2020年9月26日(土曜日)
時が流れ行く道すがら、各自各様の人生ドラマをつくっています。
世の中のことを我が身のことのように思える人は、ほんの一握りの人しかいないかもしれませんが、時代時代に起きた出来事は、ある意味自分の歴史に近いものがある気もいたします。
歴史を振り返ることで、今の生き方が特別大きく変わることはありませんが、気付きに繋がることがあるかもしれません。
今日は“安政7年”に、時計の針を合わせたくなりました。
安政7年という年は幕末維新史の転機になった年です。
当時の幕府政治は、彦根藩主井伊直弼が中心になって政治を行っていました。
井伊直弼は、安政5年の4月、将軍代行職とも言うべき大老に就任し、内外の諸課題に断固たる姿勢で臨んでいたのです。
政権がどのように混沌としていても、一般庶民は自分の生活でいっぱいいっぱいだったのは、今の世も同じに思えます。
時の十三代将軍徳川家定の後継問題は、国内問題では一大イベント。紀州藩主徳川慶福(後の家茂)を推す南紀派と、一橋慶喜を推す一橋派との対立の中、南紀派大名の期待を担うことになった直弼は、次期将軍の座に家茂を座えることに成功したのです。
国外問題では、アメリカから通商条約締結の要求を激しく迫られ、アメリカ側の求める通り、孝明天皇の許しを得ることなく通商条約を締結したのです。
将軍継嗣問題で敗れた一橋派は、直弼の追い落としを図りましたが、直弼は尊王攘夷派を含め一橋派を厳しく弾圧しました。世に言う「安政の大獄」です。
その中でも、特に水戸藩に対する処分は厳し過ぎました。
直弼の性格からか、それともどのような思いからか、この水戸藩の処分が直弼の命を縮めることになったのです。
3月3日、この日は大雪でした。
復讐に燃えた水戸浪士達の手によって、直弼はこの世を去るのです。
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