はデジタル系(音声入力を除く) ・ アナログ系 ・ テレビ関連FX2431TVのみ搭載の信号別にまとめられていますので、各機器への接続は分かりやすいと思います。

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▲ デジタル系信号の端子台(本体背面中心の左側に配置)

・ DVI-D 24 ピン(HDCP対応)×1
・ HDMI×2
・ USB Rev.2.0準拠 up×2
・ USB Rev.2.0準拠 down×2
・ ステレオミニジャック×2(アナログ音声入力)

何といっても、2 系統ある HDMI 端子が PC 信号をサポートしたのが大きいですね。なので、USB アップストリームのUSB オーディオ機能は省略されている模様です。

HDMI は、HDMI CEC(Comsumer Electronics Control)に対応しています。モニターと HDMI CEC に対応した外部機器を HDMI ケーブルで接続した場合、モニター側のリモコンでレコーダーなど外部機器の「再生・停止・早送り・早戻し」の制御が可能になります。

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▲ アナログ系信号の端子台(本体背面中心の右側に配置)

・ D-Sub 15 ピン(ミニ)×1 (セパレート対応)
・ コンポジット/S端子×1 (S端子優先)
・ コンポーネント×1
・ RCAジャック×2 (コンポジット/S、コンポーネント専用)
・ ステレオミニジャック×1(音声入力)
・ ステレオミニジャック×1(音声出力)

PSP や Wii を接続する場合はこっちですね(ゲーム接続用ケーブルは、各メーカーの資料を参照のこと)。

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▲ テレビ・ネットワークの端子台(FORIS FX2431TV のみ搭載

・ 地上デジタル アンテナ入力端子×1
・ BS ・ 110 度CSデジタル アンテナ入力端子×1
・ LAN 端子(10BASE-T/100BASE-TX)×1
・ 電話回線(モデム)端子 ×1

電話回線端子は、データ放送の双方向通信サービスを利用する時に使います。

LAN 端子は、インターネット経由でデータ放送の双方向通信サービスを利用する場合に必要です。サポート範囲の情報提供はナナオさんに今後期待しています。

● 接続方法については、メーカーのマニュアルをリンクしておきますので、こちらを参考にしてください。

・ FORIS FX2431 セットアップマニュアル
 FX2431SetupManual-JA.pdf

・ FORIS FX2431TV 取扱説明書
 FX2431TVManual-JA.pdf

・ FORIS FX2431 取扱説明書
  FX2431Manual-JA.pdf

※ リンク切れの場合は、EIZO のサポートページ(取扱説明書)よりアクセスしてください。

また、前面にはヘッドフォン出力端子が 1 系統ありますね。

ここまで入出力端子が豊富なのですから、全ての端子に機器を接続して、リッチなデスクトップ環境を実現しちゃってください!きっと、このモニターも喜びますよ!!


4. TV機能

どうせ買うなら FORIS FX2431TV。カラーは、シルバーとブラックの 2 タイプが用意されています。

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▲ FORIS FX2431TV-SR

FX2431TV は、動画再生に適したオーバードライブ回路搭載の PC モニターに、「3波デジタル放送チューナー」と「シリンダーサウンドソリューション」を装備して、テレビ機能を付加しているモデルです。

Adobe RGB カバー率 96%、NTSC 比 92% の広色域液晶パネルを採用したテレビなんて、見たことも聞いたことも無いですよね。それだけでも十分価値はあると思います。

FlexScan HD2451W から始まった、ナナオのワイドマルチメディア・デスクトップハイビジョン液晶モニターは、約 2 年の歳月を経て、さらに完成の域に近づいていますね。

あと、ブルーレイディスクやTVチューナー搭載 HDDレコーダーなどの外部機器を HDMI 接続すればもっと完璧になる。豊富な入力端子を装備するデスクトップ映像ステーションだから、コンポーネントを追加して自分流のセッティングも自由自在に楽しめそうです。もちろんゲームを接続しても全然 OK です。

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テレビの視聴は、付属の B-CAS(ビーキャス)カードを本体に挿入する必要があります。

B-CAS カードは、カード上の IC チップに記録されている暗号鍵を利用して、暗号化されているデジタル信号をデコードするためのものですね。

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B-CAS カードは、一度セットすれば殆ど抜き差ししないものです。

