たいじが離婚の話をしたい時は出勤前にボソリと
「今日夜、話したいから。」
と言われましたが
そんな日は
これから私自身はどうすべきなのか
苦しめたまま縛りつけているのはやめようかと繰り返し考え朝から沈んでいました。
「どうすんだ?」
「どうって…もう私がどうやっても受け入れてはくれないんだね?悪いところを直しても家族には戻れないと?」
「うん。悪いけど。」
「そんなに嫌いですか。」
「ああ。」
「…じゃあ、あなたは私にどうして欲しいの?」
「実家に帰って欲しい。」
「私たちに出て行けと?」
「ここは…売る」
「売る…?あぁ、売るつもりなんだね。本気なんだね。
その前にあなたのご両親と話をしていいかな?」
「ややこしくなるから、俺から話すから。」
「私が話します」
「いいから!実家に帰ること、考えておいて。」
「おかしいよね…全てがおかしいよ。どんな顔して実家に帰れと?うちの両親に話すときは離婚する時。まずあなたのご両親に現状を話し、、、」
「だから俺が話すって言ってるだろ!!」
「…そか。しばらくあなたの実家には行かないでおくよ。ご両親に話をしたら教えて下さい。それから考えるから…。」
大きな声で怒鳴られるのが怖く
けれど怖がってるのを悟られたくない気持ちになり
一生懸命普通に話していました。
たいじに対し諦めの気持ちになっていく中、
義親が介入してくれることで
何かが変わるのでは?とも思っていました。
発覚前に、何度も離婚を迫ってきましたが
納得しない私に
「離婚しないんだね。ここに住みたいんだね。
分かった。私立中学への受験はやめさせるから。公立に通うことになる事を子供らに話すね。」
「どうして!!
子供達にどうしてそんなことが出来るの?!
必死に勉強して中学受験する息子くんの気持ちは?!
あなたとあなたのお父さん達が私立へ行くよう導いたから受けるんだよね?
3年間どんなに頑張ったか見ていたよね?
もうすぐ受験だよ!!
娘ちゃんも学校に馴染んでいるのに、何故!!
お願いだからそんなのやめて…」
今ならただの脅しだとわかります。
たいじの方が子供の教育には熱心でしたから。
子供の事を持ち出すと私が狼狽えるのを知っての事だったのでしょう。
想像した以上に中学受験は大変でした。
あと少しで受験と言うタイミングで取りやめなど
可哀想過ぎます。
離婚に応じれば、そのまま家に住み
学校に通えるのか?……
納得いかないまま、別れるしかないの?
私が悪かったから たいじは離婚したくなり
子供が巻き込まれている
私のせいで子供たちに不憫な思いをさせてしまう
どうしよう、離婚しなきゃいけない
どんどん追い込まれていきました。