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第7マネージメント部
舞台制作部
K.T

俳優のマネージメントと舞台作品のプロデュースという異なる仕事を担当

現在の業務内容は?

第7マネージメント部と舞台制作部の仕事を兼任しています。

業務内容のひとつは役者のマネージメントです。この部署には大体15人位のマネージャーが在籍していますが、私は責任者としてマネージメントするアーティストのプランニング、仕事の獲得などの業務を統括しています。もうひとつの業務は舞台制作部でのプロデューサーです。こちらでは舞台作品の制作業務を担当しています。

マネージメントだけではなく制作するということも考えるきっかけに

これまでの経歴と仕事の中でのターニングポイントは?

新卒で入社後、すぐに役者のマネージメントに配属になり、今年で18年目になります。入社4年目に俳優の岸谷五朗の担当になりましたが、岸谷は俳優の寺脇康文と二人で演劇ユニットの「地球ゴージャス」を主宰していたので、当時は岸谷のマネージャーになるイコール「地球ゴージャス」の制作も行うというシステムになっていました。最初から舞台制作を志していたわけではなく、その後、岸谷が演出家として活動していく機会も増えたこともあって、自分で企画を外部と一緒に作るなど、演劇制作の業務が増えたことがきっかけになり、2016年に舞台制作部という部署が立ち上がったタイミングで、舞台制作の仕事も本格的に担当するようになりました。

ですので自分の中ではまず、2009年に三浦春馬が初めて舞台に立った「地球ゴージャス」の『星の大地に降る涙』という舞台作品のプロデューサーを務めさせて頂いたことが1つ目のターニングポイントになります。それまではマネージャーとして制作業務に関わってきましたが、宣伝面などを担当するなど、作るというよりもその作ったものをどう広げていくかという部分を得意としていました。でもこの作品で初めて制作全てに関わることになり、マネージメントとはまた違った業務に関わるきっかけになりました。2つ目のターニングポイントは、佐藤健、神木隆之介といった弊社の若手男性俳優たちが年末にファン感謝祭として、毎年公演していた『ハンサムライブ』を2012年に初めてプロデュースしたことでしょうか。それまでは岸谷が作るものをどうプロデュースしていくかという視点でしたが、その時は全く違うアプローチで取り組むことになりました。アイデアや構成など一から作ったという経験が自分の中では大きかったので、マネージメントだけではなく制作するということも大事にしていきたい仕事だと思えるきっかけになりましたね。

3つ目のターニングポイントは、2016年に『キンキーブーツ』という舞台作品をプロデュースしたことです。その時に初めてブロードウェイのスタッフと一緒に仕事をして、契約から何から全部に関わらせて頂きました。またその年は、東宝さんと一緒にオフブロードウェイ作品の『ラディアント・ベイビー~キース・へリングの生涯~』を上演させて頂きました。ちょうど舞台制作部が立ち上がったタイミングでしたが、1年の間にブロードウェイ作品とオフブロードウェイ作品を上演できたということは、私の中では非常に大きく、「今後どういう風にものを作っていきたいか、どういう舞台を作っていきたいか」ということを考えるきっかけになりました。

自分の中で妄想を広げることとその労力を惜しまない

現在、仕事で意識していることは?

アミューズは割と自由といいますか、やりたいことに対してあまり「NO」を言われないんですよ。だから、私はまず自分の中で「これがこうなったらいいな」、「こういう風になったら素敵だな」という妄想を(笑)どれだけ膨らませることができるかをまず大事にしていています。例えば舞台だと、「こういう風にアプローチしたら世間で“バズる”な」とかを考えて、それが実現して思ったとおりになったときはすごく楽しいです。でもそこに行き着くまでの労力は絶対に惜しみたくないですね。だから私は、妄想を広げることとその労力を惜しまないという、このふたつをいつも意識しながら仕事に取り組んでいます。

舞台からスターを作り、最終的には演劇を通じて社会に貢献したい

今後アミューズで挑戦してみたいことは?

私の中では今、演劇に関わるということがすごく大きなファクターになっているので、舞台からスターを作りたい。だから、そのためにはまず舞台に立つことができる役者を育てたいと思っています。

それと日本における演劇をもっとメジャーでみんなに広く観られるようなものになるまで広げていきたいなと思っています。舞台からスターが出てきて知名度が上がる場合もあれば、映像で市民権を得ているスターが舞台に立つことでより舞台の認知度が広がることもあると思います。私は、その中で観客を広げていくことをもっとアミューズでしていきたいなと思っています。

また、今年の秋に企画しているミュージカルは、今、世界で#MeToo運動が起こっている中、現代の日本人女性たちに向けたメッセージが作品に込められています。それは例えば『キンキーブーツ』が持っている「他者を受け入れる、自分が理解できないものも自分が変わることによって世界が変わっていく」というメッセージやブロードウェイの作家たちが作っている作品とリンクするところがあります。そういったメッセージを“エンターテインメント”という形で届けられるということは、今、とても意味があることだと思います。

そういったことが私の夢であり、最終的には演劇を通じて社会に貢献したい。そんな気持ちを大事にしながら、今後も仕事に取り組んでいけたらと思っています。

何かを作りだす、生み出すことに対してすごく貪欲

マネージメント部と舞台制作部の仕事をあえて一言で表すと?

部署としてはマネージメントと制作なので、別の仕事ではあるのですが、アミューズではマネージャーとしてすごく頑張っていると、あるタイミングで急に「何か作らないの?」と声をかけられるんですよ(笑)。もちろんマネージャーの仕事は、マネージメントする俳優や、ミュージシャンのために仕事をとってくることが大事なのですが、アミューズでは、“何かを生み出すマネージャー”を求められます。でも私は、アミューズで仕事をする上でそのマインドを持つことはすごく良いことだなと思っています。

私もマネージャーと制作を兼務していますが、マネージャーとしてこの俳優をどうにかしたいと考えた時、そのための作品を自分で制作できるということはある種、とても理に適っていると思います。そういった意味では、このふたつの仕事を、あえて一言で表した場合、職種は違うにせよ、「何かを作りだす、生み出すことに対してすごく貪欲な仕事」だということになりますね。

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