こちらは、ユーザーからのリクエストに応えて、B-CAS カバーが付属されていました。

右側面にこのカバーを取り付けて、見た目すっきり!納得の出来栄えです。

あと、背面中央のケーブルホルダーで、ケーブルがきれいに収納されているのが、お分かり頂けると思います。

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FORIS FX2431TV と FORIS FX2431 のフロント操作パネルの違いは、回線使用中のランプの有無です。FORIS FX2431TV は電話回線使用中に回線使用ランプが緑色に点灯します(回線使用ランプは、操作パネル右側に■■と黒く見える左横にあります)。

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フロントベゼルにデジカメのノイズがのっているように見えますが、(実機はもう少し綺麗ですが)こういう仕上がりです。手の油汚れが付きにくいのも特徴です。

あと、このシルバーのボディもなかなか良い質感でしたよ!

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5. リモコン

EIZO FORIS FX2431TV と FX2431 に付属するリモコンは違います!

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何が違うかは一目瞭然。大きさが全然違います、機能の多さ(少なさ)も違います。

大きさの違いは主に TV 機能の有・無によるもので、データ放送やテレビ番組表にも対応している FX2431TV 用のリモコンは、かなり高機能になっていますね。

また、本体ボディカラーにあわせて、リモコンの色も変えて欲しかった気がしますが、FORIS FX2431TV 、 FX2431 のどちらのモデル用もホワイトカラーが採用されています。

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▲ FORIS FX2431用のリモコン(MR-3)

基本形のリモコンで、モデル No. は「MR-3」です。

マルチメディア対応の PC モニターですので、リモコンがあると何をするにでも(ボディ本体の操作パネルに比べて)操作性が格段に良いと思います。

入力機器 ・ カラーモード ・ 画面サイズの切り替え、OSD などの操作性が全然違います!

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▲ FORIS FX2431TV用のリモコン(MR-5)

こちらのモデル No. は「MR-5」です。

このリモコン、使いこなすには時間が掛かると思いますが、このモニターを選択するユーザー層を考えれば、すぐに慣れるくらいボタンの配置が分かりやすいと感じました。

なお、FX2431TV は PinP 機能により、 PC 入力の画面を親画面に、テレビ放送の画面を子画面にして、2 つの画面を同時に表示することが出来るそうです。


6. ゲーム表示モード

FORIS FX2431・FX2431TV のゲーム表示について、ちょっとまとめてみます。

まずは、PSP(プレイステーション・ポータブル) を接続した場合です。

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▲ アスペクト比 16:9

入力信号の垂直解像度を基準にして、16:9 の画面で表示します。

※リアル(ドットバイドット表示)でも OK だと思います。

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▲ 2× アスペクト比 16:9

「アスペクト比 16:9 」時の表示サイズを縦横比 2 倍に拡大して表示します。

※ 2×リアル( 2 倍拡大表示)でも OK だと思います。

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▲ ポータブル(VIDEO 入力時のみ)

プレイステーション・ポータブルの画面を表示するときに選択します。

PSP の画面をモニターの幅一杯に拡大表示するモードで、PSP の映像を大画面で楽しめます!


ここで、スルーモードを ON にしました。

スルーモードとは、 映像表示をスキップして、ゲームのボタン入力から映像表示までの遅延を約 1 フレーム(約1/60秒)短縮する機能です。

こちらは、ナナオ企画部の方が分かりやすい説明をしてくれまして、例えば対戦型野球ゲームで、相手ピッチャーが投げた球を打者がバットを振ってジャストミートしたはずなのに、スルーモードが無いと一瞬遅れてボタンを押したようになってしまい、流し打ちになってしまう。スルーモードがあると、映像表示されるまでの遅延時間が短縮されるから、思ったとおりの打撃ができる・・・とのことです(あくまでもイメージです)。

特に対戦格闘系、リズムアクション系、スポーツ系では、一瞬のミスがゲームの行方を左右しますから、映像遅延回避処理はかなり大事な機能だと思います。

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(C)Tim Martin
(C)1986,2008 IREM SOFTWARE ENGINEERING INC.
Licensed by Tozai.Inc.

