何もない家

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久しぶりに入る家。
昔のように当たり前に玄関に鍵を置き
部屋を見ながらリビングに入ってきました。


何も無いな。


前に来た時よりガランとしている家を見渡してそう言いました。

元々シンプルな家でしたが、家具自体が最小限になっていましたから。


…うん
引越しになるかもしれないから荷物を少なくしなければ…と
処分していくうちに止まらなくなって。
何回か回収に来てもらった。
あなたに最初、出て行けと言われたから。

(以前にも書きましたが、
別居が始まってからしばらくは病的に捨てる事に固執していましたショボーン
トラックで運ばれて行く家財。
元夫の物をなくす事ことで物以外のものも
自分の中から失くしていけるような気がして。)



このまま住んだら良いから。


……



子供たちが独立するまで居てくれたら。


分かってるよ!
育てて独立したら私は不要だからね。
言われなくても出て行くから心配しないで。


そんな意味じゃないから



どんな意味?



離婚したら、、、



しないと言ってる。
悪いと思っているなら、私の気持ちの整理がつくまで待って。
花さんに急かされてますか?


まぁ、いやだろうね。



花さんに、愛情がないのになぜ離婚しないのか聞かれた…
そんな事、妻に言えるもの?


あぁ。。。
突然呼び出され、その、ちょっとパニクったんだろう






何を話しても彼女を庇う返事にしか聞こえなかったけど、
この頃には悲しいや妬く気持ちはもうありませんでしたから冷静でした。