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【リンカーン・プロジェクト】

トランプを打ち負かしたい身内の共和党からのそんな声が広がり始めています。

リンカーン・プロジェクトは、「トランプ大統領とトランプ主義を投票所で打ち負かすこと(Defeat President Trump and Trumpism at the ballot box)」をミッションとする政治組織です。なんと、共和党の保守本流が民主党のバイデン副大統領を支持しています。

弁護士のGeorge Conway III(妻はトランプ大統領の上級顧問)、ブッシュ大統領元顧問のReed Galen, 政治ストラテジストでメディア・コンサルタントのRick Wilson、マケイン元大統領候補の選挙参謀だった Steve Schmidtらが創設者です。

彼らは去年12月にNew York Timesに寄稿(一番下にリンクをつけます)。その時、確かに話題になったものの、あまり勢いがありませんでした。それが効果的な広告で急激に盛り上げていて、先週、ジャーナリストのKara SwisherがRick Wilsonのインタビューをしていておもしろい思いました。



CNNはHow the Lincoln Project's brutal anti-Trump ads could remake US politics(リンカーン・プロジェクトの辛辣な反トランプ広告がアメリカ政治を変えるかもしれない)の中で、リンカーン・プロジェクトが2020年の政治広告によって大統領選挙戦の中心に躍り出たと報じています。
How It Startsの動画ではトランプ大統領がいかに制御不能かを描いています。



ほかにTrumpIsNotWellでは「彼は震えて弱々しい。話すのも歩くのもひと苦労だ」というナレーションと共に、両手でコップを持って水を飲んだり、ウェストポイントでのエンゼルスの後にタラップを滑りそうになりながら歩くシーンが登場。

トランプはリーダに必要な力はない。それを認める誠実さもない」と畳みかけます。



創設者のReed Galenによると、広告のターゲットはただひとり、トランプ大統領だそうです。水を片手で飲んで見せたり坂道をしっかり歩けることを示したりして大統領の頭の中に十分に入ったとしています。

ReutersThe wealthy Republicans who want to oust Trump in November's election(トランプに退場促す裕福な共和党支持者)保守的な共和党の大口献金者がトランプ大統領の再選阻止に力を入れていると伝えています。
銃規制反対、減税賛成でトランプ大統領の主張のほぼ全てを支持するものの「嘘つきは耐えられない」という70歳の生粋の共和党支持者を紹介。トランプがアメリカの民主主義、さらに共和党の将来にとって脅威だと考える裕福な共和党支持者が増えているそうです。

2016年にもNever Trump(トランプだけはイヤだ)の運動がありましたが、その時との違いはリンカーン・プロジェクトに対する献金、つまりカネの多さだと指摘。

New York MagazineはHow the Lincoln Project Gets Into Trump’s Head(リンカーン・プロジェクトがトランプの頭をどうかき回しているか)の中でKara SwisherによるRick Wilsonへのインタビューを紹介しています。

効率的な広告の手法としてウィルソンは「素早く出す。ちょースリムな制作システムを持っていて、その日のうちに動かしたいものを出していく。それにトランプが常に新たな材料えお提供してくれる。戦場で喉をさらしてくれるようなものだ」と述べたということです。

さらにどう資金を配分するかについては■35%をデジタル広告、■30%はケーブルテレビ、■15%は地上波放送で、残りはこれらのミックスやラジオの広告にあてると説明しています。

(寄稿文)

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