▲ 左:リアルイメージ無効  右:リアルイメージ有効

昔のゲームなど、ドット絵で表示されるゲーム映像を拡大表示した場合、従来の機種ではドットが崩れてしまっていたそうです。

こちらは、ゲームユーザーの意見をしっかりと受け止め、ドットを崩さないように表示するモードが用意されました。


まだまだ、暗いシーンでの黒表示が潰れないとか、なめらかな映像表示などのネタもあるのですが、あまり書きすぎないようにします。このモニターのユーザーになった方のみ楽しんで下さい。

別名、ハイエンドゲームモニター。FlexScan ブランド から FORIS ブランドにさせられちゃった感もあるのですが、コアなゲームユーザーなら素直に買い!もしくは同社モニターから買い替え!ですよね。

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7. OSD・設定メニュー

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FORIS FX2431TVの「設定メニュー」を簡単に。。。入力によって設定できる機能が異なりますので、参考程度にご覧ください。

まず、設定メニューの操作は、フロントパネルに配置してあるボタンにて行えるのはもちろんのこと、標準で付属するリモコンでも行えます。一度設定してしまえばあまり変更しないと思いますが、リモコンで操作したほうが分かりやすいですし、非常に操作が楽だと思います。リモコンがある恩恵はこんな場面でも感じられます。

なお、記事に掲載している画像は、画面が青みがかって表示されていますが、パネルの視野角によ色度変化ではなく、こういう色彩を使ったデスクトップ画面を表示させています。

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最初に表示される設定メニューは、[カラー調整]、[サウンド調整]、[PowerManeger]、[本体設定]、[デジタルメニュー]、[インフォメーション] からなり、メニューより項目を選択することで、その項目の設定画面へと切り替わります。

[デジタルメニュー]は、FORIS FX2431TV のみ表示・設定ができ、FORIS FX2431 ではこの項目は表示されません。

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[サウンド設定]の画面で、スピーカーの設定を表示させています。

なお、ヘッドホンの調整はヘッドホンを接続しているときに行えます。

[低音強調]と[ワイドサウンド]は、本体に内蔵されているスピーカー用の設定で、[ワイドサウンド]とは、スピーカーから出力される音声に広がりを持たせるか、持たせないかの切り替えが出来ます。

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[PowerManeger]で省電力の設定が行えます。

[パワーセーブ(PC)] は、PC と HDMI(PC信号) の入力のみ有効で、コンピュータの状態と連動してモニターを省電力モードに する / しない の切り換えができます。

[EcoView Index]は、モニターの省電力の度合いを緑色のインジケータで画面に表示する機能で、エコを意識するのに有効です。

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[本体設定]の画面です。

[電源ランプ]は、画面表示時の電源ランプの 点灯 / 消灯 を切り換えられます。暗い室内などで本体の電源ランプ(青)が気になる場合は、消灯の設定をしてランプを消灯することも出来ます。

[リアルイメージ]は、ドットで表示されるゲーム映像を、ドットを崩さないように表示するか、表示しないかの切り換えができます。

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[インフォメーション]は、機種名、入力信号、解像度などを表示します。

使用時間は、工場での検査などのため、購入時に使用時間が「0」でない場合があります。このカウンターはリセットできないようになっています。


[カラー調整]は、説明するのが難しいので省略しました(ゴメン)。EIZO のモニターは、このカラー調整機能が非常に豊富でかなり詳細な設定ができますよね。さすが、映像機器専業の国内トップメーカーだといつも感じます。


8. HDMI CEC

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FORIS FX2431TV ・FX2431 には HDMI CEC 機能が搭載されています。

HDMI CEC とは、よく総合家電メーカーで○○○リンクと呼んでいる、テレビに接続した外付機器を、テレビのリモコンで制御・操作するアレのことです(HDMI CEC に対応している機器間を HDMI ケーブル で接続した場合のみ機能します)。

FORIS FX2431TV ・FX2431 と別途に用意した HDMI CEC に対応した外付レコーダーやプレーヤー間を HDMI ケーブルで接続し、モニター側から HDMI ケーブルを介して制御コマンドを送信することで、対応した外部機器をコントロールできる仕組みになっています。

