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「JANICグローバル共生ファンド」15団体に助成(選考結果)

DEC.27.2019

「JANICグローバル共生ファンド」15団体に助成(選考結果)

日本国内の人権・民主主義の課題に取り組む団体・個人を支援する「JANICグローバル共生ファンド」は、採択団体を決定いたしました。

2019年9月にスタートした本助成事業は、日本社会の人権・民主主義の促進を目指し、「誰一人取り残さない」を基本原則とするSDGs、特にゴール16(Peace and Justice)の達成に資する活動を行う団体・個人を助成対象としています。この度、一般公募枠に応募のあった有効応募総数85件の中から、選考委員会による審査の結果、下記15団体の事業を採択しました。

JANICでは助成を行うと共に2020年1月から1年間、助成先団体のサポートを行います。このことを通して、取り組む課題や活動場所といった垣根を超えた市民社会の対話の機会が広がり、日本の人権課題が解決に向けて加速することを期待しています。

助成期間中には、各団体で実施するインクルーシブ・カフェ(中間報告イベント)などの各事業を、随時JANICのウェブサイト等でお知らせする予定です。

助成先団体と事業内容紹介(五十音順)

団体名 事業内容
1 特定非営利活動法人 アジア女性資料センター 国際的・複合的視点に立ったフェミニスト運動づくりと若手活動家の養成
2 特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC) デジタル経済と人権・民主主義―市民社会ネットワークの形成を通じた市民教育・アドボカシー
3 明日少女隊 明日少女隊個展・日韓フェミニスト交流会
4 「外国人・民族的マイノリティ人権基本法」と「人種差別撤廃法」の制定を求める連絡会(外国人人権法連絡会) 人種差別撤廃法整備プロジェクト
5 さっぽろ自由学校「遊」 アイヌ民族の先住権、とりわけ漁業権の回復に向けた取組み
6 特定非営利活動法人 しんぐるまざあず・ふぉーらむ シングルマザーと子どもたちが生き生き暮らせる社会にするために~シングルマザー支援の改善に向けた、当事者支援と政策提言~
7 一般社団法人 Spring 刑法改正を求めるOneVoice・全国キャンペーンプロジェクト
8 性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する法整備のための全国連合会(LGBT法連合会) 性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する法整備のための各種事業
9 一般社団法人 ちゃぶ台返し女子アクション 性暴力のないキャンパスに向けた学生ムーブメントのインキューベータープログラム
10 特定非営利活動法人 なんみんフォーラム 日本でのより良い難民保護に向けた政策への働きかけ
11 特定非営利活動法人 ヒューマンライツ・ナウ 2020女性に対する暴力と差別をなくすためのアドボカシープロジェクト
12 表現の不自由展実行委員会 表現の不自由展
13 特定非営利活動法人 ポルノ被害と性暴力を考える会(ぱっぷす) インターネットを介した性的搾取にまつわる相談支援事業
14 一般社団法人Marriage For All Japan –結婚の自由をすべての人に 2023年までに同性婚に対する賛同国会議員を過半数以上にするプロジェクト
15 三重一般労働組合(ユニオンみえ) 「ビジネスと人権」:外国人労働者の人権擁護と生活、労働条件の向上

※JANICグローバル共生ファンドは、JANICがオープン・ソサエティ財団(Open Society Foundations : OSF)の 助成を受けて実施された助成プログラムです。選考委員会による審査はOSF参加の下に行われました。

選考委員
今田克司氏(一般財団法人CSOネットワーク 常務理事)
寺中誠氏 (文京学院大学 非常勤講師)
佐藤暁子氏(このとは総合法律事務所 弁護士)

*OSFは1993年に投資家・慈善家ジョージ・ソロス氏により設立された国際的な助成団体であり、世界各国で、社会正義、人権、民主主義、教育、公衆衛生、メディアの独立等の課題に取り組む市民社会向けの助成事業を行っています。

お問い合わせ先

認定NPO法人 国際協力NGOセンター(JANIC) 上出・ホバート
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18アバコビル5F
03-5292-2911 kyouseifund@janic.org

JANIC正会員団体

特定非営利活動法人 Accept International

Specified Non-profit Organisation Accept International

前身 日本ソマリア青年機構設立より10年 【アクセプトは、武力ではなく平和的なアプローチで、テロと紛争の解決を目指す国際組織です。】

■テロの無差別性、残虐性 近年のテロ組織は、一国内に限定されず全世界的な規模となっています。無実の民間人を積極的に狙うとともに、想像もできないほどの残虐な行為を用いて、恐怖と数えきれないほどの犠牲を生み出しています。​例えば、ソマリアでは今この瞬間、10歳や15歳ほどの子どもが自爆テロを実行しています。人間としての尊厳を踏みにじるような残虐な行為が今この瞬間、行われています。

■様々な問題を引き起こすテロと紛争 テロと紛争は直接的に人々の命を奪うだけでなく、貧困や飢餓、社会の断絶、難民、子どもの権利の侵害など様々な問題をも引き起こします。日常的に飢餓に苦しむソマリアでは、定期的に飢饉が発生しています。その飢饉の最も深刻な原因の一つは、テロ組織が支援を妨害することによります。また近年、世界的にイスラム教への不安意識が高まっていますが、これもテロ組織の脅威によるところが大きいのです。

■テロと紛争の解決に取り組む組織の欠如 極めて深刻な問題であるテロと紛争ですが、それらの解決に対し取り組みを行うNGOは、日本はもとより世界的に見ても非常に少ないままです。 理由としては、まず危険であることや、取り組みにおいて有効なアイディアが見つからないこと、社会から共感を得るような分野・対象でないこと、など様々あります。しかし、国連や政府といった政治的なアクターが時として機能不全に陥ってしまう現代でこそ、NGOとして取り組む必要があると私たちは考えています。

■アクセプトは、武力ではなく平和的なアプローチで、テロと紛争の解決を目指す国際組織です。 私たちは、大学生と社会人それぞれの強みを活かし、平和的なアプローチでテロと紛争を解決するために活動を行う日本で唯一の組織です。​排除するのでもなく、武力で駆逐するのでもなく、「受け入れる(アクセプト)」という姿勢を活動の軸としています。取り組みニーズは非常に高いものの様々な理由で世界から見放されている国・地域や、疎外されている人々が存在します。私達は、ソマリア、ケニア、インドネシアを舞台に、テロ組織から降参した兵士やギャング、国内避難民など社会に居場所がない人々に対して取り組みを行っています。

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