1.「すごい!」という相づちの表現
2.「おめでとう」と祝う表現
3. ほめられたときの答え方
4. I missed you.のもうひとつの意味
5.「よくやったね」と称える表現
6. ほめ言葉としてのI’m proud of you.
7. 近況を尋ねるWhat are you up to?
8.「楽しかった」と伝える表現
9.「私がごちそうします」と申し出る表現
10. 都合を尋ねる表現
11.「行けたら行く」「来られたら来て」と伝える表現
12.「何か意見はありますか」と尋ねる表現
13. 悪い知らせを伝えるときの前置き表現
14. お悔やみの表現
会話をしていて「すごーい」「すごいね」と相づちをよく口にしたり、耳にしたりします。
個人差もあると思うのですが、私は何かと「すごいね」と言ってしまいます。
そんな「すごいね」を英語ではどう表現するでしょうか。
基本的なものから、ちょっと英語らしい表現まで、いくつか紹介します。
英語で話すことに慣れるまでは、会話を続けることに人知れず苦労するものです。
そんなときに自分からちょっとした相づちをはさむと、それだけで相手は話しやすくなってどんどん話してくれたりするので、相づちって侮れないものだと私は思います。
相づちが多すぎると話の腰を折ってしまうこともありますが、相手がうまく相づちを打ってくれたら自分も話しやすいと感じて、コミュニケーションがどんどん回転したりします。
そんな相づちの中でも使いやすいのが今回紹介する「すごいね」です。
簡単なので、今日からすぐに使えます。
まずはみなさんご存知の、
That’s great!(すごい)
です。
とても基本的な表現で、会話にもよく登場します。
この形容詞great(すごい)を、次のよう同じ意味を表す形容詞に変えてもいいですね。
amazing、awesome、cool、fantastic、incredible、wonderful
会話では同じ単語を繰り返すのではなく、同義語で変化をつけるといいですね。
口語でカジュアルな表現になりますが、ネイティブ(特に若い人)がよく使うのが、
That’s awesome.
です。
形容詞awesomeを辞書で引いてみると「(光景などが)恐ろしい、すさまじい」「すごい」という意味が載っていますが、口語では単に「すごいじゃん」という感じで使われて、
Awesome!
と単独でも使えます。
海外生活するようになってから「この単語、よく使われるな」と感じるものがいくつかあるのですが、その中のひとつがimpressという動詞です。
「~に感銘を与える、印象を与える」という意味ですが、受動態で、
I’m impressed!(感動した、感心した、すごい)
と相づちのようにも使います。
例えば、人がすごいことを成し遂げたときや、感動するものを見たとき、感銘を受けたときなどに使います。
涙が出るような感動、感銘ではありません。
feeling admiration for somebody/something because you think they are particularly good, interesting, etc.(特に良い、興味深いなどの理由で人や物ごとに感嘆すること)
という定義なので、「わあ、やるね」「すごいね」という感動を表します。
また、否定形で、
I’m not impressed.(感心しませんね)
となると、ちょっとした不満を表すときに使うので、こちらも合わせて覚えておきたいですね。
impressの形容詞形impressive(印象的な、感動的な)を使った、
That’s impressive!(すごいね)
も、会話にとてもよく出てきます。
直訳すると「それは感銘を与える」ですが、簡単に言えば「うわあ、それはすごい」ということです
例えば、友達が難しいテストで高得点を取ったときにThat’s great!でもいいですが、
Wow, that’s impressive!
と言うと「それはすごいね!」と感心している感じがうまく出せます。
誕生日、就職、結婚など、人に「おめでとう」という機会は多いもの。
時と場合に合わせた「おめでとう」は、英語ではどんなふうに表現すればよいのでしょうか。
それを知っておくと、海外の友達とのメールやSNSにも役立ちます。
「おめでとう」を和英辞典で調べてみると、最初に出てくるのはやはり、
Congratulations!(おめでとう)
です。
必ず複数形になります。
略してカジュアルに、
Congrats!(おめでとう)
のようにも言います。
このCongratulations!ですが、実はどんな「おめでとう」にも使えるわけではありません。
動詞のcongratulateを英英辞典で引いてみると、
to tell somebody that you are pleased about their success or achievements(人に対して、彼らの成功や達成を喜んでいると伝えること)
と定義しています。
成功を収めたり、何かを成し遂げた人に対して「おめでとう」と言うわけです。
成功、達成という大事に聞こえますが、人が自分の意志で行動してよい結果になった場合にも使えます。
就職、昇進、合格、婚約結婚、妊娠、出産などから、宝くじ、新築祝いなど、けっこう幅広く使えます。
具体的に祝う理由はon…を続けて、こんな感じになります。
・Congratulations on your promotion!(昇進おめでとう)
・Congratulations on your marriage!(結婚おめでとう)
・Congratulations on your new baby!(出産おめでとう)
・Congratulations on your new home!(新築おめでとう)
・Congratulations on winning the lottery!(宝くじに当たっておめでとう)
・Congratulations on your retirement!(定年退職おめでとう)
誕生日や結婚記念日など、毎年繰り返される記念日や行事についての「おめでとう」にはCongratulations!は使いません。
Happy…!を使います。
