大声出さなければ満席OK、大阪がイベント制限を大幅緩和へ
大阪府の新型コロナウイルス感染症対策本部会議が実施された(9月17日・大阪府庁)
大阪府が9月19日に実施した『新型コロナウイルス対策本部会議』で、イベント開催における人数制限の緩和を決定。大声での歓声・声援などがない映画館や演劇、コンサートなどのイベントに関しては、これまで定員50%だった制限を100%以内までに拡大する。
これまでは参加人数の上限が屋内・屋外関係なく5000人以下に制限。また業種別ガイドラインには、業種に限らず人と人との間隔を2m・最低1m空けるよう指示があり、静かに鑑賞する演劇や映画館などでも、ほとんど空席状態で営業されていた。
今回の方針は国からの事務連絡「11月末までの催物の開催制限等について」(9月11日付)に基づいたもの。大声での歓声・声援などがないことを前提としうるもの(例えば、クラシック、演劇、展示会など)については、収容率100%以内で集客が可能に。
逆に大声での歓声・声援などが想定されるもの(例えば、ロックコンサート、 スポーツイベント、ライブハウスなど)は収容率の50%以内とし、席がない場合や野外フェス、地域のお祭りなどは、人と人との間を十分に間隔をとることで開催できる方針が決定された。
また、大声や声援があるなしにかかわらず、収容人数が1万人以下の場合の上限は5000人で、1万以上の上限は50%に緩和。異なるグループ間では座席を1席空け、同一グループ(5人以内に限る)内では座席間隔を設けなくともよくなる。
会議後の囲み取材で吉村洋文知事は、「全員がマスクをして、席に座って静かにしている映画館や演劇について、席を空ける必要があるのかは問題意識を持っていた。コロナは唾液に含まれているので、口を制圧できればなんとか制限できるウイルス。より効果的な対策をもっと追求するべき」と考えを語った。
一方で、大阪市内の小劇場「近鉄アート館」(大阪市阿倍野区)の関係者に話を訊くと、喜びの表情を見せる反面、「まだお客さんが心配されるので、急に100%とはいかない。実際は徐々に増やすことになりますね」と、慎重な姿勢。世の中の風潮が好転しない限り、たやすく集客はできない現実を語った。
今回決定した新たなイベント制限については11月末までの要請。12月以降については今後検討され、改めて決定される。
取材・文・写真/岡田由佳子
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