※これは転移された直後です。
(な、なんだこれは!?)
「どういう事だ!?」
「どうかなさいましたか?モモンガ様?」
「!?」
「モモンガ様?モモンガ様? 何か不手際がございましたか?」
「い、いや何でも無い」
(どーなっているだ!?NPCが喋っている!? と、とにかく落ち着こう)
(NPCが喋っなんてどう言う事だ? 新しいユグドラシルが始まったのか? いや、それは考えにくい。何か報告があってもおかしく無いはずだ。では、どういう事なんだ? まさか何処か違う世界にも転移したとでも? そんな事あるはずが無い
それこそ、おかしな事だ。しかし、その可能性も捨てきれないか。 とにかく確認してみよう)
「アルベドよ」
「如何されましたでしょうか?モモンガ様?」
「セバスとプレアデスの1人を呼べ」
「畏まりましたモモンガ様」
「セバスチャン及び、プレアデス副リーダーユリ・アルファ御身の前に。」
「うむ。 セバスとユリに命じたい事があったのだ」
「なんなりと」
少しセバスとユリの表情が緩む、当たり前だ絶対の忠誠を誓っている主人から直々に命令があると言うのだから。喜びでいっぱいなのだ。しかし、そのような事は決して見せてはいけない。不快に値するのだから。
「お前たち2人にはナザリックの地表部分を調べてきてもらいたい。
知性がある生物及び、話が通じるものが居たら連れてこい。その際の要求はある程度のんでも構わん。」
「畏まりました。モモンガ様」
「アルベド」
「は!」
「そうだな1時間後に第4第8階層守護者以外の守護者達を第6階層の闘技場に来るように伝えろ。」
「畏まりました。」
なぜ1時間後にしたのか、それはいく所があったからだ
モモンガはある程度NPCを信用しているが、絶対に信用しているかといえばそうではない。
その中でも1番信用しているもののところへ行きたかったのだ。
ナザリック宝物殿
(確かここに居たと思うけど、いるかなー あ、いた)
「パンドラズ・アクター」
そうモモンガが1番信用しているのは自分自身で創造したNPCパンドラズ・アクターだ
「これはこれはモモンガ様如何なさいましたか?」
「今は非常事態でなナザリックが危機に侵されている。だからお前の知恵と力を借りにきた。いいかな?パンドラズ・アクター」
「とんでもございません。この身体この力この知恵これは全て貴方様のものです。」
(予想はしていたがやはり落ち着いている。流石はパンドラだな)
そう、パンドラズ・アクターは落ち着いていた。なぜならパンドラズ・アクターはNPCの中でもトップクラスの能力と知恵を持っているそれに加えて、いつも落ち着いていて紳士のように対応している。
「よし今から第6階層の闘技場まで行くぞついて来い。」
「畏まりました」
(そう言えばユグドラシルの時には何にも思わなかったが、こいつ今考えたら俺の息子って事になるのか?一応俺の創造物だし。よし、)
「パンドラズ・アクター2人だけの時には父上と呼ぶことを許可しよう」
少しパンドラズ・アクターが驚いたような表情を見せた。当たり前だ今までずっと喋らなかったけどモモンガの事を慕っていたのだ。
それを父上と呼べる。これ以上に嬉しい事はない。
「ありがとうございます。謹んでお受けいたします。」