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おい、外れスキルだと思われていた《チートコード操作》が化け物すぎるんだが。 〜実家を追放され、世間からも無能と蔑まれていたが、幼馴染の皇女からめちゃくちゃ溺愛されるうえにスローライフが楽しすぎる〜 作者:どまどま
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おい、なんでついて来るんだ

 アジトの制圧から数時間。

 めぼしい物はあらかた調査を行い、僕たちはいったん引き上げることになった。詳細な調査は後日行うとして、アジトは一時監視下に置くらしい。


 まあ、アルセウス救済党は国内でも危険視されているからな。王国軍も含めて、より詳しい調査を行うことになるだろう。


 だから僕たちは現在、馬車でラスタール村へと引き返していた。何人かの先輩冒険者からはパーティー加入をしつこく勧誘されたが、それは丁重にお断りした。


 ちなみにユージェスは声高らかにホワイトウルフを蹴散らした功績を叫んでいたが、誰も相手にしていなかった。


 彼の実績もたしかにすごい。

 だが、アルセウス救済党のアジトを暴いて制圧したことのほうが目を引くようだ。ユージェスの叫び声は、むしろ鬱陶うっとうしがられているまであった。


 そして。


「……とうとうここまでついてきたな……メアリー」


「も、もちろんです!!」

 馬車に揺れながら、マクバ家の元メイド――メアリーが両腕をぎゅっと閉じる。

「せっかくアリオス様と会えたのに、王都に戻るなんてありえません! また身の回りのお世話をさせてください!」


「いや……そうはいってもな……」


 がりがりと後頭部をかく僕。


 ちなみに幽閉されていた一般人は、冒険者たちによってそれぞれの家へ送られている。

 だが、メアリーはマクバ家をすでに去っており、帰るところがない。


 だから「アリオス様についていきます!」と宣言して……いまに至る。


「メアリー……。父上と違って、いまの僕に財力はない。おまえを雇う金なんかないぞ?」


「え? なに言ってるんですか? お金なんてもらいませんよ?」


「は?」


 いやいや。

 おまえがなにを言ってるんだ。


「私、気づいたんです。アリオス様にお仕えしていた日々が、一番楽しかったって。お金をもらったとしても、ダドリー様……いえ、ダドリーに仕えるのは嫌なんです」


「うん。それは同感」

 メアリーの隣に座るレイが、嫌悪感もあらわに同意を示す。

「あのダドリーに護衛なんて……私も無理。絶対無理。だからあなたの気持ち、わかるわよ」


「レイミラ様……」


「アリオス。一緒に住まわせてあげようよ。人助けだと思ってさ」


「人助けって……」


 これのどこが人助けなのか理解しかねる。だって別に雇うわけじゃないんだぞ。


 だが、メアリーの懇願するような瞳に見つめられては拒否のしようがない。ため息をつきつつも、僕は首を縦に振った。


「……わかった。気の済むまで一緒に過ごそう」


「やったぁ!!」


 両の拳をぎゅっと閉じ、喜びの表現をするメアリー。


 ちなみに彼女も、レイに負けず劣らずの抜群のスタイルの持ち主。

 そんなメアリーと住むとなると……僕としても色々大変だ。しかもレイまでいるしな。


「あ……そうだ」

 メアリーはふと思い出したように立ち上がると、僕の目の前でひざまずいた。

「改めまして……アリオス・マクバ様。助けてくださいましてありがとうございました。不肖メアリー・ローバルト、ご主人様に精一杯仕えます。どうかよろしくお願いします」


「ああ……わかったよ」

 やりづらさを感じ、僕は頬を掻きながら呟く。

「これからよろしく頼む。メアリー」


「はい!!」


 そう言って最上級の笑みを浮かべるメアリーは、控えめに言って天使だった。



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