ビリー・ジョエルのおすすめ名曲・有名曲!絶対に聴くべき人気曲10選

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世界で最も有名なシンガー・ソング・ライターといえばビリー・ジョエルと言っても過言ではありません。

今回はそんなビリー・ジョエルの名曲・有名曲を、ボイストレーナー/ミュージシャンである私が10曲を厳選して紹介します!

目次

はじめに

世界で最もレコード・CDを売り上げた男の一人

ビリー・ジョエルはこれまでになんと、全世界で1億5000万枚以上のセールスを記録しています。
1970年代後半から1990年代前半にかけて大ヒットを連発し、グラミー賞の常連でもあったビリー・ジョエルにはたくさんの名曲があります。

ピアノ弾き語りというスタイルを確立させた人

「ピアノ弾き語り」、というとスティーヴィー・ワンダーやエルトン・ジョンを思い浮かべる方が多いでしょうが、サウンドも含めて常にピアノが前面に出ているのはやはりビリー・ジョエルです。

両親の影響でピアノを始めたビリー・ジョエルは高校時代にピアニストとしてバーで働いており、それが原因で高校で単位を落とし中退してしまいます。その時にビリー・ジョエルは「俺はコロンビア大学に行くんじゃなくてコロムビア・レコードに行くんだから高卒の資格なんか必要ない」と言い放ったという強烈なエピソードがあります(笑)

実際にビリー・ジョエルのライブに行くと、本人がグランドピアノを打楽器のように強いタッチで弾きながら楽しそうに歌う姿がとても印象的でした。

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ポップなメロディと洗練されたサウンドが特徴

ビリー・ジョエルの音楽的な特徴はやはり、ヒットメーカーとしての才能が光るポップでキャッチーなメロディと洗練されたサウンドです。特に1970年代後半の楽曲に見られる都会的で洗練されたサウンドはまさしく「AOR」ですし、現にAOR系アーティストと黒人しかランクインしないビルボードのアダルト・コンテンポラリー・チャートにも名前が登場していました。

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She’s Got A Way(シーズ・ガット・ア・ウェイ)

リリース年:1971年
収録アルバム:「コールド・スプリング・ハーバー〜ピアノの詩人」

ビリー・ジョエルのファーストアルバム「コールド・スプリング・ハーバー〜ピアノの詩人」の1曲目に収録されている、彼のキャリアの第一歩を飾った楽曲が「シーズ・ガット・ア・ウェイ」です。

本人としては不本意なアルバム・楽曲ではあるものの(※マスタリングされたレコードを聴いて床に投げつけたというエピソードがある)今でこそありふれた「ピアノ弾き語り」というスタイルを打ち出したのはビリー・ジョエルと言っても過言ではないという意味で必ず触れておくべき一曲と言えます。

若き日のビリー・ジョエルの歌詞はとても繊細で、少し屈折した感じが見受けられる、いわば「青臭い」雰囲気がとても魅力的ですよ。

Piano Man(ピアノ・マン)

リリース年:1973年
収録アルバム:「ピアノマン」

ビリー・ジョエルの楽曲の中でも最も一般に耳なじみがありそうなのが「ピアノ・マン」です。
1973年リリースのアルバム「ピアノ・マン」に収録されたのち、ファーストシングルとしてもリリースされており(ビルボード全米25位)、温かみのあるハーモニカの音色が素敵な名曲です。

ビリー・ジョエルは70年代初頭、不本意な内容でファーストアルバムをリリースされてしまい、不発に終わったことで人間不信に陥ってしまい、鬱になってしまったのち、ロサンゼルスに移住してしまいます。
ビリー・ジョエルは「ビル・マーティン」という芸名でピアノバーやクラブでピアノ弾き語り、すなわち「ピアノ・マン」をしながらのらりくらり過ごしていました。その後にリリースされ、スマッシュヒットを飾り元気を取り戻したきっかけとなったのがこの曲なのです。

バーのピアノ弾きが、常連客から「一曲歌ってくれよ!」と頼まれる物語調の歌詞は、ビリー・ジョエルがロスでその日暮らしをしていた当時の状況を描いた曲なのかもしれませんね。

New York State of Mind(ニューヨークへの想い)

リリース年:1976年
収録アルバム:「ニューヨーク物語」

「ニューヨーク・ステート・オブ・マインド」は、アルバム「ニューヨーク物語」に収録されたピアノバラードです。

この曲はビリー・ジョエルの数多くの名曲の中でも特に意義深い曲で、納得のいかない内容でのデビューしたのち、ニューヨークからロサンゼルス へ移住したビリー・ジョエルの、ニューヨークへの想いが込められた内容となっています。