・Happy Birthday!(誕生日おめでとう)
・Happy (Wedding) Anniversary!((結婚)記念日おめでとう)
このHappy…!ですが、実は日本語で「おめでとう」と訳すのはちょっとなじまないのでは…という使い方もあります。
・Happy Father’s Day!(父の日)
・Happy Mother’s Day!(母の日)
・Happy Valentine’s Day!(バレンタインデー)
・Happy Easter!(イースター)
・Happy Halloween!(ハロウィーン)
・Happy Holiday!(クリスマス休暇の時期)
など、どうも「おめでとう」という訳語はふさわしくないように思うのです。
英英辞典の定義を見れば納得がいきます。
if you wish somebody a Happy Birthday/Happy New Year, etc. you mean that you hope they have a pleasant celebration(人に対するHappy BirthdayやHappy New Yearなどの祝いの言葉は、彼らが楽しくお祝いできるように願っていることを意味する)
これらの場合にはHappy…!と声をかけて、ともに祝うという感覚で理解しておけばよいでしょう。
他に、Best wishes!もメッセージカードでよく使う表現です。
書いて伝えるときの「おめでとう」ですね。
・Best wishes on your birthday!(お誕生日おめでとう)
・Best wishes on your wedding day!(結婚おめでとう)
ちょっと日本語にするのが難しいですが、「これからもたくさんの幸せや幸運、成功が訪れますように」と祈るフレーズです。
I’m so happy for you!(おめでとう)
もとてもよく使う表現です。
これは、「私もとてもうれしい」というニュアンスで、「おめでとう」「よかったね」と伝える感じです。
いきなりですが、人をほめるのは得意ですか?
私はそんなに得意ではありませんでした。
友達に会ったときに「そのバッグ、いいね」とか「髪切った??似合うね」ぐらいしか出てきませんでした。
そんな私も、海外生活を始めてからはほめられることが多くなりました。
私に変化があったわけではありません。
こちらでは何かと人をほめる習慣があるので、自然とほめられる回数が増えただけです。
そこで困りました。
ほめられることにも慣れていなかったので、どう答えたらよいかわからないのです。
海外では、特に親しい中でなくても気軽に「それいいね!」と言ったりします。
暮らし始めたばかりで、英語もきちんと聞き取れない頃、雑貨店でうろうろしていたときに店員さんに突然話しかけられたことがありました。
「えっ?何か悪いことした?」とビクビクしていると、
I like your bag.(そのバッグ、いいですね)
と繰り返してくれました。
I like your smile.(笑顔が素敵よ)
などと接客中に言われて赤面した覚えもあります。
少しだけ髪型を変えてみたときに見知らぬ人から、
You look great!(すてきだね)
と言われることもあります。
「そんな、greatって言われるほどでもないけど…」と謙遜したくなるほど、みんなとてもほめ上手です。
知らない人に対しても、気軽に「いいね!」と言ってきます。
では、日本語で「素敵だね」「かっこいいね」とほめられたら、何と答えますか?
「いやいや、そんなことないよ」と謙遜しませんか?
「ありがとう」と、笑顔で受けるのは少し気恥ずかしいかもしれませんね。
でも、英語ではほめられたらThank you.(ありがとう)と答えればよいのです。
「そんなことないよ」と謙遜してNo, no, no…などと言うと、相手に不思議がられるかもしれません。
素直にThank you.と答えるのが一番です。
Thank you.と答えるだけではちょっと物足りないというときには、ほめてくれた事柄にひとこと付け加えてみましょう。
例えば、I like your bag.とほめてもらったら、Thank you.に続けて、
・I like this, too. I’ve had this for ages.(私もこれが気に入っています。もう何年も使っています)
・This was only $10!(たった1ドルだったんですよ)
などと言ってみてもよいかもしれません。
例えば、You look gorgeous!(とっても素敵ね)とほめられたら、
Thank you. You look great too.(ありがとう、あなたも素敵ですよ)
のように、ほめ言葉で返すことも多いです。
ただ、オウム返しになってしまうことを避けるために、
I like your coat.(あなたのコート、いいですね)
のように具体的なコメントを付け加えるとよいと思います。
ほめられたら、ほめ返す。簡単ですね。
Thank you.と答えるだけでなく、
Thank you. That’s very kind (of you to say so).(ありがとう、そう言ってもらえてうれしいです)
のように、ほめてくれたことに感謝するひとことを続けると、相手もうれしいでしょう。
また、自分の努力をほめてもらったときなどは、
Thank you. I’m really glad you noticed. I tried really hard!(ありがとう。気付いてもらえてとてもうれしいです。とても頑張りましたので。)
I missed you.と言う表現は、恋人や家族など、会いたい人に「あなたに会えなくて寂しい」という意味で使うのはご存じだと思います。
それを過去形にしたI missed you.はどうでしょうか。
「あなたに会えなくて寂しい」の過去形なので「あなたに会えなくて寂しかった」になりますね。
でも、I missed you.にはもうひとつ別の意味があります。
I missed you.はよく(I’m) sorryを前に付けて、こんなふうに使います。
I’m sorry I missed you yesterday.
