5人が本棚に入れています
本棚に追加
/163ページ
「第11飛行隊飛行隊長で1番機パイロットの、武知泰我2等空佐だ。今回だけは大目に見るが、2回目の遅刻は絶対にするんじゃないぞ」
「はい! よろしくお願いします!」
実桜が武知2佐と握手を交わしたそのときだ。飛行機のエンジンらしき音が、壁の向こうから聞こえてきた。その音はこちらに近づいてくる。武知2佐は右手のパイロットウオッチを見やると、顔を上げて実桜のほうを向いた。
「訓練が終わって帰ってきたようだな。よし、みんなに挨拶しに行くか」
武知2佐のあとに続いた実桜は、青い隊旗が掲揚された隊舎を出た。いよいよブルーインパルスのパイロットたちに会える――。新しい出会いへの期待と喜びに、胸を躍らせながら、実桜は隊舎のすぐ隣にある駐機場に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!