アイキャッチ・ラグの対策・上級編❶-4

フレッツ光のHGW(ホームゲートウェイ)に他社ルーターを接続する方法

アイキャッチ・ラグの対策・上級編❶-4
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ラグの対策【上級編❶-4】

【注意①】フレッツ光IPv4環境(v6プラスじゃない環境)の回線である事を前提に解説します。

【注意②】最低限のネットワーク知識がある事を前提に解説します。
※通常のインターネット接続設定は自分で出来る。
※通常の無線LAN接続設定は自分で出来る。
※問題が起きた時に元の接続設定に戻せる。

【注意③】設定する場所や数値を間違えるとインターネットに繋がらなくなる事もあるので「慎重かつ自己責任」で行なって下さい。

※こどものイカさんはお父さんに「ルーターのRTモードとAPモードってどう違うの?」って聞いてみましょう。お父さんが「RTはリツイート、APはアビリティポイントの略だよ♪」って言ったら、大きくなってから自分で設定してね♪


ひかり電話のせいでHGWを外せない

 少しネットワークに詳しい人なら「ラグ対策のコンテンツなのに、どうしてこんな無駄な接続の解説をするの?」と思うかもしれませんが、フレッツ光で「ひかり電話」を使用している場合、HGW(ホームゲートウェイ )をネットワークから外すことができないので、高性能なルーターを使用したい場合でも下図のような接続になってしまうのです。

ONU+HGW4
ONU+HGW5

 さらに、NTTの人や回線工事の人に言われるがまま「他社ルーターをアクセスポイントモード(APモード)で接続してしまった」場合は、他社ルーターがどんなに高性能でも、HGW(ホームゲートウェイ )の性能で通信している事になります。

 他社ルーターをAPモードで接続している場合、パケットが通過する機器とLANケーブルを無駄に増やしているだけなので、接続端末の数が少ないのであれば、他社ルーターを外して「直接HGWに接続」した方がちょっとマシです。

 みんながNTTの人だと思っているオペレーターは、コールセンターの人であって、数週間の研修で一定範囲の知識を学んだ「電話応対のプロフェッショナル」であり、回線工事の人は「電気や配線施工のプロフェッショナル」であって、ネットワーク構築のプロフェッショナルではありません。

 ネットワーク構築のプロフェッショナルは「ネットワークエンジニア」なので、インターネットの接続や設定で困ったら、会社のネットワーク担当に相談した方が質の高い回答が得られるでしょう。

 では、HGWのルーター機能には休んでもらって「増設する他社ルーターの性能を活かす設定」を解説していきます。


プロバイダーのアカウント情報を準備

 インターネットに接続するための「インターネット接続アカウント」と「パスワード」を準備しましょう。

「インターネット接続アカウント」と「パスワード」はプロバイダーから発行されるものですが、「アカウント」はプロバイダーによって名称が異なり、「パスワード」は自分で変更している場合があるので注意。

・かもめインターネット:ユーザー名
・BIGLOBE:ユーザー名
・@nifty:@nifty ID
・OCN:接続ID
・ぷらら:ユーザID
・So-net:接続用ID

 等々、各社バラバラです。そして、ぷららはなんで「ユーザ」で止めてしまったのでしょうか。

 この情報が準備できていないと、インターネットに接続できなくなるので、分からない場合や不安な場合は絶対に次に進まないでください。

    もくじ
  1. HGWにログインする
  2. PPPoE接続を切断する
  3. DHCPv4サーバー機能を停止させる
  4. PPPoEブリッジを使用する
  5. HGWと他社ルーターを【ルーターモード】で接続する
  6. まとめ

①HGWにログインする

 PCのブラウザを起動して、URLのフォームにHGW(ホームゲートウェイ)のIPアドレス[192.168.001.001]を入力してenterキーを押します。

ルーターにログインする1
ルーターにログインする2
([192.168.001.001]を入力してenter)
RT-500MI-ホーム画面

②HGWによるPPPoE接続を【切断】する

NAT-4-接続先設定(切断)2

 PPPoE接続(プロバイダーのアカウントとパスワードを使った接続)は、他社ルーターに任せるので、HGWにはこの機能を停止してもらいます。

【基本設定】→【接続先設定(IPv4 PPPoE)】の「接続中セッション」を切断します。

※他社ルーターに接続する機器以外は、インターネットに接続できなくなります。
※HGWに他の機器も接続したい場合はこの機能を停止してはいけません。

NAT-4-接続先設定(切断)3

【切断】をクリックした後しばらくすると「正常に処理が完了しました。」と表示されるので、「状態」が【未接続】になっている事を確認して【閉じる】をクリックします。

③【セッション】の接続を外す
④【設定】をクリックする

NAT-4-接続先設定(切断)3-4
NAT-4-接続先設定(切断)4

③【DHCPv4サーバー機能】を停止させる

【DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)v4サーバ機能】は、LAN側に接続したデバイス(PCやスマホやゲーム機)が起動すると、「IPアドレス」等、インターネット接続に必要な情報を、ルーター側から各デバイス(PCやスマホやゲーム機)に自動的に割り当てる機能です。