これは「ごめんね、昨日は会えなくて寂しかった」ではありません。
「ごめんね、昨日は会えなくて残念だった」という意味です。
I’m sorry…を付けなくても、人に会おうとして会えなかったときにI missed John.(ジョンに会えなかった)と表現したり、お互いにすれ違いで会えなかったりしたときにはWe missed each other.(私たちはすれ違いで会えなかった)というふうにも表現します。
動詞missには「~しそこなう」という意味があります。
英英辞典でmissを引いてみると、動詞の定義が11項目までありますが、そのうち最初の5項目がおもしろいことになっています。
1. to fail to hit, catch, reach, etc. something(打ちそこなう、捕えそこなう、達しそこなう)
2. to fail to hear, see or notice something(何かを聞き逃す、何かを見落とす、何かに気付かない)
3. to fail to understand something(何かを理解しそこなう)
4. to fail to be or go somewhere(何かに出そこなう、行きそこなう)
5. to fail to do something(何かをしそこなう)
すべてto fail to…で始まっています。
これは「~しそこなう」という意味で、missには「~を逃す」イメージがあるわけです。
例えば、バスや電車、飛行機などに「乗りそこねる、乗り遅れる」という意味でmissを使うのをご存じの人も多いと思います。
・I missed the bus.(バスに乗りそこねた)
・I missed my flight.(フライトに乗り遅れた)
みたいな感じですね。
冒頭に登場したI missed you.も直訳すると「あなたに会いそこなった」ということになります。
つまり「(会う機会があったのに)会えなかった」ということです。
この「~を逃す」イメージの動詞missは日常会話にとてもよく出てきます。
・I missed the last train.(終電を逃した)
・I missed my stop.(乗り過ごしてしまった)
・I missed the beginning of the movie.(映画の出だしを見逃した)
・I missed lunch today.(今日はお昼を食べそこねた)
・Sorry, I missed your call.(ごめん、電話に出られなくて)
・I think you’re missing the point.(あなたは話の要点がわかっていないと思う)
・So what did I miss?(で、何を話してたの?)
のような感じです。
これで動詞missの「~を逃す」イメージはつかめると思います。
最後にもうひとつ。
英語で道案内をするとします。
とてもわかりやすい建物(目印)なので「行けば、すぐにわかります」と言いたいときはどう言いますか?
You can’t miss it.
「見逃すはずがないですよ」ということです。
海外生活を始めて少し経った頃、周りのネイティブがGood on you!という表現をとてもよく使うことに気が付きました。
goodもonもyouも知っている単語なのに、Good on you!になると、意味も使い方もさっぱりわかりませんでした。
Good on you!の意味がわかりやすいニュースをひとつ紹介したいと思います。
それは、ニュージーランドに住む、あるインド人の青年の行動を称えたニュースです。
この青年は、少年が車にはねられて頭から出血している現場に遭遇しました。
路上に倒れているその少年の頭の下に、彼は自分のターバンを取って敷きました。
本来なら宗教上の理由から、人前でターバンを取ることはありません。
このときは、少年の命を救うために宗教のしきたりを破ったわけです。
この青年の行動はニュースで大きく取り上げられ、それを報じた各新聞社のFacebookページには、ものすごい数のコメントが寄せられました。
そして、それらのコメントはGood on you!のオンパレードでした。
寄せられたコメントを見てみると、こんなことが書いてありました。
短いものを書き出してみると、
・Much respect.(とっても尊敬する)
・Awesome.(素晴らしい)
・Well done.(よくやったね)
・Good man.(いい人)
・Amazing.(すごい)
など、様々な言葉で彼の行動を称賛しています。
そして、Good on you! / Good on you, mate! / Good on him!の嵐です。
これでGood on you!の意味は推測できるでしょう。
Good on you!は「よくやった!」「でかした!」と、行動などをほめるときに使う表現です。
ニュージーランドやオーストラリアではGood on ya!と書くこともあり、そんな感じで発音する人も多いです。
上のコメントにもあるように、相手に直接言わない場合にはGood on him/her!(彼/彼女、よくやったね)のように言うこともできます。
英英辞典には次のように定義されています。
good for you (Australian English also good on you!):used to show approval for someone’s success or good luck(人の成功や幸運に賛意を表すために使われる)
個人的な印象としては、Good for you!は「よくやった」というよりも、相手が伝えてくれた良い知らせに対して「よかったね」と答える感じでしょうか。
ニュージーランドでは「よくやった」にも「よかったね」にもGood on you!を使うように思います。
また、ニュージーランドやオーストラリアでは、主に男性が軽くThank you.と言う代わりにGood on you!を使うことがあります。
例えば、カフェでお客にコーヒーを出したときや、おつりを渡しただけでもGood on you!と言われることがありました。
こんな場合のGood on you!は「よかったね」でも「よくやった」でもなくあいさつの代わりみたいなものなので、深く考えなくても大丈夫です。
Lovely.みたいな感じですね。
Good on you!はアメリカではあまり使われないようですが、ニュージーランドやオーストラリアでは頻繁に耳にします。
現地で生活したり旅行したりする予定の人は覚えておいて損はない表現です。
日本語では、普段の生活で「私は誇りに思う」ということはあまりないように思います。
