トナのブログ

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Oculus Questで無線フルトラをする - 簡易設定編

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(2019/12/15追記)誤植を訂正。

(2020/1/15追記)必要なものを修正。

Oculus QuestとVirtual Desktopを利用して無線フルトラを実現します。

事前にこの記事を参考にVirtual Desktopの基本設定をしてください。

tona.hatenablog.jp

必要なもの

ゲーミングPC(Geforce/Radeon両方対応)
ルーター(5GHz Wifiが利用可能なもの、別記事参照)
ベースステーション1.0/2.0 2個
トラッカー(+ドングル)3個


手順

1.SteamVRの設定ファイルを編集して複数デバイスを有効にする

2.トラッカーをペアリングする(省略可能)

3.OpenVR-Space Calibratorをインストールする

4.Virtual Desktop, SteamVRとトラッカーを起動する

5.Oculus QuestとLighthouse(トラッカー)の位置合わせをする


1.SteamVRの設定ファイルを編集して複数デバイスを有効にする

C:\Program Files (x86)\Steam\configフォルダを開きます。

steamvr.vrsettingsファイルをテキストエディタで開き、

"steamvr" : {}の中に以下を追加します。カンマも必要なので注意してください。

"requireHmd": false,

"activateMultipleDrivers": true,

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2.トラッカーをペアリングする

既にVive等でトラッカーをペアリング済みの場合は省略してください。

ドングルを接続し、ベースステーションをつけます。

トラッカーをUSBケーブルでPCに接続して電源をつけます。

自動的にSteamVRが起動します。この状態でトラッカーの電源を落としケーブルを外します。

消灯したトラッカーアイコンを右クリックしペアリング設定に進みます。

電源を付けるとLED点滅したのち緑色点灯し、無線ペアリングが完了します。

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3.OpenVR-Space Calibratorをインストールする

自動的に位置合わせを行う優秀なツールです。

GitHubよりダウンロード可能です。
https://github.com/pushrax/OpenVR-SpaceCalibrator/releases

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4.Virtual Desktop, SteamVRとトラッカーを起動する

Virtual DesktopとSteamVRを起動しSteamホームに入ります。

トラッカーを起動すると大きくずれた位置にトラッカーが出現します。

 

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5.Oculus QuestとLighthouse(トラッカー)の位置合わせをする

Questの位置を固定するため、毎回画面の向きをリセットする定位置を定めます。部屋

のやりやすい位置でいいでしょう。

位置を決定したら、右コントローラーのオキュラスボタンを長押しして画面の向きをリ

セットします。

 

動画のように実行していきます。


SteamVRダッシュボードよりSpace Calibratorを起動します。

空間キャリブレーション参照元として左右どちらかのコントローラーを指定します。

片手でQuestコントローラーとトラッカーを密着させて持ち、Start Calibrationを押し

キャリブレーションを実行します。

ゆっくり8の字を描くように動かします。

終了するとかなり近い位置にトラッカーが表示されるようになります。

続けて他のトラッカーも起動すると補正内容がコピーされます。

精度に満足いかない場合は、詳細設定編の記事を参照してください。