16. I don’t know. / I’m not sure. / I have no idea.の使い分け
17. many / a lot of… / lots of…の使い分け
18. much / a lot of… / lots of…の使い分け
19. plenty of… / a lot of… / lots of…の使い分け
20. any / someの使い分け
21. go / comeの使い分け
22. take / bringの使い分け
23. something to drink / a drink / drinksの使い分け
24. guy / guysの使い分け
25. until / byの使い分け
26. will / be going to…の使い分け
27. be going to…の使い方
28. 現在進行形・現在形で表す未来
何か質問されて「わかりません」「知りません」と答えるとき、英語ではどんな表現を使いますか?
最も基本的な表現はI don’t know.(わかりません)でしょう。
さらにI’m not sure.(よくわかりません)やI have no idea.(まるでわかりません)という表現もあります。
これらのフレーズの使い分けを考えてみます。
I don’t know.は「知りません、わかりません」で、質問に対する答えがわからない場合に使います。
・What’s the capital of New Zealand? ― I don’t know.(ニュージーランドの首都はどこ?―わかりません)
・Do you know where John is? ― I don’t know. Ask Tom.(ジョンがどこにいるか知ってる?―知らないよ。トムに聞いて)
・Do you know if there’s a supermarket near here? ― I don’t know. Sorry.(この近くにスーパーがあるかご存じですか?―わからないです。すみません)
I don’t know.はわりと強い響きを持ちます。
「わからない、知らない」と断言している感じです。
I don’t know.一言だけで答えると、言い方によっては「知らないよ」という突き放した印象を与えて、そのまま会話が終わってしまうこともあります。
前後にSorry.(ごめんなさい)を付け加えたり、3番目の例文ではSorry, I’m not from around here.(すみません、この辺の者ではないので)のように、わからない理由を付け加えるだけで相手に与える印象は変わります。
I’m not sure.は形容詞sureがポイントになります。
sureの定義は、
confident that you know something or that something is true or correct(自分が何かを知っている、あるいは何かが真実である、何かが正しいということに自信を持っている)
つまり「(何かが正しいと)確信して」ということです。
これを否定形で使ってI’m not sure.と言うと「確信が持てません、よくわかりません、はっきりとはわかりません」のようなあいまいな響きになります。
・Do you know where John is? ― I’m not sure.(ジョンがどこにいるか知ってる?―ちょっとよくわからないな)
・Do you know if there’s a supermarket near here? ― I’m not sure, but I think there’s one just down the street.(この近くにスーパーがあるかご存知ですか?―よくわかりませんが、まっすぐ行ったところにあると思います。)
後者の例文のように、I’m not sure.の後に確信の持てない情報を付け加えることもあります。
I don’t know.に比べ弱い表現なので、一言で答える場合にはI don’t know.よりもI’m not sure.のほうがやわらかく響きます。
本当によくわからない場合だけでなく、印象を和らげるために使うこともあります。
I have no idea.はネイティブがとてもよく使う表現ですが、I don’t know.の代わりに毎回のようにI have no idea.を使うことはお勧めできません。
この2つの表現もニュアンスが少し異なります。
I have no idea.について英英辞典の説明は、
used to emphasize that you do not know something(自分が何かを知らないことを強調するために使われる)
となります。
I don’t know.の強調形で、「全然知らない、さっぱりわからない」となります。
・What was Tom’s last name? ― I have no idea.(トムの姓は何だっけ?―見当もつかないよ)
・I have no idea what he’s talking about.(彼が何のことを話しているのかさっぱりわからない)
I have no idea.は省略してNo idea.と言うこともあります。
「まるでわからない」という同じ意味を表す表現に、
・I have no clue.
・I haven’t got a clue.
・I don’t have a clue.
・I haven’t a clue.
などもあります。
これらも省略してNo clue.とカジュアルに言うこともあります。
数えられる名詞(可算名詞)を「多くの~」と表現するときに形容詞manyを使います。
同じようにa lot of…/lots of…という表現も使います。
では、これらはどのように使い分ければよいのでしょうか。
日常会話での基本的な使い方を復習したいと思います。
「多くの~」を表すmanyは「数えられる名詞とともに使う」と、どの参考書にも書いてあります。
これが基本の「き」です。
したがって、
She has many friends.(彼女には友達が多い)
という文に多くの人は違和感を感じないと思います。
でも、海外ではこのような肯定文ではmanyは実はあまり使いません。
ちょっと改まった響きがあるためでしょう。
普段の会話ではa lot of…/lots of…のほうをよく使う印象があります。
・She has a lot of friends.
・She has lots of friends.