 そしてこの機能こそ高性能ルーターに任せたい仕事なので、HGWくんには休んでもらいましょう。

※他社ルーターに接続する機器以外は、インターネットに接続できなくなります。
※HGWに他の機器も接続したい場合はこの機能を停止してはいけません。

NAT-4-DHCPv4サーバー設定(OFF)-1
NAT-4-DHCPv4サーバー設定(OFF)-2

 DHCPv4サーバー機能のチェックボックス「使用する」のチェックを外し、設定をクリックする。

NAT-4-DHCPv4サーバー設定(OFF)-3

HGWのIPアドレス

NAT-4-DHCPv4サーバー設定(OFF)-4

 上図の「LAN側IPアドレス」がHGWのIPアドレスで、任意の数字に変更する事が可能です。[192.168.001.001]は、ネットワークにおけるエースナンバーなので、高性能ルーターというスター選手を獲得した今、HGW選手からはエースナンバーを剥奪したい所ですし、[192.168.001.002]への変更を提案するサイトやブログもありますが、イカスミカフェではHGWのIPアドレスは[192.168.001.001]のままにしておく事をオススメしています。

 理由は、NTTのサービスがHGWのIPアドレスを[192.168.001.001]とした前提で提供されているので、HGWのファームウェアアップデートや、今後、v6プラスへ契約変更した場合等に、なるべくエラーの原因を作りたくないからなのです。


④【PPPoEブリッジ】を使用する

 他社ルーターのPPPoE接続(プロバイダーのアカウントとパスワードを使った接続)に対して、HGWが干渉しないようにする設定です。

 他社ルーターを「ルーターモード」で接続する場合の重要な設定ですが、ずいぶん前のファームウェアアップデートで「デフォルトで有効になるやつ」なので、実は解説しなくても良い設定だったりします。

 念の為に確認だけしておきましょう。

NAT-高度な設定1
高度な設定2
高度な設定3

 PPPoEブリッジの「使用する」にチェックが入っているのを確認しましょう。


⑤HGWと他社ルーターを
【ルーターモード】で接続する

 メーカーによってルーターモードへの設定が異なるので、マニュアルとにらめっこしながら、必ず「ルーターモード(RTモード)」で接続してください。

 イカスミカフェでは「ゲーミングルーターを使う」でオススメしたBUFFALOとASUSの設定だけ解説します。

WSR-1166DHP3
【BUFFALO】

 背面のスイッチを「MANUAL」と「ROUTER」に設定して、HGWの「LANポート1」と、WSR-1166DHP3の「INTERNET端子」をLANケーブルで接続してから電源を入れます。

[192.168.011.001]でWSR-1166DHP3にログインして【初期設定】(通常のインターネット接続設定と無線LAN接続設定)をしたら設定完了です。

WXR-1901DHP3
【BUFFALO】

 背面のスイッチを「MANUAL」と「ROUTER」に設定して、HGWの「LANポート1」と、WXR-1901DHP3の「INTERNET端子」をLANケーブルで接続してから電源を入れます。

[192.168.011.001]でWXR-1901DHP3にログインして【初期設定】(通常のインターネット接続設定と無線LAN接続設定)をしたら設定完了です。

WXR-2533DHP2
【BUFFALO】

 左側面のスイッチを「MANUAL」と「ROUTER」に設定(画像はAPを指示してますがROUTERに設定)して、HGWの「LANポート1」と、WXR-2533DHP2の「INTERNET端子」をLANケーブルで接続してから電源を入れます。

[192.168.011.001]でWXR-2533DHP2にログインして【初期設定】(通常のインターネット接続設定と無線LAN接続設定)をしたら設定完了です。

RT-AC88U
【ASUS】

AC88U(背面)

 HGWの「LANポート1」と、RT-AC88Uの「WAN端子」をLANケーブルで接続してから電源を入れます。

 工場出荷時のASUSルーターのIPアドレスは、ホームゲートウェイと同じ[192.168.001.001]ですが、RT-AC88Uは賢い子なので、今回の接続をした時は自動で[192.168.002.001]に変わっているはずです。

[192.168.002.001]でRT-AC88Uにログインして、ルーターモードで【初期設定】(通常のインターネット接続設定と無線LAN接続設定)をしたら設定完了です。

 もし、[192.168.002.001]でログインできない場合は[http://router.asus.com]でログインして【初期設定】を完了して下さい。

AC-88U(LAN)

 IPアドレスが[192.168.002.001]になっている事を確認しましょう。

AC-88U(LAN2)

 なってなかったら[192.168.002.001]に変更して適用します。

AC-88U(管理)

【管理】をクリックして「無線ルーターモード」になっている事を確認しましょう。


まとめ

 個人的には「フレッツ光のHGWは使わない方がいい」と思っています。ルーターとしての性能が低い事と、ひかり電話に価値を感じていないからです。

 ひかり電話は災害等で停電になった場合に使用できなくなりますし、固定電話が社会的信頼を高めた習わしも、彼女の家に電話をする時に「どうかお父さんが出ませんように」と祈る風習も、平成の途中で消えてしまいました。

 でも、店長のフレンドさんにHGWを外せない方が数名いて、APモードで他社ルーターを接続していたのと、「満島ひかり」さんの大ファンがいて、「ひかり電話と一番搾りはやめられない」と言っていたのを思い出したので、同じような環境で通信品質に悩みを抱えている人がいるかもしれないと思い、今回の解説を追加しました。

 全国の満島ひかりファンのお役に立てれば幸いです。

 今回の接続環境で更に「ポートの開放」をしたい方は「Nintendo Switch をNATタイプAにする方法❸」の「フレッツ光ネクスト+ゲーミングルーター(他社ルーター)の場合」を参考に設定して下さい。

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