Virtual Desktopの各設定項目について簡単に解説したあと、最適設定の例をご紹介します。
執筆時点のVirtual Deskotpバージョン:1.15.2
Virtual Desktop ストリーマー
- Oculus Username
QuestでログインしているOculusユーザー名
- Preferred Codec
優先するコーデック
- Allow remote connections
リモート接続を許可する
- Automatically adjust bitrate
利用可能な帯域幅に基づいて映像のビットレートを自動で調整する(再接続が必要)
- Start with Windows
Windows開始時に起動する
- Start minimized in tray
最小化した状態で起動する
- Use touch input
Touchジェスチャーを有効にする(クリックが正常にできない場合無効にすること)
- Lock computer on disconnect
切断時コンピュータをロックする
- Auto-select microphone
VR版Virtual Desktopの設定でマイクパススルーを有効時、WindowsのVirtual Desktop Microphone録音デバイスを自動で既定にする
- Stream audio
音声を配信する
- Mute computer speakers:接続時コンピュータのスピーカーをミュートする
- Use virtual audio driver:音声の配信に問題があるときに有効にすること
Virtual Desktop クライアント
基本操作
COMPUTERS
利用可能なPCの一覧が表示される。クリックで接続。下スワイプで一覧を更新。
ENVIRONMENTS
デスクトップ画面を鑑賞する仮想空間の環境を選択できる。
GAMES
Virtual Desktopでプレイ可能なOculusとSteamタイトルが表示される。この一覧からゲームを開始する方法が推奨されている。また、SteamVRの起動は画面左下のLaunch SteamVRからも行える。この一覧にないタイトルをプレイしたい場合は次の2通りの方法がある。
- SteamVRを起動した状態で、一度デスクトップに戻り実行ファイルを開く。
- タスクトレイ内のVirtual Desktopストリーマーアイコンを右クリックしLaunch Game...から実行ファイルを指定する。
INPUT
Input Options
- Controllers interact with desktop
コントローラーでデスクトップ操作をする
- Automatically hide controllers
自動でコントローラーを非表示にする。コントローラーで数秒間操作を行わないとき、ポインタを非表示にし入力を無効にする
- Thumbstick vertical scrolling
ジョイスティックで縦方向のスクロールをする
- Thumbstick horizontal scrolling
ジョイスティックで横方向のスクロールをする
- Automatically show keyboard
自動でキーボードを表示する
Gamepad
- Emulate gamepad on PC
ゲームパッドでゲームをプレイできるようにする
- Use touch controllers as gamepad
Touchコントローラーをゲームパッドとして利用する。有効時、メニューボタン長押しでメニューに戻れる
Emulate D-pad and Start button
ゲームパッドの十字キー・スタートボタンをエミュレートする(左ジョイスティックとオプションボタンを利用)。下記の項目で発動条件を、右グリップかジョイスティック押下時のどちらかに指定できる
- When right grip is pressed
右グリップ押下時にゲームパッドの十字キー・スタートボタンをエミュレートする。
- When right thumbstick is pressed
右ジョイスティック押下時にゲームパッドの十字キー・スタートボタンをエミュレートする
SETTINGS
Computers
- Auto connect
自動で接続する
- Use optimal resolution
最適な解像度を使用する。配信解像度に適したモニター解像度に変更する(推奨)
Environment Quality
デスクトップ配信を鑑賞する仮想環境の品質を選択する。高品質ほどバッテリー使用量が増加する
- Low 低
- Medium 中
- High 高
Desktop Bitrate
デスクトップ配信のビットレートを指定する。高ビットレートほど品質が上がるがバッテリー使用量が増加する
VR Graphics Quality
VR配信のエンコード解像度と、SteamVRの既定の(100%の)内部解像度を指定する。適用にはゲームとSteamVRの再起動が必要
- Low 片目 1536x1680
- Medium 片目1824x2016
- High 片目 2160x2400
VR Bitrate
VR配信のビットレートを指定する。高ビットレートほど画質が上がるが遅延が増加する
Dynamic Lighting
一部、仮想環境でスクリーンをライトアップする
- Disabled 無効
- Enabled when controller inactive コントローラー休止時有効
- Always enabled 常に有効
Audio
- Background music when disconnected 切断時BGMを再生
- Microphone passthrough マイクパススルー
- Noise cancellation ノイズキャンセリングを有効にする
VR Streaming
- Sliced encoding
スライスエンコーディングを有効にする。遅延が減少するが一部GPUで動作しない可能性あり。
- Center to play space (Stage tracking)
SteamVR/Oculusのトラッキングを強制的にQuestのプレイスペース中心にする。これによりQuestのプレイスペースが失われない限り、SteamVR/Oculusのプレイエリアも固定される。利点として、異なるトラッキング方式(Lighthouseなど)のデバイスを毎回の位置調整なしに利用できる(例:トラッカー、Indexコントローラー)
Advanced Options
- Allow custom orientation in all environments
全ての仮想環境で向きの変更をできるようにする
- Boost clock rates
クロック周波数を増加させる。バッテリー使用量も増加する。録画やミラーリング時にのみ使用すること。
- Increase video nominal range
RGBフルレンジで表示する。暗い色はより暗く、明るい色はより明るくなる
- Remove head lock delay
スクリーンを頭に追従する設定にした際、追従の遅延を無くす
- Limit frame rate to 60 fps
フレームレートを60fpsに制限する。酔いに注意
最適な設定に調整する方法
遅延を最小限にしたい場合
- ストリーマーのAutomatically adjust bitrateを無効化
- VR Graphics Quality: Low
- VR Bitrate: 33Mbps
- Sliced encoding: 有効(不具合が生じた場合無効化すること)
画質を最高画質にしたい場合
- ストリーマーのAutomatically adjust bitrateを無効化
- VR Graphics Quality: High
- VR Bitrate: 99Mbps
- Increase video nominal range: 有効(個人差あり・コンテンツによる)
以上