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いじめられていた俺は気づけば世界最強になっていた ~陰キャ高校生、自宅ダンジョンにてレベルが100を超えたのでいじめっ子をボコボコにできるようになりました~ 作者:木嶋隆太
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第8話




 まるでオンラインゲームのログのようだ。

 俺はじっとそちらを見てから、すぐにステータスを確認した。


【レベル2 HP110 MP110 物理攻撃力110(+30) 物理防御力110 魔法攻撃力110 魔法防御力110 敏捷力110】

【短剣術 レベル2(物理攻撃力+20)】


 すべてのステータスがバランスよく成長している。……オンラインゲームをたしなむ俺としては物理か魔法のどちらかにステータスを割り振ったほうが強いのではないかと思うのだが、まあこれから魔法を使うこともあるかもしれないからな。

 短剣術のレベルがあがったことで、ステータス補正の数値も+20にあがった。元々、短剣を装備していることで+10されていたからな。


 やはり汎用性の高いパッシブスキルは使い勝手が良さそうだな。


「レベルが上がったな」

「わっ、ステータスの上がりいいね!」


 サリアがすぐにくっついてきて一緒にステータス画面を眺める。


「いいのか、これは?」

「うん、冒険者の人たちってもっと大変だったと思うよ? この調子でどんどん頑張ろうね!」

「ああ、分かった」


 俺は一度頷いてから次の魔物を狩るために歩き出す。

 ……もちろん油断はしない。ゴブリンが一体であるのを確認し、背後から奇襲のように攻めるのを前提としている。

 ずるいといわれても、命をかけた戦いだ。

 死にたくはない。


 それから半日近くゴブリンと戦った俺は、ログ結果を確認してひとまず満足した。


『ステータスレベルが10にあがりました。短剣術レベルが10にあがりました』


 思っていたよりもレベル10まであがるのが早かった。


「レベルアップって結構楽なんだな」

「え? まだ10だよ?」


 まだ? 俺が知る国民的RPGのレベル上限は100とか、99とかだ。

 もちろん、オンラインゲームなどはその限りではないと知っている。例えば、レベル1000とか当たり前のようにいくものも多くある。

 ただ、家庭用ゲームや、ソシャゲーなどをやっているとだいたいレベル100くらいが限界値だ。

 それを基準にしての先ほどの発言だったのだが、どうやらここでも感覚のズレがあるようだな。


「……少し確認したいんだけど、レベルの上限っていくつなんだ?」

「うーん、わかんない! でも、私が聞いた一番強い人は普通にレベル10万とかこえてたはずだよ?」

「……なるほど、な」


 わりとぽんぽんレベルがあがる世界のようだ。

 そうなると、レベル10というのは決して満足していい数字ではないのだろう。


「でも、サイトのステータス滅茶苦茶優秀だからその点は他の人たちよりもずっとすごいよ!」

「……そうか?」

「うん!」


 彼女はぐっと親指を立てる。俺は改めてステータスを確認する。


【レベル10 HP200 MP200 物理攻撃力190(+90) 物理防御力190 魔法攻撃力190 魔法防御力190 敏捷力190(+50)】

【短剣術 レベル10(物理攻撃力+80、敏捷力+50)】


 レベル10まで最低でも+10でステータスのほうは成長してきている。たまに伸びが良くなることもあり、現在HPとMPは200に到達できた。

 短剣術レベルがあがったことで、ステータスへの補正も良くなった。


 ……ステータスはサリアに言わせれば優秀なようだ。だが、彼女の異世界ではどうやらかなりスキルが重要になってくるようだな。 

 例えば、他にも槍術などのパッシブ系スキルがある。それらのスキルも+120程度されるのであれば、五つつければ多少のステータス差はひっくり返ることになる。


 ……まあ、俺の場合はスキルセット数が多いからこういうことを言えるのかもしれない。普通の人だと1から4つが限界と話していた。1つしかもっていない人には、端から選択肢自体がない。

 確かに、有能な人材が欲しい家が自分の子どもが使えないと判断して追放することもおかしくはないな。

 それはジョブにも言えることだろう。どれが優秀かは分からないが、それらを選ぶのが楽しみだ。


「とりあえず、一階層に戻ってジョブを獲得しようか」

「そうだね!」


 ゴブリンを討伐しまくったことで、迷宮ポイントは15まで増えた。


「迷宮ポイント、思った以上に稼げなかったな」

「そうだねぇ……もしかしたらもうゴブリンが格下のモンスターになっちゃったのかな?」

「どういうことだ?」

「迷宮ポイントって格下の魔物では稼げないようになってるんだよね。だから、もしかしたらそうなのかもって思って」

「……なるほど、それはあるかもしれないな」


 初めはそこそこ戦闘に緊張感はあったが、途中からレベル上げとしての意識が強くなってしまった。

 となれば、迷宮ポイントを稼ぐには次の階層へと進む必要があるのかもしれない。

 次に選ぶスキルは非常に重要になってくるな。

 一階層に戻った俺はそれからポイント交換所へと向かう。


 ジョブを確認した俺は、その項目を見ていく。


「スキル、ジョブが新しく開放された?」

「あっ、たぶんステータスと短剣術のレベルが上がったからだね!」


 ……なるほど。

 よく見ると、下のほうに獲得できるスキルが新しく表示されていた。

 短剣系統のスキルだ。


「……つまり、武器は一つに固定したほうが良いって感じなのか?」

「うーん、でも、人によっては中距離武器とかも持つ人もいるから一概にも言えないかな? 特にスキルセット数が多い人はそういう傾向が強いかな?」

「でも、こうなると5つでもかなり少なく感じるんだよな」

「贅沢言っちゃだめだよ!」


 サリアの言う通りだな。

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