岩下 直行 / Naoyuki Iwashita
1984年3月、慶應義塾大学経済学部卒業。同年4月、日本銀行入行。1994年7月、日本銀行金融研究所に異動し、以後約 15年間、金融分野における情報セキュリティ技術の研究に従事。同研究所・情報技術研究センター長、下関支店長を経て、2011年7月、日立製作所に出向。2013年7月、日本銀行決済機構局参事役。2014年5月、同金融機構局審議役・金融高度化センター長。2016年4月、新設されたFinTechセンターの初代センター長に就任。
2017年3月、日本銀行退職。同年4月、京都大学・公共政策大学院の教授に就任。同年8月、金融庁参与を兼務。2019年1月、金融審議会委員を兼務。2019年10月、規制改革推進会議委員を兼務。
2009年11月、経済産業省 商務情報政策局長から、情報セキュリティ促進で表彰。2018年3月、情報セキュリティ大学院大学から、第14回「情報セキュリティ文化賞」を受賞。
教育活動
Ⅰ.京都大学公共政策大学院における担当科目(シラバスにリンク)
- 中央銀行と金融市場 (2020年10月-2021年1月)
- 金融政策(2020年10月-2021年1月)
- FinTech概論 (2020年4月-2020年7月)
- Case Study: 日本経済分析 (2020年4月-2020年7月)
- Case Study: 金融・政策分析 (2020年10月-2021年1月)
Ⅱ.大阪大学大学院工学研究科における担当科目(シラバスにリンク)
審議会・研究会委員等
- 経済産業省・総務省・暗号技術検討会 構成員(2001年~2009年)
- 金融庁・偽造キャッシュカード問題に関するスタディグルーブ オブザーバー(2005年)
- 経済産業省・情報セキュリティ基本問題委員会 情報セキュリティ専門調査会 委員(2006~2007年)
- 総務省・ネットワークアーキテクチャに関する調査研究会 構成員(2007年)
- 国土交通省・IC乗車券等国際相互利用促進方策検討委員会 委員(2007年)
- 内閣官房・電子政府ガイドライン作成検討会 構成員(2008年~2009年)
- 総務省・パーソナルデータの利用・流通に関する研究会 構成員(2012年~2013年)
- 経済産業省・FinTech研究会/FinTech検討会 委員(2015年~2017年)
- 金融庁・フィンテック・ベンチャーに関する有識者会議 オブザーバー(2016年)
- 全国銀行協会・オープンAPIのあり方に関する検討会 委員(2016年~2017年)
- 全国銀行協会・ブロックチェーン技術の活用可能性と課題に関する検討会 委員(2016年~2017年)
- 総務省・情報通信審議会情報通信政策部会 loT政策委員会 基本戦略WG ブロックチェーン活用検討SWG 構成員(2017年)
- 金融庁・金融審議会 金融制度スタディ・グループ メンバー(2017年~2019年)
- 経済産業省・産業サイバーセキュリティ研究会WG2 (経営・人材・国際)メンバー(2018年~)
- 金融庁・仮想通貨交換業等に関する研究会 メンバー(2018年)
- 金融庁・金融審議会委員(2019年~)
- 経済産業省・産業構造審議会 商務流通情報分科会 割賦販売小委員会 委員(2019年~)
- 金融庁・金融審議会 決済法制及び金融サービス仲介法制に関するワーキング・グループ(2019年~)
- 規制改革推進会議委員(2019年~)
論文・寄稿・講演・著書
- Bitcoin’s Deviations from Satoshi’s World, Advanced Studies of Financial Technologies and Cryptocurrency Markets, 2020.7.31
- デジタル通貨を巡る論争を読み解く、東京大学金融教育研究センター・フィンテック研究フォーラム公開シンポジウム「デジタル通貨と決済システムの未来」、2020年7月22日
- コロナとともに生きるために、我々は何を準備すればいいのか、情報通信研究機構(NICT)特別オープンシンポジウム「アフターコロナ社会のかたち」、2020年6月12日
- Facebook’s Libra is far from broad acceptance as a world currency, Evolutionary and Institutional Economics Review, March 2020
- 暗号資産(仮想通貨)の動きと今後の展望(『 インターネット白書2020』、2020年2月)
- フィンテックが変える未来。日本と世界のキャッシュレス化(アド・スタディーズ Vol. 70、2019年12月25日号)
- 自治体ICOについて(国際文化研修 2019年秋 第105号)
- 経済教室 デジタル通貨が揺らす金融(中) リブラ、本格通貨に成り得ず (日本経済新聞、2019年10月11日)
- 暗号資産への脅威と対策─ ビットコインの社会への展開による変質 ─、情報処理学会デジタルプラクティス,10(3),441-456 (2019年7月15日) 2188-4390
- Designing a Governance Framework for the Global Financial Systems – Regulations and Promotion, T20/TF2 Policy Brief, March 27, 2019
- Regulation of Crypto-asset Exchanges and the Necessity of International Cooperation, T20/TF2 Policy Brief, March 27, 2019
- 仮想通貨(暗号資産)の動きと今後の展望(『 インターネット白書2019』、2019年2月)
- 仮想通貨をめぐる現状と今後(衆議院調査局『論究』、2018年12月)
- フィンテックのセキュリティ(情報処理学会 『 情報処理 』、2018年12月)
- 近未来の地方銀行像 イノベーションの遺伝子を受け継ぐのは誰か(全国地方銀行協会 『地銀協月報』、 2018年10月)
- 仮想通貨について(『学士會会報』、2018年9月)
- 証券業界と仮想通貨、ICO(資本市場研究会『月刊資本市場』、2018年5月)
- デジタルデザイン時代の決済世界:重い歴史的経験と社会的効率性の追求のハザマで揺れる日本社会のキャッシュレス化(NTTデータ金融システム事業本部『NODE:1』、2018年5月)
- 経済教室 存在感増す仮想通貨(上) 統治・希少性保証 なお課題(日本経済新聞、2017年9月20日)
- 仮想通貨の現状と未来 -ビットコイン分裂とICOの拡大を中心に(情報処理学会『情報処理』、2017年9月)
- 『ブロックチェーンの未来』(共著、日経新聞社、2017年9月)
- 中央銀行から見たブロックチェーン技術の可能性とリスク(日本IBM Blockchain Summit 2016、2016年11月16日)[投影スライド]
- フィンテックと金融ITの将来像(全国地方銀行協会『地銀協月報』、2016年1月号)
- 銀行の情報システムの新しい設計思想情報―セキュリティの観点から考える金融ITの将来像(『週刊 金融財政事情』、2015年1月5日)
- ビッグデータと金融機関 プライバシー侵害リスクの克服が活用の大前提(『週刊 金融財政事情』、2012年7月30日)
- 『ナゾと推論 長州、馬関発』(山口新聞社、2011年7月)
- リテール・バンキングのセキュリティ向上を目指して(日本銀行金融研究所『金融研究』26巻別冊第1号、2007年)
- 偽造・盗聴カード預貯金者保護法と金融機関のセキュリティ対策(『ジュリスト』2006年3月15日号)
- 金融業界における情報システムの脆弱性検知と情報共有(日本銀行金融研究所『金融研究』24巻2号、2005年)
- 電子ビジネスと暗号技術(情報処理学会『情報処理』第45巻第11号、2004年)
- Business Needs for Cryptographic Technology in Japan’s Financial Industry(『Public Key Cryptography ’99』、1999年)
- 情報技術革新と銀行(全国地方銀行協会『地銀協月報』、1995年6月号)
リンク