「都会暮らしに疲れて気ままに旅行してみたり、田舎暮らしもしてみたけれど、自分が何を望んでいるのか?、「都会で世間の荒波に揉まれながら生きていきたい・・・」

大人しい出だしが徐々に盛り上がっていき、途中からサックスが渋くセクシーな音色でビリー・ジョエルのエモーショナルなピアノと絡み合っていくこの曲は必聴です。先の「ピアノマン」を聴いてからこの曲を聴くと歌詞の質感がよりずっしりと伝わってきますよ。

Stranger(ストレンジャー)

リリース年:1977年
収録アルバム: 「ストレンジャー」

「ストレンジャー」は1977年リリースの同名のアルバム「ストレンジャー」に収録されており、日本でもCMソングとして起用され、シングルがオリコン第2位を飾るなど大ヒットした曲です。

バラード調のピアノから始まり、口笛でイントロを歌っているのが特徴的なこの曲。実はビリー・ジョエルがイントロのメロディを口笛でプロデューサーに伝えたところ、楽器じゃなくて口笛でイントロをレコーディングするよう説得されてこの形になったというエピソードがあります。
「ストレンジャー」のプロデューサーであるフィル・ラモーンは奇抜な手法をこのアルバムの随所に取り入れており、商業的にも大ヒットしたことから相性の良さを伺わせます。

Bメロになるとがらっと雰囲気が変わるところがクールでカッコいいですよ!

Just The Way You Are(素顔のままで)

リリース年:1977年
収録アルバム:「ストレンジャー」

「素顔のままで」はビリー・ジョエルが当時の妻・エリザベスへ捧げたリズミカルなラブソングです。

ボサノヴァのリズムが取り入れられ、フェザーがかかったエレピで始まる斬新なサウンドのイントロが聞きどころです。
メロディもとても綺麗で、パートごとに入ってくるセクシーな音色のサックスが大人な色気をまとっていてカッコ良いですね。

「素顔のまま」は、ビリー・ジョエルにとって初めてビルボードトップ10まで食い込んだ曲であり、同アダルト・コンテンポラリーチャートでは1位を飾った曲でもあります。そういう経緯もあり、AORの名曲としても認識されているのです。

また、この曲はグラミー賞の最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞の2部門を受賞しており、ビリー・ジョエルの今日の地位を決定付けた名曲と言えます。

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Movin’ Out(ムーヴィン・アウト)

リリース年:1977年
収録アルバム:「ストレンジャー」

「ムーヴィン・アウト」は表面的な「夢」を持って必死に働く労働者を引き合いに出し、金持ちになって高級車や郊外の住宅といった物を手に入れて「夢」を叶えようとする姿勢に疑問を投げかけるような内容のメッセージソングです。

「見栄や物質のために必死に働いて何になるのか?それが成功だと言うなら、僕は田舎でのんびり過ごす(ムーヴィン・アウト)ことにするよ」

ビリー・ジョエルはミュージシャンとして成功するまでにアップダウンの激しい人生を過ごし、しかも全米で一番上昇志向の強いニューヨークに住んだ期間が長いこともあってか、いわゆる「上昇志向」や物質的欲求に対してアンチな姿勢が色々な楽曲を通して伝わってくるが興味深いです。

Honesty(オネスティ)(1978)

リリース年:1978年
収録アルバム:「ニューヨーク52番街」

「オネスティ」はビリー・ジョエルの楽曲の中でも、日本で最も人気のある曲と言われています。
ベストアルバム「ビリー・ザ・ベスト」には、日本向けのバージョンでのみ、「オネスティ」が収録されており、TVやCMなどでかなりの頻度で使用されているのでご存知の方も多いかと思います。

歌詞はタイトルの通りで、「世の中は不誠実なことで溢れているけれど、それでも誠実を求めていきたい」という意味が込められた曲です。

「オネスティ」が収録された「ニューヨーク52番街」は、全米1位に輝き、グラミー賞の最優秀アルバム賞と、男性ポップ・ボーカル部門の2部門を受賞した名盤なのでぜひチェックしてみてくださいね!