という感じです。
a lot of…/lots of…はどちらも意味はmanyと同じですが、もっとくだけた言い方です。
lots of…のほうがさらにカジュアルに響きます。
そして、manyとa lot of…/lots of…のいちばんの違いは、a lot of…/lots of…は数えられない名詞(不可算名詞)とともに使うこともできるということです。
例えば、体調が悪くて病院に行ったときには医師からこんなふうに言われました。
Drink a lot of water.(水をたくさん飲みなさい)
数えられない名詞(不可算名詞)を「多くの~」と形容する場合にはmuchを使うと学んだと思いますが、これも実際には注意が必要です。
普通の会話の肯定文ではmuchはあまり使いません。
この例文ではmuch waterとは言わずに、a lot of water/ lots of waterと言うほうが自然です。
話をmanyに戻します。
会話ではmanyよりもa lot of…/lots of…のほうが出番が多いなら、manyはどんな場合に使うのでしょうか。
manyをよく使うのは否定文・疑問文です。
・There weren’t many people there.(そこにはあまり人がなかった)
・I don’t have many friends.(私にはあまり友達がいない)
・Did you get many Christmas presents?(クリスマスプレゼントをたくさんもらった?)
のような感じです。
否定語notと組み合わせると「(~が)あまりない」という意味になります。
これらの3つの例文ではa lot of…/lots of…も使います。
肯定文で、a lot of…/lots of…ではなくmanyだけを使う場合もあります。
それは。複数名詞years(年)を修飾したり、so(とても)/too(~すぎる)/as(同じくらい)などの副詞で修飾されるときです。
この場合にはa lot of…/lots of…で置き換えることはできません。
・He’s loved in the UK for many years.(彼はイギリスに長年住んでいる)
・There were so many people in the room.(その部屋にはとても多くの人がいた)
・I accidentally bought too many eggs.(うっかりして卵を買いすぎてしまった)
・The actor has five times as many followers as the U.S. President.(その俳優は米国大統領の5倍のフォロワーがいる)
a lot of…/lots of…は日常会話ではとてもよく使いますが、フォーマルな書き言葉ではmanyやa large number of…(多くの~)を使います。
また、肯定文でmanyを使っても文法的には問題はなく、間違いではありません。
前項では数えられる名詞(可算名詞)とともに使うmany/a lot of…/lots of…の使い分けを紹介しました。
そこで、今回は数えられない名詞(不可算名詞)について「たくさんの~」と量の多いことを表すmuch/a lot of…/lots of…の使い分けについて復習したいと思います。
また、副詞のmuch/a lotについても紹介します。
muchは数えられない名詞(不可算名詞)を修飾して「たくさんの~」を意味すると学んだと思います。
でも、これもmanyと同じく、肯定文の場合には注意が必要です。
・I have much money.(私はお金をたくさん持っている)
・They have much information.(彼らは情報量が多い)
・There’s much traffic.(交通量が多い)
とは普通は言いません。
manyの場合は、会話中の肯定文で使っても違和感を感じさせるとまでは言えないと思います。
しかし、muchの場合は、肯定文で使うとかなり違和感があります。
そこで日常会話では、
・I have a lot of money.
・They have a lot of information.
・There’s a lot of traffic.
のように、a lot of…/lots of…を使うのが一般的です。
つまり、話し言葉の肯定文では、数えられる名詞、数えられない名詞のどちらもa lot of…/lots of…を使えばよいということです。
シンプルですね。
manyと同じようにmuchも否定文・疑問文でよく使います。
・I haven’t got much change.(私はあまり小銭を持っていません)
・We don’t have much time.(私たちはあまり時間がありません)
・How much water do you usually drink?(いつもどれくらいの水を飲みますか?)
のような感じです。
否定語notと組み合わせると「~があまりない」を表します。
muchの後には必ず数えられない名詞(不可算名詞)がきます。
上の例文でchange(小銭)/time(時間)は数えられない名詞です。
「変化」という意味のchange、「回数」という意味のtimeは数えられる名詞ですから、muchではなく、manyを使うことに注意してください。
また、manyと同じように、so(とても)/too(~すぎる)/as(同じくらいに)などの副詞で修飾するときにはa lot of…/lots of…ではなく、必ずmuchを使います。
・I’ve wasted so much money on crap.(くだらないものにたくさん無駄遣いしてしまった)
・Eating too much sugar is bad for you.(砂糖の摂りすぎはよくないよ)
・Take as much time as you need.(必要なだけ時間をかけていいですよ)
manyとmuchは「たくさんの~」という意味での使い方はよく似ています。
ただ、muchは「とても~、かなり~」という意味で動詞を修飾する副詞として使うことも多いのです。
これはmanyにはない特徴です。
そこで、副詞として使うmuch/a lotの使い方を見てみましょう。
副詞のmuchも否定文・疑問文で多く使い、肯定文ではa lotをよく使います。
・He doesn’t talk much.(彼はあまりしゃべらない)
・He talks a lot.(彼はよくしゃべる)
・I don’t travel much.(私はあまり旅行しません)
・I travel a lot.(私はよく旅行します)
・Does that mean much to you?(それはあなたにとって大きな意味がありますか?)
