2014年4月23日から2泊3日の日程で日本を訪れているバラク・オバマ米国大統領。東京都心部は警察官の姿が目立ち、地下鉄のゴミ箱やコインロッカーも使用不可となっている。
オバマ大統領の来日は3回目だが国賓としての来日は初。ミシェル夫人は同伴せず、宿泊場所も迎賓館ではなくホテルオークラを選んだ。よくいえばビジネスライク、うがった書き方をすれば「よそよそしい」。日本国民もそんな雰囲気を敏感に感じ取ったのか、前回、前々回ほど歓迎する声は高くない。
オバマ氏が大統領候補だったころから応援を続けていた福井県小浜市。2007年に当時の小浜市長がオバマ氏に手紙と贈物を送ったところ、礼状が返送されたというエピソードがある。2008年には地元有志が「オバマを勝手に応援する会」を結成。2009年に大統領として初来日したときは、講演会でわざわざ小浜市に言及するなど、盛り上がりはピークに達した。
今回も小浜市が歓迎イベントかなにかをやってくれるんじゃないか...そう期待している人は少なくないようだ。
ところが、現地の歓迎熱はすっかり冷え切っている。オバマを勝手に応援する会のサイト更新は、2011年7月26日を最後に止まっている。イベントを開催したり、市長がアクションを起こしたりすることはないようだ。地元の福井新聞などが言及する様子もなく、マスコミのカメラが現地入りしている、という話もない。
その代わり、と言っては何だが、歓迎ムードが高いのは島原半島の西端に位置する長崎県小浜町だ。
2014年4月23日、テレビ長崎のニュース番組は、現地で開催された歓迎イベントの模様を報じた。オバマ大統領に似せた人形を用意。小浜ちゃんぽんや歌をプレゼントしたり、来年こそ長崎と広島を訪問してほしいと呼びかける「平和宣言」を読み上げたりした。イベントの写真と平和宣言は福岡市にある米国領事館に送られるという。
小浜町の人々の思いはオバマ氏に届くだろうか。
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