でも、英語ではproud(誇りに思って)という形容詞を普段からとてもよく使います。
特にI’m proud.(直訳:誇りに思う)、I’m proud of you.(直訳:あなたを誇りに思う)という表現はかなりよく耳にします。
文化の違いでしょうか。
実は、I’m proud.は必ずしも「誇りに思う」という意味になるとは限りません。
まず、I’m proud of you.と言う表現を使う状況を考えてみましょう。
例えば、子供が遊戯会でうまく踊れたり、テストでよい点を取ったり、何かの賞をもらったりしたら、親はI’m (so) proud of you.と言ってほめます。
親として子供を誇らしく思う気持ちはわかりますから、「あなたを誇らしく思う」と訳してもよいと思います。
では、こんな場面ではどうでしょうか。
先日、朝のニュース番組を見ていたら、その番組のスポーツキャスターがバンジージャンプをさせられる場面の中継がありました。
本人は恐怖でOh my God.を連発しながらジャンプを成功させたのですが、そこでスタジオの出演者たちから上がった声が、
・You did it.(やった)
・Well done.(よくやった)
・Good work.(よくやった)
・We’re so proud.(すごいね)
・Very proud.(よくやったね)
でした。
この場面で「誇りに思います」とは大げさな気がしますね。
I’m proud of you.は文字通り「あなたを誇りに思う」という意味でも使いますが、もっと軽い意味で、何かを達成した人、頑張った人に対するほめ言葉としてもよく使います。
形容詞proudを英英辞典で引いてみると、ほとんどの辞典の最初にpleased(喜んで)という定義が書かれています。
I’m proud of you.は相手が成し遂げたことをただほめるだけではなく、「(あなたが達成したことを)私も喜んでいる」という気持ちを込めたほめ言葉というわけです。
この表現を「誇りに思う」と訳すと堅苦しくて使いにくそうですが、「よくやったね」「すごいね」「おめでとう」というニュアンスと考えれば、スッと口から出てくるのではないでしょうか。
実際に、先ほども紹介したように「よくできたね」「えらいね」と子供をほめるときに親が使ったり、家族をほめるときに使ったり、先生が生徒に使ったり、上司が部下に使うこともあります。
親しい友達同士が難しい試験に合格した、大学を卒業した、仕事で大きなプロジェクトを成功させたようなときに、
Congratulations! I’m proud of you!(おめでとう!よくやったね)
と言ったりします。
それまでの努力を知っている人からこう言われると、ぐっときますね。
I’m proud of you.は望ましい結果が出たときだけのほめ言葉ではなく、成果が得られなかったときの励ましの言葉としても使えます。
それまでの努力を称えて、その努力は私にとっても価値があるもので喜ばしいというニュアンスを込めて言う「よく頑張ったね」のような感じになります。
I’m proud of myself.(自分としてはよくやった)
も同じです。
良い結果が出て「誇らしい」「すごく嬉しい」という気持ちを表すこともできますが、結果が出なかったときに「できるだけのことはしたのだから、胸を張れる」という意味でも使います。
また、友達や知人から、その人の家族や子が何か大きなことを成し遂げたと聞いたときには、
・You must be proud of him/her.(彼/彼女、よくやりましたね)
・You must be very proud.(すごいですね)
で「すごいですね」「よかったですね」という気持ちを伝えることができます。
自分の家族や親しい人が何かを成し遂げたり、同僚が成功を収めたりしたときには、
・You made me/us proud.(よくやりましたね)
・You did me/us proud.(よくやりましたね)
英会話の勉強を始めると、最初にいろいろなあいさつの表現を学びます。
Hello./Hi.(こんにちは)はもちろん、How are you?/How are you doing?/How’s it going?(元気ですか?)などもあります。
では、道で偶然友達に会ったときにWhat are you up to?と言われたら、どう答えますか?
このWhat are you up to?は学校では学ばないかもしれませんが、実はネイティブがとてもよく使う表現です。
英和辞典でup toを調べると「~まで」という意味が最初に出てきます。
count up to 10で「10まで数える」となります。
洪水で「水が膝の高さまできた」ときにはThe water came up to my knees.などのようにも表現します。
これらは副詞upの上向きなイメージと前置詞toの「~まで」というイメージから、わりと簡単に理解できます。
他に、
It’s up to you.(あなたに任せます)
もよく知られた表現です。
日本ではWhat are you up to?と聞かれることはあまりないのですが、海外では毎日必ず耳にします。
道で知人に会ったときにHow are you?よりもWhat are you up to?と言われることのほうが多いのではないかと思うくらいです。
What are you up to?はカジュアルでフレンドリーなあいさつの表現です。
英英辞典でのup to somethingの定義は、
to be doing something(何かをしていること)
となります。
したがって、What are you up to?は「何してる?」ということです。
What are you doing?(何をしているのですか?)は何をしているのかを直接的かつ具体的に尋ねる表現ですが、What are you up to?はもっとカジュアルに会話のきっかけを探すフレーズです。
答え方もいろいろですが、
・Not much.(別に何も)
・Nothing much.(別に何も)
・Just hanging out/around.(なんとなく、ぶらぶらしてる)
・Just hanging.(なんとなく、ぶらぶらしてる)
・Just doing some shopping.(買い物してるだけ)
・I’m going to work.(仕事に行くところ)
など、手短に伝えればOKです。
相手も本気で何をしているのかを尋ねているわけではありませんから、簡単に答えて、
・What are YOU up to?(あなたは何してるの?)
