受け入れるしかない現実

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夫婦での話し合い当日。
姉と子供達を実家に送り出した後
お昼ご飯を作り、
とりあえず食べながら話を始める事に。



……これが
私が元夫に作る、最後の料理になりました。


食べ出してすぐに元夫が

お姉さんに迷惑をかけ、申し訳ない。

と呟きました。

あ…うん…体調崩しちゃって
あの、みんなに迷惑かけたのは私だから…

(いやいや私どうかしてますよね)


黙々と食べ続け、ふと顔を見ると
なんと…


元夫は泣いていました。


驚きながらも、
これは何の涙なんだろう…
と元夫の俯いた顔をジッと見つめていました。
不安でした。
とてもとても。


しつこいようですが

とても 不安でした。


涙を流しながら食べ続ける元夫。
私は動きを止めたまま
じっと言葉を待ちました。


…ごめん。
彼女が

好きなんだ。
離婚してください…



分かっていたはずなのに。
こうなるのは分かっていたのに
認めたくなかった。
身体にズブズブとゆっくりゆっくり刃物を埋められるような…

テーブルをひっくり返し掴みかかりたいくらいなのに、
もう痛みで脱力し
暴れる事も叫ぶ事も出来ない。


私、笑っていたかもしれない。




クローバー



放心状態の中、義父から仕事の電話が入り
話し合いは中断。

元夫は、

会社で仕事を済ませ22時には帰る。
夜、また話し合いをしよう。

と、会社に向かいました。





姉や子供に迷惑をかけているし
話し合いから逃げる訳にはいかない…

元夫が出て行ったあと
1人になり冷静になってきました。
(おかしな精神状態の中での不気味な冷静さ)





あぁ、、彼女が好きなんだ。なんて
笑っちゃう。
やっぱり姉がもう離婚しかないと言ったくらい、
夫の気持ちは固いんだ
気持ちは戻らないのね
あのラインで愛し合っているのを見たじゃない
さっきの夫はもう他人の顔だったし
終わりなんだ
この家に詰まった思い出も全て
もう夫には重荷でしかなく
あぁ。全てが無意味なんだ。
もう要らない。
あれも、これも要らないんだ。
燃やしたいけど、それはダメだ
あぁ、そうだそうだ、
離婚しよう。離婚しなきゃ。
もう、いい。終わりにしなきゃ。



頭の中は急に離婚へと向かい、


そして、私はとんでもない事をしました。