織田信長の家来といえば誰を思い浮かべるでしょうか。
後に天下人として関白まで昇り詰めた太閤秀吉、この名に尽きるかもしれません。
秀吉は、主君である信長には決して逆らうような態度を見せることはなく、言いなりのまま命令に従い続けたと言われています。
歴史上類を見ない立身出世術は、現代人の心を揺さぶる魅力があります。
秀吉が、信長の配下で台頭してくるのは、やはり美濃攻めの頃からだと思います。
墨俣（すのまた）の一夜城は有名ですが、殆ど伝説に近いお話です。
この美濃攻めの頃には、蜂須賀正勝や前田長康などを配下に敷いたと言われています。
秀吉は、自分自身が大した戦闘力がないとしたならば、戦闘能力に長けた勇者を配下にすればよいと思っていた気がします。
この時期を見ますと、首尾が一貫して来ているのです。
秀吉の魅力が何処にあるのかと、彼を私流にじっくりと監察してみますと、配下の者達から信頼されていたのも感じられ、「人たらし」と呼ばれた秀吉が見えてまいります。
話術の才能が秀吉にはあったのでしょう。
美濃の攻略戦では、敵将を説得して開城させたというのですから、人たらしの技術は最高レベルの人だったのだと思います。
出世する道筋には、人との出会いが重要です。
竹中重治との出会いは、秀吉を大将へと押し上げるのには充分だったと思います。
竹中重治、黒田孝高の考えを最大限に取り入れた秀吉。
秀吉の良さは、労を惜しまず働き続けたこと。それが立身出世に繋がったのでしょう。
「出世」この言葉に魅かれる方は、秀吉の生き方を学んでみては如何でしょうか。
利用できるとなれば、主君や家臣までも利用するという秀吉の生き方に、私は魅せられてしまいます。