・How about you?(あなたは?)
と聞き返すことが多いです。
この表現は別の状況で使われることもあります。
例えば、職場で仲のよい同僚に、
What are you up to tonight?
と聞かれた場合は「今夜の予定は?」という意味です。
また、久しぶりに会った人に、
・What are you up to these days?
・What have you been up to?
と声をかけられたら「最近どうしているの?」という意味になります。
日本語で「~は楽しかったよ」「~は楽しかった?」はよく使う表現でしょう。
「おもしろい」も同じようなニュアンスで使うことがあります。
これは英語でも同じです。
「楽しかった」「おもしろかった」はとてもよく使う表現ですが、英語でどう表現するでしょうか。
「~は楽しかった」「~を楽しむ」という意味を表す単語でまず思い浮かぶのは動詞enjoyかもしれません。
例えば、パーティーに行った翌日に友達から、
How was the party?(パーティーはどうだった?)
と聞かれて「楽しかったよ」と答えるつもりでI enjoyed.と言ってしまったことはないでしょうか。
enjoyは「~を楽しむ」という他動詞なので、後ろに何を楽しむかを表す目的語が必要です。
・I enjoyed it.((それは)楽しかった)
・It was good, I enjoyed myself.(よかったよ。楽しかった)
とすればOKです。
日本を観光で訪れている海外の人に「日本を楽しんでいますか?」と聞く場合は、Are you enjoying?ではなく、
Are you enjoying your time in Japan?(日本で楽しく過ごしていますか?)
のように尋ねるとよいと思います。
実は、「楽しむ」には動詞enjoy以外の表現を使うことも多いのです。
上のパーティーの例ではI enjoyed it.ではなく、
I had a great time.(とても楽しかった)
と答えることができます。
「楽しむ」を直訳してenjoyを使うのではなく、「(充実した)素晴らしい時間を過ごした」という自然な、とてもよく使われる表現になります。
形容詞great(素晴らしい)の代わりに
(really) good/amazing/excellent/fantastic/wonderfulなどの同じ意味の形容詞を使うと、もっとイキイキした感じが出ます。
以前にホテルで一緒に働いていたニュージーランド人女性はお客がチェックアウトする際に、
Did you have a good time?(楽しかったですか?)
と尋ねていました。
誰かと一緒に出かけて「今日は一日楽しかったです、ありがとう」と言いたいときには、
I had a really good time today. Thank you.
のように表現できます。
ワクワクしたり、ハッピーになったりする「楽しいこと」を表すfunも使い勝手のよい名詞です。
・The movie was so much fun.(とても楽しい映画でした)
・Did you have fun at the party last night?(昨日のパーティー、楽しかった?)
・I had a lot of fun.(すごく楽しかった)
バンジージャンプに挑戦した後なら、
How was that? ― It was fun!(どうだった?―楽しかった)
のようなやり取りになるでしょう。
今から楽しいことが待っている人を送り出すときには
Have fun!(楽しんできて)
という表現もよく使いますし、仕事に出かける家族を送り出すときに、
Have fun at work!(仕事を楽しんできて)
とも言います。
日本語では「仕事を楽しんでね」とはあまり言わないでしょうから、この言葉を初めて耳にしたときは、英語ならではのおもしろい表現だと思いました。
人と食事に行ったり、飲みに行って「今日は私がごちそうします」と言いたいとき、英語ではなんと言うのでしょうか。
treat(~にごちそうする;ごちそう)という単語を思い浮かべた人もいるかもしれません。
・I’ll treat you to lunch.(ランチをごちそうするよ)
・It’s my treat.(ごちそうします)
も使いますが、もっと簡単でよく使う言い方を紹介しましょう。
「~をごちそうする」という日本語にそのままピッタリなのが、
I’ll buy you…
です。
「おごる=buy you」はなかなか出てこないかもしれませんが、とてもよく使う表現です。
動詞自体は簡単ですが、「buy+人+ごちそうするもの」の語順になることに注意してください。
・I’ll buy you lunch.(ランチをごちそうするよ)
・Let me buy you a drink.(私に一杯ごちそうさせて)
のように使います。
同じように、シンプルな動詞を使った言い方があります。
それが、
I’ll get this/it.(これは私がごちそうします)
です。
これは支払いのときに「ここは私が払います」という場合によく使う表現です。
例えば、日本でも会計時によくある「ここは私が…」と言いながら伝票を取り合う姿を想像するとわかりやすいでしょう。
ごちそうしようとしている人が伝票(イギリス英語ではbill、アメリカ英語ではcheck)をレジに持ってきます。
ごちそうされる人が横から自分の分を支払おうとしたときに、ごちそうしようとしている人がI’ll get this.という感じです。
以前の職場で会計をしていたとき、レストランでもカフェでもお客同士のI’ll get this.-No, I’ll get this!を数えきれないほど見ました。
getという動詞は「おごる」「ごちそうする」と言いたいときにも使えるわけですね。
これも知らないとなかなか出てきませんが、前置詞onを使った表現もとてもよく耳にします。
・It’s on me.(これは私がごちそうします)
・Drinks are on me.(飲み物は私がごちそうします)
のように使います。