HDMI CEC 機器間の相互制御で、この 2 機種のモニターが対応している機能は以下の通りです。


■ 電源オン連動

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外部機器の電源を入れたり再生操作などをおこなうと、本機の電源が入り、入力が切り換わります。


■ 電源オフ連動

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本機の電源を切ると、外部機器の電源も切れます。


■ 外部機器の再生操作

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本機のリモコンで、外部機器の再生/ 停止、早送り/ 早戻しができます


■ 外部機器のメニュー操作

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本機のリモコンで、外部機器のメニューが操作できます。


FORIS FX2431TV ・FX2431 で HDMI CEC の機能を利用するには、設定メニューで HDMI CEC を有効に設定する必要があります。

また注意点として、接続する機器によって正しく動作しないことがあったり、AV アンプやHDMI セレクタなどを介して接続した場合も HDMI CEC 機能は動作しないそうです。

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9. P in P 機能

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親・子 2 画面表示、PinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)機能は、“ながら仕事”とか“ながら視聴”をする人向きかな!?

PinP は、PC 入力の画面を親画面に、AV 機器(VIDEO/HDMI 入力)の画面を子画面にして、2 つの画面を同時に表示させる機能です。

FORIS FX2431TV はテレビチューナー搭載なので、テレビ放送だって子画面に表示出来てしまいます。

PC で作業をしていて、子画面が盛り上がっているな~♪という気がしたら、子画面を全画面表示にして息抜きする・・・なんて、使い方も OK です!

ちなみに、子画面の表示は半透明に設定(3 段階表示)できるので、親と子の画面が重なっている部分も、それほど主作業の邪魔はしないです(これは、使い方次第ねっ)!

子画面から全画面への切り替え(その逆も出来る)は、付属リモコンでポン・ポンと切り替えられるから操作も簡単、本当に“ながら族”向きですよね~B 型人間としては非常に便利な機能だと思いました。

『VIDEO/HDMI 入力画面を親画面、PC 入力画面を子画面とすることはできません。また、コンピュータがHDMI 入力に接続されている場合は、子画面側に表示されます。』なんて制約があるから、やりたいこと全てが出来る訳じゃないけど、やっぱりあった方が良い。

この機能は使い方次第なんだろうけど、きっと使えるケースはあるはずです!

入力端子が豊富な、マルチメディア・モニターならではの使い道を、探ってみてはいかがでしょうか。


10. NEW FORIS発進

最後に、今まで紹介してきたこの2機種の機能や特徴について、まとめてみました。


NEW FORISブランドの展開

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従来機種 FlexScan HD2452W が進化したモデル FX2431TV・FX2431 は、今後 液晶テレビや液晶モニターという枠を越えて統合し、エンターテインメント市場向けで展開する FORIS ブランドでの発売となりました。


製品の特徴

 ● マルチメディア

  • 地上・BS・110度CSデジタルチューナーを搭載(FX2431TVのみ)
  • PC入力はDVI-D(HDCP対応)、D-Sub15ピン(ミニ)の各1系統
  • AV入力とPC信号をサポートするHDMI(1080p対応)は2系統
  • コンポーネント、S端子/コンポジット入力端子搭載
  • シリンダーサウンズソリューションのステレオスピーカー(2W+2W)を内蔵
  • HDMI CEC機能を搭載したAV機器にHDMIケーブル接続することで、対応機器の制御が可能

 ● ゲーム

  • 豊富なゲーム画面サイズ設定(AV入力時)
  • 映像処理の遅延をスキップするスルーモード搭載(AV入力時)
  • ドット絵で表示されるゲームを2倍拡大した際、ドットを崩さないように表示するリアルイメージ機能
  • PSPの画面をモニターの画面幅一杯に拡大表示するポータブルモード

 ● 画質・液晶パネル

  • Adobe RGB カバー率 96%、NTSC 比 92% の広色域パネルを採用
  • 高画質を生み出す新世代映像プロセッサ(ASIC)を搭載
  • オーバードライブ回路でクリアな動画映像を再現
  • 24.1型ワイド液晶パネル(VA方式)、1920×1200(WUXGA)の高解像度
  • 1080p フルハイビジョン映像をドットバイドットで表示
  • 映像の動きの変化量を検知し、最適にインターレス信号をプログレッシブ信号に変換
  • テキスト・デジカメ画像・映画・ゲームなど映像に適した表示モードを選択できるファインコントラスト機能

