あと…
プロポーズを受けた時
泣いて喜んでくれたね
男の人も泣くんだなぁってビックリしたの覚えてる。
あ、どうでもいいね。
とても嫌な顔をしている花さん
ちらちらと元夫を横目で見ている。
目の前で見ていると、
元夫と花さんの力関係が何となくわかる。
花さんが怖いんだね…
気の毒な気にもなりました。
お店に入り、何時間経ったんだろう。
子供達はどこに行ってるのかな…。
どっと疲労感が襲ってきました。
頭も痛く吐き気もしてきた…。
お手洗いに行ってきます
よたよたしないよう、ゆっくりと立ち上がり部屋を出てトイレに行き、手を洗いながら自分の顔を鏡で見たら、
やつれて怖い顔をしていました![ショボーン](data:image/svg+xml,<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="96" height="96"><rect fill-opacity="0"/></svg>)
惨めだなぁ。
けど、言いたいことは言えたんだ。
あんなたいじは私は要らない。
そんな事を考えながら部屋の前まで戻ったら、
ド、ドア開けられない…！
引き戸だったんですがね、
怖くて力が入らないんですよ。
なんだったんですかね。
手が動かないんです。
あの、
2人の裸の写真が蘇り、
気持ち悪くて
この中の空気を吸いたくない。
2人が居る個室に入りたくない。
けど早く入って上着を取り帰りたい
仕方なく外の空気を吸いにお店の外に。
すると、ドアの前で音がしたのに入ってこない気配を感じた元夫が出てきたらしく
外にいる私に気づき近寄ってきました。
大丈夫か
顔を見ないまま、
上着を持ってきて。帰るから。
と言うと、
……待ってて。
と、中に取りに入り
私の上着を手に元夫は出てきました。
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