例えば、人と食事をして会計時に財布を取り出すと、相手が、
・No, no. It’s on me.(いや、これは私がごちそうします)
という感じです。
もしくは、友達を飲みに誘いたいときに、
Let’s go for a drink. It’s on me!(一杯行こうよ、ごちそうするから)
のように使います。
また、友達とバーに行って、それぞれ1杯目を注文して支払うときに、
This round is on me.(この分は私のおごりです)
のように言うことがよくあります。
名詞roundはバーなどでお酒を注文するときによく使い、ドリンクを人数分まとめて注文する「一回分の注文」を意味します。
全員一回分の注文をまとめて一人が支払うときにThis round is on me.と言い、次に全員分を支払おうという人が、
The next round is on me.(次の分は私のおごりね)
と言うわけです。
I’ll buy you a drink. / I’ll get this. / It’s on me.と言われたら、お礼を言ってI’ll buy you…next time.(次は私が~をごちそうするね)などと答えたらばっちりです。
友達と遊ぶ予定を決めるとき、仕事でアポを入れるときなど、スケジュールを決める際には相手の都合を必ず尋ねます。
日本語では「いつがいい?」「いつが空いていますか?」と尋ねますね。
自分から日程を提案するときは「明日は空いていますか?」と言うこともよくあります。
では、英語ではどのように言えばよいでしょうか。
日常生活でかなりよく使うのが形容詞available(会うことができる、空いていて)です。
Are you available tomorrow?(明日、空いていますか?)
のように人を主語にして使います。
丁寧な言い方なので、ビジネスの場面でも安心して使えます。
「明日が都合がいいです」なら、
I’m available tomorrow.
となります。
このavailableは日常会話でとてもよく使う形容詞のひとつで、相手の都合を尋ねる場合以外にも、電話の会話でよく耳にします。
・Is John available?(ジョンは電話に出られますか?)
・He’s not available right now.(彼は今、電話に出られません)
形容詞freeも「空いている」を少しカジュアルに表現できます。
Are you free on Saturday?(土曜日は空いてる?)
となります。
・I’m free on Saturday. How about you?(土曜日は空いています。あなたは?)
・I’m free on Saturday after 1 pm.(土曜日は1時以降は空いています)
・I’m free all morning up until about 11 am.(11時くらいまでなら午前中はずっと空いています)
・Join us if you are free.(予定が空いているなら来てください)
・We should catch up later next week if you are free.(予定が空いていれば、来週の後半に会いましょう)
これまた簡単な形容詞good(よい)を使うこともできます。
・What day is good for you?(何曜日が都合がいい?)
・When is good for you?(いつが都合がいい?)
・What time is good for you?(何時が都合がいい?)
・Is Saturday good for you?(土曜日は都合がいいかな?)
「都合がよい」という意味の形容詞convenientを使うこともできます。
・Is Saturday convenient for you?(土曜日は都合がいいですか?)
・When is convenient for you.(いつが都合がいいですか?)
・What time is convenient for you.(何時が都合がいいですか?)
convenientは人を主語にしてAre you convenient…?のようには言えないので注意してください。
suitという動詞をご存知ですか?
Red suit you very well.(赤がよく似合うね)などの「~に似合う」という意味でよく使いますが、「~に都合がよい、適している」という意味もあるので、フォーマルな場面で次のように使えます。
Please let me know what time would suit you best,(何時がいちばんご都合がよいかお知らせください)
日時を提案されたときにもsuitを使って、
That suits me fine.(それで私はかまいません)
と答えることができます。
それから、相手の都合を尋ねるときには助動詞wouldを使うと丁寧な印象を与えることも覚えておくとよいでしょう。
友達から遊びや集まりに誘われたり、同僚に飲みに誘われたりしたとき、その場で断るのではなく、「行けたら行く」と答えることもあると思います。
そんな「行けたら行くね」の表現と、反対に自分が誘うときに使える「来られたら来てね」という表現を紹介しましょう。
予定が未確定だったり、忙しかったりして「行けるかどうかわからない」という状況で返事をするとします
「行けたら行く」をそのまま英語にすると、
・I’ll go/come if I can.
・I’ll be there if I can make it.
と言えます。
返事を先延ばしするなら、
・I’ll let you know if I can make it.(行けるかどうか連絡します)
・I’ll see what I can do.(行けるかどうか調整してみる)
などもあります。
ただ、これらは「行く」とも「行かない」とも言わない曖昧な返事になり、行く気がないように受け取られる場合もあります
「行けるかどうかわからないけど、行けるように頑張ってみる」という意味で、前向きな響きがあってよく使う表現があります。
・I’ll try to make it.
