女優の大竹しのぶ(57)が主演する舞台「地獄のオルフェウス」(5月7~31日、東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーン)の稽古が6日、報道陣に公開された。
ロイヤル・シェークスピア・カンパニーなどで経験を積んだ英国の演出家フィリップ・ブリーン氏の下、約1カ月余り稽古を続けてきた大竹は「稽古が本当に楽しくて、毎日が夢のような時間でした。幕が開いてしまったら、もうフィリップと稽古ができないと思うと悲しい気持ちです」と全身全霊をささげている様子。それだけに、「すべてがち密に作られていて、お芝居ってこんなに面白くてドキドキして胸が突かれるんだという感覚を味わってほしい。毎日毎日積み上げてきたものを表現できるよう頑張っていきたい」と自信のほどをうかがわせた。
原作はテネシー・ウィリアムズの名作戯曲で、因習にとらわれた小さな街に自由をおう歌する流しの青年が現れたことによって、そこに暮らす女性たちに波紋を投げかけていく。青年役に抜てきされた三浦春馬(25)も、「たくさんの本質的な言葉をもらい、心の奥底を引き出してくれる演出をしていただいた。フィリップがいなくなると、心にポッカリ穴が開いてしまいそう」とブリーン氏に感謝した。
そんな三浦演じる青年にひかれていく役どころの水川あさみ(31)は、「フフフフ。とても魅力的だと思います」と意味深な笑み。大竹も、「すぐについていきます」とゾッコン。ベテランの三田和代(72)までも「人の孤独や隠している部分までも理解できる男性だから、生きづらいでしょうね」とねぎらい、三浦は「やべえ。すっげえ汗出てきた」と照れることしきりだった。