のよう感じですね。
many/much/a lot of…/lots of…に続いて、plenty of…/a lot of…/lots of…の使い分けについても考えておきましょう。
plenty of…を「たくさんの~」と覚えているかもしれませんが、単なる「たくさんの~」という意味ではありません。
英英辞典で確認してみましょう。
(the state of having) enough or more than enough, or a large amount(十分かそれ以上、あるいは大量に(持っている状態))
つまり「十分な~」「必要以上な~」「たっぷりの~」「豊富な~」という意味で使うのがplenty of…です。
plenty of…は口語でよく使います。
後に続く名詞は数えられる名詞(可算名詞)、数えられない名詞(不可算名詞)のどちらでもOKです。
この点はa lot of…/lots of…と同じです。
ただ、よく耳にする使い方としては数えられない名詞(不可算名詞)が続くことが多い印象があります。
例えば、絶対に知っておきたいplenty of…との組み合わせは不可算名詞time(時間)です。
・No need to hurry. There’s plenty of time.(急ぐ必要はない。時間はたっぷりあるから)
・You need to allow plenty of time to get to the airport.(時間に十分余裕をもって空港に到着してください)
のような感じです。
もう少し名詞との組み合わせを挙げてみましょう。
・Drink plenty of fluids to stay hydrated.(脱水症状にならないよう、たっぷり水分を摂りなさい)
・My bedroom gets plenty of morning sun.(私の寝室は朝日がたっぷり入る)
・The hotel room was clean and comfortable with plenty of space.(ホテルの部屋は清潔かつ快適で、とても広かった)
これらの例文はどれもa lot of…/lots of…を使うこともできますが、plenty of…とすることで「十分(以上)な~」「たっぷりの~」というニュアンスを伝えることができます。
さらに、plentyは単独で「たくさん、十分、多数、多量」という代名詞としても会話によく登場します。
例えば、
Would you like some more tea? ― No, thank you. I’ve had plenty.(もう少し紅茶をいかがですか?―もう十分いただいたので結構です)
のように言います。
同じ場面で「少しだけいただきます。(そして、注いでもらいながら)もうこれで十分です」と答える場合にもplentyを使って、
Would you like some more tea? ― Just a little, please…Thank you. That’s plenty.
のように言います。
That’s plenty.(もうこれで十分です)という表現もとてもよく耳にします。
さらに、こんな場面を想像してください。
財布を家に忘れてしまって、友達に「お金を貸して」と頼んだら「20ドルしか貸せないけど、いい?」と言われたとします。
それだけ貸してもらえば十分だとしたら、
Twenty dollars should be plenty.(20ドルもあれば十分よ)
と言います。
20ドルという金額は決して「たくさん」ではありませんが、その日一日をやりくりするには十分な金額なのでplentyを使うわけです。
英英辞典の”enough or more than enough”という定義の見本のような使い方だと思います。
plenty of…もa lot of…/lots of…も「たくさんの~」ですが、plentyにはenoughというニュアンスがあることがポイントです。
では、最後に質問です。
「時間はたくさんある」という意味を表す文として正しいのはどちらでしょうか。
①I have a plenty of time.
②I have a lot of time.
正しいのは②です。
①の文は何が間違っているかというと、a plenty of…という部分です。
plenty of…に不定冠詞aは付きません。
I have plenty of time.が正解です。
先日、カフェで店員さんに「お水をもらえますか?」と言おうとしたときに、ふと思いました。
この「お水をもらえますか?」を英語にすると、どうなるでしょうか。
①Could I have any water?
②Could I have some water?
のどちらでしょうか。
私の記憶では、any/anythingは疑問文・否定文で使う、some/somethingはそれ以外で使うと学んだ気がします。
例えば、こんな感じです。
・Do you have any money?(疑問文:お金を持っていますか?)
・I don’t have any money.(否定文:お金を少しも持っていません)
・I have some money.(肯定文:お金をいくらか持っています)
このように使い分けると学びました。
基本的には、これである程度の使い分けができると思います。
でも、疑問文なのにsomeを使っている文を目にしたり、実際に会話で使われている場面に遭遇したこともあるのではないでしょうか。
疑問文・否定文はany、それ以外はsomeのルールが通用しない場合が実はたくさんあります。
例えば、冒頭に出てきた「お水をもらえますか、お水をください」と店員さんにお願いするときです。
たいていは、
Could/Can I have some water.
のようにsomeを使います。
疑問文なのに、なぜany waterにならないのでしょうか。
また、疑問文でanyではなくsomeを使うのはどんな場合でしょうか。
any/someの使い分けが英文法解説書で説明されています。
In general we use ‘some’ in positive sentences and ‘any’ in negative sentences.(一般的に、肯定文ではsomeを、否定文ではanyを使う)
これはわかります。でも、次が学校で学んだことと違います。
We use both ‘some’ and ‘any’ in questions.(疑問文ではsomeとanyのどちらも使う)
疑問文ではanyとsomeのどちらも使うと断言しています。
疑問文ではanyを使うと学んだ人は、この際「疑問文では両方使う」と覚え直しましょう。
次に疑問文でのsomeの使い方です。
We use ‘some’ to talk about a person or thing that we know exists, or we think exists.
(存在することがわかっている、あるいは存在すると考えている人や物について話すときはsomeを使う)
We use ‘some’ in questions when we offer or ask for things.
(何かを提供したり、ほしいとお願いするときの疑問文ではsomeを使う)
そして、こんな例文が載っています。
Are you waiting for somebody?(誰かお待ちですか?)
この質問をした人は、相手が誰かを待っていると思って尋ねているのでsomebodyを使うわけです。
Can I have some sugar, please?(砂糖をいただけますか?)