My Life(マイ・ライフ)

リリース年:1978年
収録アルバム:「ニューヨーク52番街」

「マイ・ライフ」はピアノによるバッキングや厚みのあるコーラスがカッコ良い、ロックな雰囲気漂うアップテンポな楽曲です。
1978年リリースのアルバム「ニューヨーク52番街」に収録されていて、同年にシングル・カットされて全米チャート3位を記録した人気曲です。

「おれは自分が決めた道を生きるから放っておいてくれ!」と言わんばかりのアグレッシブな歌詞もあって、2回生で見たビリー・ジョエルのライブでは一番盛り上がっていました!

Uptown Girl(アップタウン・ガール)

リリース年:1983年
収録アルバム:「イノセント・マン」

「アップタウン・ガール」は5〜60年代のオールディーズのような陽気な雰囲気をまとったアップテンポな楽曲です。
四つ打ちのドラムにスタイリスティクスやテンプテーションズを連想させるような分厚いコーラスが特徴的なこの曲は、ビリー・ジョエルが少年時代に好きだったフォー・シーズンズの楽曲をイメージして作られたようです。

日本でもよくCMソングとして起用されるのでビリー・ジョエルの曲とは知らなくても曲を聴いたことのある方が多いのではないでしょうか?

The Longest Time(ロンゲスト・タイム)(1983)

リリース年:1983年
収録アルバム:「イノセント・マン」

「ロンゲスト・タイム」はアルバム「イノセント・マン」に収録されているアカペラコーラスが冴え渡る陽気な楽曲です。

全米チャート14位にランクインしたこの曲は彼女と出会って最高の時間を過ごし、「久しくこんな気持ちになったことがなかった」という気持ちを歌ったラブソングです。日本だとアカペラで楽曲がリリースされることがほぼないので、この曲を知らない方にとっては新鮮な雰囲気がするかもしれません。

日本ではゴスペラーズが、海外ではドラマ「Glee」でカバーされるなど、コーラスの世界では超が付くほどの有名曲です。派手さはないですが暖かくて大好きな一曲です。

最もおすすめな名盤は「ストレンジャー」

ビリー・ジョエルで最もおすすめな名盤はずばり!「ストレンジャー」です。
どのアルバムも捨てきれず、名曲も多いので迷いどころではありますが、やはりアーティストとしての勢いを最も感じるのは「ストレンジャー」に他なりません。

グラミー賞の最優秀レコード賞を受賞した「素顔のままで」、シンプルなピアノバラード「シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン」、後にブロードウェイ・ミュージカルの題材となった「ムーヴィン・アウト」がシングルカットされたこの名盤は、なんと1000万枚以上の売り上げを誇るモンスター・アルバムです。

2003年には、ローリング・ストーンズ誌の「最も偉大な500のアルバム」において67位にランクインしました。

ベストもあるけれど・・・

ビリー・ジョエルはいくつかベストアルバムをリリースしています。その中でオススメはビリー・ジョエル本人が選曲に携わったベストアルバムです。

初期の代表曲「ピアノ・マン」(1973年)から、グラミー賞を獲得した「素顔のままで」(1977年)、日本で特に人気な「オネスティ」(1978年)、陽気なアップテンポの名曲「アップタウン・ガール」(1983年)といった代表曲を網羅しています。

まずはベストアルバムを手に取ってみて、それから好きな楽曲が収録されたアルバムを聴くのがおすすめですよ!

さいごに

ビリー・ジョエルはピアノ弾き語りのシンガー・ソング・ライターですが、その型に囚われずあらゆる種類の楽曲を生み出し、大ヒットさせてきました。その中には明るく陽気な曲もあれば、暗に社会を批判するような歌詞の曲もあり、内省的な曲もあり、その引き出しの多さに驚かされます。

去年も全米でツアーをしていましたし、まだまだ現役のミュージシャンなので今後、新しいアルバムのリリースやライブツアーが行われることを期待してしまいますね。

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試しに「ビリー・ジョエル」と検索すると、このようにたくさんの楽曲やアルバムが出てきます。

「オネスティ」、「素顔のままで」、「ピアノ・マン」etc….

今回取り上げた曲も含め、ジャンルやアーティストごとにたくさんの楽曲を聞くことが出来るのが特徴です。

アプリを通して保存も出来るので飛行機や出先でもお手軽に楽曲を持ち歩けるのでとても便利ですよ。

ビリー・ジョエルの他にも、エルトン・ジョンやマイケル・ジャクソンなどの名盤・楽曲も聞き放題なのでとてもおすすめです!

Amazon Music Unlimitedについてまとめた記事も書いているので、参考になれば幸いです!

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