どうもさぼです。
よくメーカーの商品説明や、メーカーのサイトなんかに
「我が社が開発した本製品の特徴として、まず第一にシャープな分画特性があり、、、、、」
とか「この膜はブロードな膜で、、、、、」とか説明がありますよね。
僕が新人の頃この意味が分からなかったので(そもそも教科書とかテキストに載ってない)、図を用いて、簡単に説明していきたいと思います。
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シャープ、ブロードという言葉の意味
英語です。
対照的に用いられることが多いみたいです。
Sharp:鋭い、尖った、急な、急カーブな…etc
Broad:幅の広い、広々とした、など…etc
本来の意味を知ることが理解への第一歩。
言葉って重要なんです。
本題:シャープな膜・ブロードな膜とは
本題に入ります。
図で表すとこうです↓↓↓↓
どこを探してもないので、自作です。
※この膜が実際あるわけではありません。イメージです。
図を見ると、シャープが傾斜が急(シャープ)で、ブロードが傾斜が緩い(ブロード)ですよね。
イメージはこんな感じで覚えれば良いです。
肝心なのはなんでこのような使い分けをするかです!(本質)
注目してほしいのが横軸が分子量となっていて、
シャープな膜はβ2MGはかなり除去できますが、そこを境に下がっていって、
α1MGはそこそこ、Albなどは全然抜けないことが分かります。
一方、ブロードな膜はβ2MG、α1MG、Albまんべんなく除去できていますね。
よって、膜の使い分けとしては、
Albがあまり抜けてほしくない、低栄養気味の人とかはシャープな膜がよくて
若い人や栄養状態が比較的いい人とかはブロードな膜が合っている。
というような使い分けができるんですね。
今出ているダイアライザーはだいたいβ2MGを基準に考えてると思います。
実際のダイアライザーの選定では、更に見るべきところがあると思いますが、、、
ちなみにAlbには、Albに結合している、Alb結合型の尿毒素もあるので、
Albは全然抜けないより、ある程度抜けた方がいいというのが最近の傾向です。
まとめ
・シャープな膜はというのは、ある分子を境(今回はβ2MGが基準)に、それ以上は急激に除去できない膜である。Albが抜けにくい特徴がある。
・ブロードな膜というのはAlbまでまんべんなく除去できる膜である。
※注意点は、何を基準にシャープか、ブロードかを決めているか確認することです。
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