これもCan I have some water?と同じようにカフェで使う表現です。
砂糖も水も、もらえる砂糖や水があるという前提で「もらえますか?」と尋ねているのでsomeになるわけです。
もうひとつ、こんな違いを考えてみましょう。
・Can I ask you some questions?(質問してもいいですか?)
・Do you have any questions?(何か質問はありますか?)
最初の例文は、質問が存在するという前提で「質問していいですか?」と尋ねているのでsomeを使います。
次の例文は、質問があるかどうかわからないので尋ねるわけですからanyを使うのです。
動詞comeは「来る」と訳すことが多いですが、日本語では「行く」と言う場面でも使います。
動詞goも「行く」なのに、なぜgo/comeを使い分けるのでしょうか。
go/comeの使い分けは混乱しやすいのですが、あるルールさえ覚えておけば簡単にできるようになります。
学校ではまずgoは「行く」、comeは「来る」と学びました。
でも、こんな文にしばしば出くわします。
例えば、台所に立つ家族から「ご飯できたよ」と言われて返す「今行くね」は、
I’m coming.
です。
「行く」と言っているのにcomeを使います。
友達に「12時に会いに行くね」と言うときも、
I’ll come and see you at twelve.
です。
これも「行く」なのにcomeを使います。
なぜでしょうか。
英文法解説書で「come vs go」という項目を見てみると、次のように書いてあります。
With go the movement is usually away from the speaker.
With come the movement is towards the speaker.
(goは、通常は話し手から遠ざかる動きを示す。comeは話し手の方へ向かう動きを示す)
goは自分(話し手)から遠ざかる動き(=行く)、反対にcomeは自分(話し手)に向かってくる動き(=来る)です。
ここまでは日本語とも一致します。
ところが、先の2つの文はこの定義と反対になっています。
「行く」なのになぜcomeを使うのでしょうか。
実は、英文法解説書にあるgo/comeの定義には、ひとつだけ特別ルールがあります。
それは、「相手のもとへと自分から近づいていくときはcomeを使う」ということです。
これだけです。
「それはなぜ?」と考えても混乱するだけなので、ルールとして覚えてしまいましょう。
そうすれば、冒頭のようにcomeを使う文がすんなり理解できると思います。
台所にいる家族に呼ばれて「今行くね」は、相手(=家族)のいる場所に自分から近づいていくのでI’m coming.になります。
友達に会いに行くのも、相手(=友達)がいる場所に行くのでI’ll come…です。
このルールだけ覚えてしまえば簡単です。
では、次のような場面ではgo/comeのどちらを使って、どんな文になるか考えてください。
目の前にドアが半開きになった部屋があります。
あなたは入ってもよいかどうか尋ねようと思います。
1. あなたと並んで部屋の前にいる人に尋ねる「入ってもいいですか?」
2. 部屋の中にいる人に向かって言う「入ってもいいですか?」
さあ、どうでしょうか。
上のルールに合わせれば簡単ですね。
正解は、
1. Can I go in?
2. Can I come in?
です。
2は相手(=部屋の中にいる人)に近づいていくのでcomeを使います。
通常の場面でgo/comeは簡単に使い分けられると思います。
「相手のもとへ自分から近づいていくときはcomeを使う」ことだけ注意すれば混乱しません。
理屈ではなくイメージでとらえることが大切です。
それができるようになると、例えばこれからバーに行こうとしている友達に「私も行っていい?」と尋ねるときには、
Can I come too?