 ● 機能

  • PC画面上にテレビ放送やAV入力映像を子画面で(透明度3段階)表示する、PinP(ピクチャーインピクチャー)機能
  • 毎秒24コマで制作された映画をプルダウン処理なしに表示する、1080/24p コンテンツに対応したシネマモード搭載
  • 周囲の明るさと映像ソースに応じて画面を最適な明るさに表示するオートエコビュー
  • 画面表示後すぐに輝度を安定させる輝度ドリフト補正
  • デスクトップ画面を擬似的に分割できる便利ソフト「EIZO ScreenSlicer」が利用可(無料ダウンロード※EIZO液晶モニター限定で操作可)
  • リモコン標準装備

製品ラインナップ
  ※製品画像をクリックすると、ライトボックスで拡大表示できます。

Fx2431tvbk_f Fx2431tvbk_l
FORIS FX2431TV-BK
Fx2431tvsr_f Fx2431tvsr_l
FORIS FX2431TV-SR
Fx2431bk_f Fx2431bk_l
FORIS FX2431-BK
Fx2431sr_f Fx2431sr_l
FORIS FX2431-SR




仕 様

  FX2431TV FX2431
型番 ブラック  FX2431TV-BK FX2431-BK
シルバー FX2431TV-SR FX2431-SR
サイズ 61cm(24.1)型(可視域対角61.1cm)
デジタルチューナー 地上・BS・110度CSデジタル(CATVパススルー対応) ※1
液晶パネル(カラーTFT) VA(オーバードライブ回路搭載)
視野角(水平/垂直) 水平178°/垂直178°
(コントラスト比10:1時)
最大輝度/コントラスト比 360cd/m2 /1000:1(コントラスト拡張有効時2000:1)
応答速度(黒→白→黒)
/(中間階調域 ※2)
16ms/6ms
推奨解像度 1920×1200
入出力
端子
PC入力 デジタル DVI-D 24ピン×1
(HDCP対応・AV機器接続非対応)
アナログ D-Sub 15ピン(ミニ)×1
AV入力/
テレビ放送
デジタル 地上デジタル×1
BS・110度CSデジタル×1
HDMI×2(PC接続対応)
HDMI×2(PC接続対応)
アナログ コンポジット/S端子×1(S端子優先)
コンポーネント×1
スピーカー 2W+2W(ステレオ)
USB機能/USBハブ up×2/down×2 (USB規格 Rev.2.0準拠)
スタンド
機構
昇 降 24mm
縦回転
チルト 上35°、下5°
スウィーベル 右172°、左172°
保 証 お買い上げの日より5年間 ※3

※1 地上アナログチューナーを搭載しておりません。本製品のみでは地上アナログ放送(アナログCATVを含む)をご覧になれません。
※2 31、63、95、127、159、191、223階調レベル間の各応答速度の平均値です。
※3 お買い上げの日より5年間かつ製品使用時間が30,000時間以内。ただし液晶パネルの保証期間はお買い上げの日より3年以内となります。

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製品の特徴を改めてみると、結構いろんなニーズに対応しているのが分かりますね。インターネットの閲覧やオフィス系ソフトの操作が中心の方には、機能が多すぎて勿体無い気がしますが、個人やSOHOの方でデスクを中心にコンポーネントを組んでPC操作している、もしくは、豊かなデスクトップ環境を妄想しているユーザーに、検討してみる価値がある製品だと思います。

EIZOの商品は、ユーザーの期待を裏切ることが少ないので、カタログスペックだけで機種を選んでも正解だと知人にはいつも薦めています。EIZOのモニターを部屋に置いてあるだけで、訪問してきた人には「おっEIZOじゃん、スゲェ!」みたいに思われる、ちょっとしたステータスもありますしね。。。

あとは、この商品の梱包は結構大きいですし、重量も10kgを超える商品ですから、もし機種名が決まったら通販で取り寄せるのが適しているのかな・・・

この商品の詳細は EIZO ダイレクト にて是非ご確認ください!