・I’ll try my best to make it.
・I’ll try to be there.
どれもtry (my best) to…という表現を使っています。
文字通り「~しようと試みる、~するように努力する」というニュアンスが加わります。
行けるかどうかわからない状況だけれど「行けるように頑張ってみる」という前向きな返事になります。
個人的な印象として、海外では「やってみる」ことを重視する傾向があるように思います。
そのせいか、このような場面で動詞tryをよく使います。
実際には、これらの表現は「行けない確率が高い」ということをやんわりと伝えて、丁寧に断るためにも使われるのですが。
反対に、自分が誘う側のときに使う「来られたら来て」は英語でどういうのでしょうか。
Do come if you can.
という表現もあるのですが、私は次のような表現をよく目にしたり耳にします。
・It would be lovely to see you if you can make it.(来られるようなら、会えるとうれしい)
・(I) hope you can make it.(来られるといいな)
後者はカジュアルな表現ならIを省略します。
来てほしいイベントが翌日だとしたら、
Looking forward to seeing you tomorrow if you can make it.(来られるようなら、明日会えることを楽しみにしています)
のように言うことも多いですね。
どの表現も「来られたら来て」という意味ですが、「来てくれたらうれしい」という気持ちを積極的に伝えることができます。
会議やセミナーなどでとてもよく使う表現に「何か意見はありますか?」があります。
ビジネス以外の場面でも、「あなたはどう思いますか?」と相手に意見を尋ねることは少なくありません。
そんな「意見はありますか?」「どう思いますか?」という表現について考えてみます。
まずは「何か意見はありますか?」「どう思いますか?」を、自分なら英語でどう言うか考えてみてください。
・What’s your opinion?(何か意見はありますか?)
・What do you think?(どう思いますか?)
をまず思い浮かぶという人が多いのではないでしょうか。
「意見」や「思う」という日本語から名詞opinionや動詞thinkを使いたくなります。
もちろんこれで通じますが、もっとやわらかく訪ねることができて、とてもよく使う表現があります。
それは、
Do you have any…?
というフレーズです。
これを使えば「何か意見はありますか?」「どう思いますか?」のどちらも一度に表せてしまいます。
…の部分に入る単語は何でしょうか。
ここには、英英辞典で次のように定義されている名詞が入ります。
a person’s mind and all the ideas that they have in it when they are thinking(考えているときに抱く思いや、頭に浮かぶすべての考え)
この名詞を使うと、名詞opinionを使うよりも「ざっくばらんに思うところを聞かせてください」という気持ちを表現できます。
正解はthoughts(意見、見解)です。
「何か意見はありますか?」という表現として実によく使うのは、
Do you have any thoughts?
です。あるいは、
What are your thoughts?
とも言います。
このthoughtは動詞thinkの過去形ではなく、名詞形です。
Do you have any thoughts?で「あなたの思うところを聞かせてください」というやわらかい表現になるので、人に意見を尋ねる場合にとてもよく使います。
Do you haveを省略して、
Any thoughts?
ということも多いです。
必ず複数形(thoughts)になることに注意してください。
「これについてどう思いますか?」と言いたい場合には、
What are your thoughts on this?
のように後にon…を続けるだけなので簡単ですね。
もちろん、
・What do you think about this?(これについてどう思いますか?)
・What’s your opinion on this?(これについてご意見はありますか?)
も実際に使う表現です。
でも、Do you have any thoughts?のほうが相手に心理的な圧力を感じさせないので、思ったことを何でも言えるような雰囲気づくりに役立ちます。
会議やプレゼンのためには、
(Do you have) any questions?(何かご質問は?)