になるのがわかると思います。
comeと言うべきところでgoと言い間違えても、それほど問題になることもないと思います。
神経質になる必要はありませんが、go/comeのどちらを使うか迷う場合は上のルールを思い出してください。
さっそくですが、動詞take/bringを使い分けて、次の5つの文を英語にしてみましょう。
1.(家を出る家族に対して)「傘を持ってくのを忘れないようにね」
2.「昨日は子供たちを動物園に連れて行きました」
3.(昼休みにランチに誘われて)「今日はお昼を持ってきたんだ」
4.(ホームパーティーに誘われて)「じゃ、ワインを1本持っていくね」
5.(BBQに誘われて)「彼女を連れて行ってもいい?」
takeもbringも、「人と人・ものが一緒にどこかに移動する」が共通するイメージです。
しかし、takeは「~を持っていく、連れていく」、bringは「~を持ってくる、連れてくる」のように、使い分けを日本語訳に頼るのは危険です。
まずは例文の解答例を見ていきましょう。
1. Don’t forget to take your umbrella!
2. I took my kids to the zoo yesterday.
3. I’ve brought my lunch today.
4. I’ll bring a bottle of wine.
5. Can I bring my girlfriend?
これらのポイントになる部分だけ抜き出してみます。
1. 持っていく:take
2. 連れていく:take
3. 持ってくる:bring
4. 持っていく:bring
5. 連れていく:bring
これで、日本語訳に頼ってはいけない理由がはっきりしましたね。
bringは「~を持ってくる、連れてくる」だけでなく「~を持っていく、連れていく」を表すこともあります。
まずはtakeの定義を英英辞典で見てみましょう。
to carry or move something from one place to another(ある場所から別の場所へ何かを運ぶ、動かす)
となっています。
「何かを別の場所へ運ぶ、動かす」という意味ですね。
ものだけでなく人に対しても使います。
2つの例文のような感じです。
次はbringの定義です。
to come to a place with somebody/something(人/ものをある場所に伴う)
この定義のcome to a placeは「ある場所に来る」と訳すわけにはいきません。
comeは「行く」を表すこともあります。
前項の「相手のもとへ自分から近づいていくときはcomeを使う」というルールを思い出してください。
実はbringにもcomeと同じようなルールがあります。
自分のところに「~を持ってくる、連れてくる」だけでなく、「~を持って/連れて相手のもとへ行く」ときにも使います。
したがって、take/bringはどちらも「~を持っていく、連れていく」になる可能性があります。
例文の1と2、4と5がそのことを示しています。
take/bringがどちらも「~を持っていく、連れていく」を表すなら、どのように使い分ければよいのでしょうか。
ポイントは持っていく、連れていく場所です。
bringは「~を持って/連れて相手のもとへ行く」にも使われると説明しました。
したがって、話す人が相手のところへ「~を持っていく、連れていく」ときにはbringを使います。
それに対して、相手のところではないどこか別の場所へ「~を持っていく、連れていく」ときはtakeを使います。
このtake/bringの違いは、方向を意識するとはっきりします。
bringは「ここに持ってくる」「そちらに持っていく」という、話し手・聞き手に向かうイメージです。
それに対してtakeは「どこか別の場所へもっていく」という、話し手・聞き手のもとから離れていくイメージです。
このイメージを思い浮かべることで、とっさのときにも使い分けることができます。
drinkという単語があります。
動詞では「~を飲む、酒を飲む」、名詞では「飲み物」という意味です。
でも、英語で「飲み物」はa drink/drinksと言うこともあれば、something to drinkと言うこともあります。
この2つの表現は何が違うのでしょう。
来客に「何かお飲みになりますか?」「何か飲みますか?」と勧める場合に一番よく使うのは、おそらくdrinkを動詞として使ったこの表現です。
・Would you like something to drink?
・Can I get you something to drink?
something to drinkで「何か飲むもの→飲み物」というイメージです。
同じようにsomething to eatで「何か食べるもの→食べ物」です。
そして、drinkを名詞として使うと、こんなふうにも使います。
・Would you like a drink?
・Can I get you a drink?
でも、drinkを動詞として使ったsomething to drinkと、名詞として使ったa drinkではニュアンスが異なります。
something to drink/a drinkはどちらも「飲み物」に違いはないのですが、英英辞典では名詞としてのdrinkの定義はこうなっています。
drink
(1) a liquid for drinking
(2) alcohol or an alcoholic drink
「1. 飲み物、飲料」に加えて「2. 酒」という意味があるわけです。
特にa drink/drinksは「酒」という意味で使うことが多く、逆に「酒」をalcoholと言うことの方が少ないように思います。
したがって、
・Would you like a drink?
・Can I get you a drink?
は「お酒を飲みませんか?」というニュアンスで使うことが多いのです。
それに対して、
・Would you like something to drink?
・Can I get you something to drink?
は純粋に「飲み物」ということで、アルコール以外の水・茶・コーヒー・紅茶・ジュースなども含みます。
a drink/drinksは日常生活で実によく使いますが、私がよく耳にする表現をいくつか紹介します。
・Let’s go for a drink after work.(仕事の後、飲みに行こう)
・Do you want to grab a drink?(飲みに行かない?)
・I’ll buy you a drink.(一杯ごちそうするよ)
・We went to a bar for a few drinks.(ちょっと飲みにバーに行った)
・It’s been a tough day. I need a drink.(大変な一日だった。ああ飲みたい)
ネイティブはsomething to drink/a drink/drinksを無意識のうちに使い分けていて、これらのa drink/drinksの使い方はほぼ間違いなく「酒」を連想させます。
むしゃくしゃしてI need a drink.と言っている人に「オレンジジュースはどう?」と尋ねるのは愚問です。
また、動詞drinkにも「酒を飲む」という意味があります。
Would you like a beer? ― No, thank you. I don’t drink.(ビールを飲みますか?-いいえ、私は酒は飲みません)
のような感じです。
こちらも覚えておきたい使い方です。
疑問文ではsomething/anything to drinkのどちらも使います。
その違いを確認しておきましょう。
Would you like something to drink?は、すでに飲み物の用意があって勧めるときの「何か飲みますか?」という意味です。
それに対して、Do you have anything to drink?は、飲み物の用意があるのかどうかわからなくて「何か飲み物はありますか?」と尋ねる表現です。
guyという名詞からどんな意味を思い浮かべますか?
日本語でも「ナイスガイ」と言ったりしますが、複数形のguysは少し違う意味でとてもよく使います。
今回はぜひ覚えておきたいguy/guysの使い方です。
まずは名詞guyの意味から確認しましょう。
英英辞典によると、guyは
(informal) a man(インフォーマルに)男
「男の人」という意味です。
カジュアルな表現なので「やつ」がぴったりくることもあります。
・John is a nice guy.(ジョンはいいやつだ)
・Who’s that guy over there?(あそこにいる男の人は誰?)
