Go To トラベル「まずは都内、隣県から」、東京都医師会長が2段階実施を提案

2020年9月18日 06時00分
 政府が10月から東京都を追加する方針を表明した観光支援事業「GoToトラベル」を巡り、都医師会の尾崎治夫会長は17日の記者会見で、全面解禁には慎重な姿勢を示し、「2段階に分けてやってはどうか」と提言した。東京からの旅行はまず都内や隣県にとどめ、その後の新型コロナウイルスの感染状況を見ながら全国に広げるとの案を示し、政府に検討を求めた。
 尾崎氏は「経済的に苦しい人が多くなっている。経済活動を広げていくことに反対しているわけではない」とした上で、全国の他地域よりも感染者数が多い現状に触れ「感染者が少ないところに(東京から)いきなり出て行くのは、リスクが相当高いのではないか。段階を踏んでやったほうがいい」と述べた。
 「(感染者が)少し減ってきたから東京も入れるだけでは工夫がなさすぎる」とも話し、全国に拡大する場合は、PCR検査による旅行者の陰性確認なども検討するよう提案した。(松尾博史)

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