トナのブログ

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Virtual Desktopを最適な設定にする - 各種設定について

Virtual Desktopの各設定項目について簡単に解説したあと、最適設定の例をご紹介します。

執筆時点のVirtual Deskotpバージョン:1.15.2

 

 

Virtual Desktop ストリーマー

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  • Oculus Username

QuestでログインしているOculusユーザー名

  • Preferred Codec

優先するコーデック

  • Allow remote connections

リモート接続を許可する

tona.hatenablog.jp

  • Automatically adjust bitrate

利用可能な帯域幅に基づいて映像のビットレートを自動で調整する(再接続が必要)

Windows開始時に起動する

  • Start minimized in tray

最小化した状態で起動する

  • Use touch input

Touchジェスチャーを有効にする(クリックが正常にできない場合無効にすること)

  • Lock computer on disconnect

切断時コンピュータをロックする

  • Auto-select microphone

VR版Virtual Desktopの設定でマイクパススルーを有効時、WindowsのVirtual Desktop Microphone録音デバイスを自動で既定にする

  • Stream audio

音声を配信する
- Mute computer speakers:接続時コンピュータのスピーカーをミュートする
- Use virtual audio driver:音声の配信に問題があるときに有効にすること

Virtual Desktop クライアント

基本操作

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COMPUTERS

f:id:tonact:20200921194138j:plain利用可能なPCの一覧が表示される。クリックで接続。下スワイプで一覧を更新。

 

ENVIRONMENTS

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デスクトップ画面を鑑賞する仮想空間の環境を選択できる。

 

GAMES

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Virtual Desktopでプレイ可能なOculusとSteamタイトルが表示される。この一覧からゲームを開始する方法が推奨されている。また、SteamVRの起動は画面左下のLaunch SteamVRからも行える。この一覧にないタイトルをプレイしたい場合は次の2通りの方法がある。

- SteamVRを起動した状態で、一度デスクトップに戻り実行ファイルを開く。

- タスクトレイ内のVirtual Desktopストリーマーアイコンを右クリックしLaunch Game...から実行ファイルを指定する。

 

INPUT

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Input Options
  • Controllers interact with desktop

コントローラーでデスクトップ操作をする

  • Automatically hide controllers

自動でコントローラーを非表示にする。コントローラーで数秒間操作を行わないとき、ポインタを非表示にし入力を無効にする

  • Thumbstick vertical scrolling

ジョイスティックで縦方向のスクロールをする

  • Thumbstick horizontal scrolling

ジョイスティックで横方向のスクロールをする

  • Automatically show keyboard

自動でキーボードを表示する

 

Gamepad
  • Emulate gamepad on PC

ゲームパッドでゲームをプレイできるようにする

- Use touch controllers as gamepad

Touchコントローラーをゲームパッドとして利用する。有効時、メニューボタン長押しでメニューに戻れる

Emulate D-pad and Start button

ゲームパッド十字キー・スタートボタンをエミュレートする(左ジョイスティックとオプションボタンを利用)。下記の項目で発動条件を、右グリップかジョイスティック押下時のどちらかに指定できる

  • When right grip is pressed

右グリップ押下時にゲームパッド十字キー・スタートボタンをエミュレートする。

  • When right thumbstick is pressed

ジョイスティック押下時にゲームパッド十字キー・スタートボタンをエミュレートする

 

SETTINGS

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Computers
  • Auto connect

自動で接続する

  • Use optimal resolution

最適な解像度を使用する。配信解像度に適したモニター解像度に変更する(推奨)

 

Environment Quality

デスクトップ配信を鑑賞する仮想環境の品質を選択する。高品質ほどバッテリー使用量が増加する

- Low 低

- Medium 中

- High 高

Desktop Bitrate

デスクトップ配信のビットレートを指定する。高ビットレートほど品質が上がるがバッテリー使用量が増加する

VR Graphics Quality

VR配信のエンコード解像度と、SteamVRの既定の(100%の)内部解像度を指定する。適用にはゲームとSteamVRの再起動が必要

- Low 片目 1536x1680

- Medium 片目1824x2016

- High 片目 2160x2400

 

VR Bitrate

VR配信のビットレートを指定する。高ビットレートほど画質が上がるが遅延が増加する

Dynamic Lighting

一部、仮想環境でスクリーンをライトアップする

  • Disabled 無効
  • Enabled when controller inactive コントローラー休止時有効
  • Always enabled 常に有効
Audio
  • Background music when disconnected 切断時BGMを再生
  • Microphone passthrough マイクパススルー

- Noise cancellation ノイズキャンセリングを有効にする

 

VR Streaming
  • Sliced encoding

スライスエンコーディングを有効にする。遅延が減少するが一部GPUで動作しない可能性あり。

  • Center to play space (Stage tracking)

SteamVR/Oculusのトラッキングを強制的にQuestのプレイスペース中心にする。これによりQuestのプレイスペースが失われない限り、SteamVR/Oculusのプレイエリアも固定される。利点として、異なるトラッキング方式(Lighthouseなど)のデバイスを毎回の位置調整なしに利用できる(例:トラッカー、Indexコントローラー)

 

Advanced Options
  • Allow custom orientation in all environments

全ての仮想環境で向きの変更をできるようにする

  • Boost clock rates

クロック周波数を増加させる。バッテリー使用量も増加する。録画やミラーリング時にのみ使用すること。

  • Increase video nominal range

RGBフルレンジで表示する。暗い色はより暗く、明るい色はより明るくなる

  • Remove head lock delay

スクリーンを頭に追従する設定にした際、追従の遅延を無くす

  • Limit frame rate to 60 fps

フレームレートを60fpsに制限する。酔いに注意

 

最適な設定に調整する方法

遅延を最小限にしたい場合

- ストリーマーのAutomatically adjust bitrateを無効化

- VR Graphics Quality: Low

- VR Bitrate: 33Mbps

- Sliced encoding: 有効(不具合が生じた場合無効化すること)

画質を最高画質にしたい場合

- ストリーマーのAutomatically adjust bitrateを無効化

- VR Graphics Quality: High

- VR Bitrate: 99Mbps

- Increase video nominal range: 有効(個人差あり・コンテンツによる)

 

以上