・I saw two guys going into the store.(男2人が店に入ってくところを見た)
のように使います。
英語のnice guyは「(見た目だけでなく)中身が素敵な男性」を言います。
「見た目がかっこいい男性」という意味ではありませんので注意してください。
guyはくだけた表現なので、丁寧に言う場合にはgentlemanなどを使います。
A gentleman at the front desk was incredibly nice and very helpful.(フロントの男性がとても親切でした)
では、次に複数形guysです。
もちろん「男たち」という意味で使います。
でも、会話でもっとよく耳にするのがこんな意味です。
(informal, especially NAmE) a group of people either sex((インフォーマルに、特に北米英語で)人の集団(男女ともに使う))
「人の集団」を意味するのですが、ポイントはeither sex(男女ともに使う)とあることです。
つまり、guysは男性の集団だけでなく、女性だけの集団、男女の集団の3通りの意味を表すのです。
私がこのguysを初めて耳にしたのは、女性の友人とパブにビールを飲みに行ったときでした。
店に入るなり店員さんがHey, guys.(やあ、君たち、いらっしゃい)と声をかけてきました。
複数の女性に対してもguysが使えると知らなかった私は「guys?私たちのこと?」と一瞬意味がわかりませんでした。
複数の女性に対してはHi, ladies.(みなさん、こんにちは)のようにladiesを使うことも多いのですが、guysも使われます。
上記の英英辞典の定義では「特に北米英語で」とされていますが、ニュージーランドでも呼びかけや会話の中でguysをよく使います。
特にカジュアルなサービスの飲食店やショップでよく耳にします。
何人かで店に入ると、
Hi/Hey, guys.(みんな、いらっしゃい)
と声をかけられます。
また、食事を終えて店を出るときに店員さんにThank you.と声をかけると、
Thanks, guys.(みんな、ありがとう)
と言われることもあります。
さらに、you guysの形で「(そこにいる)君たち、みんな」という意味でも使います。
例えば、誰かと歩いていて親しい友達に出会うと、
・What are you guys up to?(みんな、何してるの?)
・See you guys.(みんな、またね)
と言われたりしますし、
・What are you guys doing tomorrow?(みんな、明日の予定は?)
・You guys want something to drink?(みんな、何か飲む?)
のように、複数の人全員に話しかけるようにyouの代わりにyou guysを使ったりします。
guysはカジュアルな表現なので、ビジネスやフォーマルな場では避けた方がよいでしょうが、知っておくと役に立つと思います。
海外でショッピングをしていて、洋服やバッグなど「欲しい!」と思うものに出会ったけれど、考えた末に思いとどまったりします。
日本では売っていないようだし、買いたいけれど、でもちょっと高いし…と、高価なものほど悩みますね。
ちょっと他の店も見て、悩んだ結果「やっぱり買おう」とその店に戻ったら、すでに閉店時刻を過ぎていたということもあります。
そんなときに役立つ「何時まで営業していますか?」という英語の前置詞の使い方です。
これは結構悩むところだと思います。
「~まで」を表す前置詞のuntil/byの使い分けです。
「何時まで営業していますか?」にはuntil/byのどちらを使えばよいのでしょうか。
まずは、英文法解説書でuntilとbyの違いを整理しましょう。
until:Something continues until a time in the future
(until:未来のあるとき「までずっと」何かが続く)
by:Something happens by a time in the future
(by:未来のあるとき「までに」何かが起きる)
と説明されています。
untilは「今すでに何かが起きていて、未来のあるときまで続く」ことを示します。
byは「今はまだ何も起きていないが、未来のあるときまでに起きる」です。
untilは継続、byは期限と覚えておくとよいかもしれません。
では、「何時まで営業していますか?」はどちらを使いますか?
この質問をする時点でお店が営業しているのは間違いありませんね。
したがって、「今この営業している状態がいつまで続きますか?」という意味ですから、前置詞はuntilを使います。
「お店は何時まで営業していますか?」の主語は「お店」です。
では、英語で言うときの主語はthe shopでしょうか。
ここにも英語と日本語の違いが表れます。
英語では、店についてそこの人に直接訪ねる場合にはyouを主語にします。
日本語にすると「あなたは何時まで開いていますか?」となるので妙な気がしますが、youを使うのが普通です。
では、「お店は何時まで営業していますか?」を英語にしてみましょう。
文法的に正しい英語としては、
Until what time are you open?
となります。
しかし、私の周りで耳にする実際の口語では、
What time are you open until?
という人が多いですね。
質問文では疑問詞を文頭に持ってくる方が伝わりやすいのかもしれません。
私自身はWhat time are you open until?をいちばんよく耳にしますが、他にもこんな表現をよく使います。
・What time do you close?(何時に閉まりますか?)
・What are your hours?(営業時間は何時ですか?)
・How late are you open?(何時まで営業していますか?)
