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 元号が令和に変わっても、ここには今も昭和の薫りが漂う。愛知県岡崎市の中心部にある名鉄東岡崎駅の駅ビル「岡ビル百貨店」。その3階フロアに、1店舗だけ残って営業を続ける洋食店「キッチンこも」がある。今年で開店52年を迎えた。老夫婦2人で切り盛りし、開店時の味をいまも守り続ける。

 岡ビルは1958年に2階建てで開業した。かつては全国の拠点駅に併設されていた典型的なステーションデパートだ。土産物店や飲食店、婦人洋品店などのテナントが入っていた。67年に3階部分を増築。当時の姿を残す貴重な昭和レトロの建物として雑誌に取り上げられたり、美術イベント・あいちトリエンナーレの会場になったりしたこともある。

 「こも」は67年からここで営業を続ける。お昼時、ガランとした3階フロアにはひとけが無い。しかし、隅っこで営業する店は、いつも満席だ。

 「いらっしゃいませ!」。店に…

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