英語では、最も伝えたいメッセージや結論を先に言うことが大切です。
こういうと、英語ではいきなりズバッと核心に迫る話し方が好まれそうですが、実はちょっとした前置きを使う話し方もあります。
知人が入院したとか、取引先が倒産したとか、残念なこと、言いにくいことを伝えなくてはならない場合があります。
そんなときに、日本語では「ちょっと言いにくいんだけど…」という前置きをしてから話しますね。
英語にもそんな表現があります。
悪い知らせを伝えるときに、「これからよくない知らせを言いますよ…」とワンクッションを入れて、相手にそれとなく心の準備をしてもらうわけです。
その表現が、
I have some bad news.(よくない知らせがあります)
です。
いきなりHey John, Ben was taken to hospital last night.(ジョン、ベンが昨日の夜に病院に運ばれたんだ)のように言うこともできますが、Hey John, I have some bad news.(ジョン、よくない知らせがあるんだ)と前置きを入れることで、相手は悪い知らせを聞かされると心構えができます。
悪い知らせを伝えなければならないときの前置きの表現はもうひとつあります。
I’m afraid…(残念ながら~)
です。
この表現は英英辞典にこう定義されています。
used as a polite way of telling somebody something that is unpleasant or disappointing, or that you are sorry about(楽しくない話、がっかりする話、あるいは自分が残念だと思う話を人に丁寧に伝えるために使われる)
日本語では「残念ながら…」と訳されることが多い表現です。
本当に残念に思っているときにも使いますが、実際には残念とまでは思っていなくても、「相手にとってよくない知らせを丁寧に伝える」ための前置きとして使うこともしばしばです。
I’m afraid…と言うフレーズが相手の口から出てきただけで、「あっ、これからよくない知らせを言われる」とわかります。
例えば、ショップで店員さんに商品があるかどうかを確認してもらうと在庫が切れていることがあります。
そのときには、
I’m afraid we’re out of stock.(残念ですが、在庫切れです)
のように言われます。
そうすると、I’m afraidまで聞いた段階で、次の言葉を待つまでもなく「在庫はない」とすぐにわかります。
あるいは、仕事先に電話をしてMay I speak to…?(~さんをお願いします)と言うと、I’m afraid…と返事が返ってくることがあります。
そうすると、その後に続く言葉は会議中なのか、休みなのか、はたまた外出中なのか、理由は何であれ電話に出られないと察しがつきます。
I have some bad news.はわりと深刻な「よくない知らせ」の前置きに使うことが多いのに対して、I’m afraid…は活用できる場面がもっと多くて、「ちょっとしたよくない知らせ」を言うときにも使えます。
こうした、悪い知らせを伝えるための前置き表現は会話だけでなく、メール・レターでもよく使います。
私がよく目にするのは、
・Unfortunately,…(残念ながら~)
・Regrettably,…(残念ながら~)
・We are sorry to inform you that…(残念ながら~とお知らせします)
・I regret to inform/tell you that…(残念ながら~とお知らせします)
などの表現です。
これらのフレーズが出てきたら、その後にはよくない知らせが続くというマーカーです。
特に動詞inform(~に知らせる)を使った2つの表現はとても丁寧な前置き表現で、企業などが用意するフォーマルな文章で特によく使います。
悪い知らせをいきなり伝えるよりも、コミュニケーションの潤滑油としてこうした前置き表現をうまく使いたいものです。
人とのコミュニケーションは楽しいやり取りばかりではありません。
悲しい知らせに接することも避けられません。
人の死去の知らせに接したとき、どんな表現で弔意を表すべきでしょうか。
4年ほど前のことになりますが、突然の訃報に世界で多くの人が悲しみました。
『ミセス・ダウト』、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『パッチ・アダムス トゥルーストーリー』など数々の素晴らしい作品を世に送り出した俳優ロビン・ウィリアムズさんが亡くなりました。
私もとても好きな俳優だっただけに、あの笑顔がもう見られないと思うと、寂しい気持ちでいっぱいになりました。
そのときに書いた記事をここに再録します。
「死ぬ」というとdieという動詞がまず思い浮かぶと思います。
死去を知らせるニュースではdieや形容詞dead(死んでいる)が使われます。
ロビン・ウィリアムズさん死去のニュースでも、Robin Williams dies at 63(ロビン・ウィリアムズ63歳で死去)やRobin Williams found dead(ロビン・ウィリアムズ遺体で見つかる)などの見出しが多くみられました。
しかし、dieは直接的すぎる表現として、遺族や故人と親しい人と話すときには避けるのが一般的です。
そこで、代わりに使う動詞表現がpass awayです。
dieを遠回しに表現するもので、日本語で「亡くなる」がしっくりくると思います。
例えば、友達のお父さんがなくなったと人づてに聞いて、友達に「お父さんが亡くなられたと聞きました」という場合にはdieは使わずに、
I heard that your father passed away.
のような表現が好まれます。
また、名詞death(死)も直接的すぎるので、代わりにloss(喪失)やpassing(死)を使います。
では、「お気の毒に」「ご愁傷さまです」はどう言えばよいのでしょうか。
知らずにいると、突然の知らせに言葉をかけてあげたいときに何も言えなくなってしまいます。
英語にするのは難しそうですが、英語には「気の毒で」という意味の形容詞sorryがありました。
I’m sorry.には「ごめんなさい」だけでなく「お気の毒に」という意味もあります。
英英辞典にわかりやすく定義されています。
feeling sadness, sympathy, or disappointment, especially because something unpleasant has happened or been done(特に愉快でないことが生じたりして、悲しみ、同情、落胆を感じること)
会話の相手から直接に訃報を聞いたときには、
・I’m so sorry.(お気の毒です)
・I’m so sorry for your loss.(ご愁傷様です)
・I’m sorry to hear about your loss.(ご愁傷さまです)
などがシンプルに気持ちが伝わると思います。
I’m so sorry to hear about what happened to your family.(ご家族に起きたこと、とてもお気の毒に思います)
と心を込めて言うのもよいでしょう。
その後もシンプルに続けて、
・If there is anything I can do (to help), please let me know.(私にできることがあればお知らせください)
・I’m here for you, if you need anything.(何かあればお力になります)
など優しく言葉をかけるだけで十分だと思います。
手紙やカードを送る場合には、
・Please accept my deepest condolences.(お悔やみ申し上げます)
・My thoughts and prayers are with you.(あなたのことを思い、お祈りしています)
などもお悔やみを伝える表現としてよく使います。