「何時まで営業していますか?」を一語一句忠実に英語にしなくてもよいわけです。
日本語を英語に直そうとすると、個々の英単語を思い浮かべながら文にしていくことが多いと思います。
でも、日本語にとらわれすぎると、なぜか伝わりにくい表現になったりします。
実際に使われている表現を聞いて「なーんだ、それでいいのか」と思うこともとても多いのです。
ネイティブの英語に触れる機会をできるだけ作って、どんどん耳をダンボにして表現を盗んで、自分でも実際に使ってみるのが「伝わる」英語をマスターする近道だと思います。
海外ドラマや映画(英語字幕を表示させて)を見て、日常でどんな表現を使っているのかを観察してみるのもよいと思います。
英語で未来のことを話すときには助動詞willを使うと学びました。
でも、ネイティブの会話ではwillだけでなく、be going to…で未来を表す言い方もよく使います。
will/be going to…はどう違い、どのように使い分けたらよいのでしょうか。
英文法解説書にこんな2つの会話が載っています。
Gary phoned while you were out. - OK. I’ll call him back.(外出中にGaryが電話してきたよ ― 了解。かけ直すよ)
Gary phoned while you were out. - I know. I’m going to call him back.(外出中にGaryが電話してきたよ ― 知ってるよ。かけ直すつもり)
この違いを理解することが大切です。
どちらも最初の文は同じですが、それに対する答え方が違っています。
学校ではbe going to…は「~するつもりである」と訳すと学んだ人もいるかと思います。
この2つの答え方の違いを理解する鍵は「かけ直すよ」と「かけ直すつもり」にありそうです。
「~する」と「~するつもりである」はどちらも「これから~する」という未来のことを言っていますし、一見、同じような意味に思えます。
では、わかりやすくするために日本語の会話で考えてみましょう。
オフィスでの会話を想像してみてください。
・明日はバレンタインデーだ。― あ、そうだね!仕事帰りにチョコを買いに行こうっと。
・明日はバレンタインデーだ。― そうよね。仕事が終わったらチョコを買いに行くつもり。
この2つの答えには微妙な違いがあります。
どちらも、仕事の後でチョコレートを買いに行くという「未来の予定」を示していることは同じです。
最初の会話では、明日がバレンタインデーだと知らされて、会話をしているそのときにチョコレートを後で買いに行くと決めています。
それに対して、次の会話では、会話をしているときにはすでにチョコレートを後で買いに行くと決めていて、もともとそうする予定でいたことを伝えています。
この違いがwillとbe going to…の違いに相当します。
では、この2つの会話の後半部分をwill/be going to…を使って英語にすると、どうなるでしょうか。
・I’ll/will go buy some chocolate after work.(仕事帰りにチョコを買いに行こうっと)
・I’m going to go buy some chocolate after work.(仕事が終わったらチョコを買いに行くつもり)
となります。
最初の会話ではbe going to…は使いません。
もともとその予定ではなく、「会話をしているときに決めた未来の行動」を表すので、willを使います。
次の会話では、「すでに決めていたり、予定していた未来の行動」を表すのでbe going to…を使います。
これがwill/be going to…の決定的な違いです。
助動詞willの使い方は他にもありますが、この大きな違いを理解しておくと、今後be going to…を耳にしたときにスッと理解できるのではないでしょうか。
前項でwill/be going to…の使い分けについて考えました。
be going to…は「すでに決めていたり、予定していた未来の行動」について使うのでした。
実は、それ以外にもbe going to…を使う場合があります。
それは「~になるだろう、~が起きるだろう」という予測を表す場合です。
これも英文法解説書の解説がわかりやすいので引用します。
こんな場面を想像してください。
ある男性が段ボール箱を運んでいますが、箱が大きすぎて前が見えません。
行く手には壁があります。
The man can’t see the wall in front of him. He is going to walk into the wall. When we say that ‘something is going to happen’, the situation now makes this clear. The man is walking towards the wall now, so we can see that he is going to walk into it.
(その男性は自分の前にある壁が見えていない。彼は壁にぶつかることになるだろう。‘something is going to happen’と言うとき、今の状況からこれが明らかになっている。男性は壁に向かって歩いているので、彼は壁にぶつかることになるとわかる)
こんなふうに、「今の状況から考えて、今後~が起きる」という予測が成り立つときにbe going to…を使うわけです。
この使い方のポイントは、「今現在の状況からの見通しとして~が起きるはずだ」ということです。
ただし、予測を表す「~だろう」はwill/ be going to…でほとんど違いがない場合もありますが、be going to…のほうが状況や根拠に基づいて判断しているというニュアンスがあることを覚えておくとよいと思います。
この予測を表すbe going to…を使う場面で、私がいつも思い浮かべるのは「遅刻をするとき」です。
例えば、Aさんはいつも始業10分前にオフィスに着いているとします。
でも、今朝は寝過ごしてしまって、いつもより30分遅い電車に乗りました。
この先はどうなるでしょうか。
途中でどんなに頑張って走ったとしても、始業時刻には間に合いません。
そこで会社に連絡を入れます。
まさにbe going to…の出番です。
・I’m sorry. I’m going to be late.(すみません。遅刻します)
・I’m going to be a little late.(少し遅れます)
・I’m going to be 20 minutes late.(20分遅れます)
電車内でAさんは、頭の中でこんな判断をしています。
【今の状況】いつも始業10分前には着くようにしているけれど、今朝はいつもより30分も遅れている。
【この先の予想】駅からオフィスまで走ったとしても、始業時刻には間に合わない。遅刻するのは明らかである。
というわけで、be going to…を使って遅刻の連絡を入れるわけです。
あるいは、空が雨雲に覆われて、今にも雨が降りそうだと思ったときには、
It’s going to rain soon.(すぐに雨が降り出しそう)
のように言います。
雨が降る気配を実際に見て感じているからです。
選挙で、報道や事前調査から判断して「~が勝つと思う」という場合にも、
I think the Democratic Party is going to win the election.(民主党が選挙に勝つと思う)
のように言うことがあります。
これも現在の状況から判断した今後の予測です。
さらに、スポーツの試合前などには選手やコーチが、
It’s going to be a tough game.(厳しい試合になるだろう)
最終項も未来の表し方で締めましょう。
未来を表す表現としてwill/be going to…の使い方をすでに見てきました。
英語では、さらに現在進行形や現在形で未来を表すこともあります。
その使い分けを考えてみましょう。
まず、現在進行形で表す未来について考えます。
例えば、こんな文です。
I’m visiting my friend in Paris next month.(来月にパリにいる友達を訪ねます)
私は学校でこう学んだ気がします。
「直近の未来は現在進行形で表すことができる」と。
私はこれがまったく理解できませんでした。
直近って、いつまでが直近なのでしょうか。
どれくらい近い未来のことだったら現在進行形を使えるのでしょうか。
また、どれくらい先のことだったらwillを使うのでしょうか。
これはまったく意味のない議論でした。
翌日のことについて、
What are you doing tomorrow?(明日の予定は?)
と尋ねることもできます。
逆に、今すぐとる行動について、
I’ll go and shut the door.(行ってドアを閉めてくる)
のようにwillを使うこともあります。
実は、重要なのはどれくらい先のことかという「時間」ではありません。
これまで同様、英文法解説書のお世話になりましょう。
今回のテーマもわかりやすく説明されています。
現在進行形で表す未来についての解説です。
I’m doing something (tomorrow)=I have already decided and arranged to do it.(I’m doing something (tomorrow)=すでにそうすることを決めて、手はずを整えてしまっている)
話している時点で「すでに決定していて、準備したり、手はずを整えたりしている未来の行動」を表すときに現在進行形を使うわけです。
すでにもう物事が「進んでいる」ことが進行形から感じ取れます。
・What are you doing on Saturday evening? - I’m going to the cinema.(土曜日の夜は何をする予定? ― 映画を観に行きます)
・What time are you leaving tomorrow? - Four. I’ve booked the first shuttle of the day.(明日は何時に出発するの? ― 4時。始発のシャトルバスを予約したんだ)
そして、こんな注意書きもあります。
‘I’m going to (do)’ is also possible in these sentences: What are you going to do on Saturday evening? But the present continuous is more natural for arrangements.(これらの文ではI’m going to (do)も可能である。《例文は省略》しかし、準備したり手はずを整えている場合には現在進行形を使う方が自然である)
「~するつもりである」とすでに決めている未来の行動についてはbe going to…を使います。
しかし、決めただけでなく、具体的に準備したり、手はずを整えたりしていることを表すには現在進行形を使うのが自然だということです。
さらに、こんな貴重な情報も添えられています。
Do not use ‘will’ to talk about what you have arranged to do.(自分がすでに手はずを整えていることについて話す場合にwillは使わない)
すでに具体的に手はずを整えていることについてwillは使わない、とはっきり述べています。
しかも、こんな例文まで用意されています。
Alex is getting married next month.(Alexは来月結婚する)
willでもbe going to…でもなく、現在進行形が使われる理由がよくわかる例文ですね。
この文を話している時点で来月の結婚はすでに計画されていて、しかも準備が進んでいるからです。
では、これを踏まえて、次の2つの文の違いを考えてみましょう。
・I’m going to visit my sister when I’m in Kyoto.(京都では妹を訪ねるつもりでいます)
・I’m visiting my sister when I’m in Kyoto.(京都では妹を訪ねます)
最初の文は「妹を訪ねるつもりでいる」くらいの意味です。
次の文では具体的に計画が進んでいることがわかります。
すでに日程も決まっていて、新幹線などの手配も終わっているのかもしれません。
簡単に言えば、スケジュール帳に書き込むような具体化した個人の予定には現在進行形を使うのが自然ということです。
繰り返しになりますが、もうすでに計画が動き出している感じが現在進行形に表れています。
最後に現在形で表す未来です。
予定表や時刻表に載っていることや、不変の事実を表す場合には現在形で未来を表すことができます。
・The train arrives at 10:15.(列車は10時15分に到着します)
・Tomorrow is my birthday.(明日は私の誕生日です)
「いつもそうである、そうしている」という習慣を表すときに現在形を使うことからも納得できると思います。
本項から、未来を表すこんな文がすんなり理解できるのではないでしょうか。
I’m meeting her at the cinema at 11:15 tomorrow because the film starts at 11:30.(明日は11時15分に彼女と映画館で会います。映画は11時半に始まりますから)
伝える表現としてよく使います。