「映画として残していただけたことで、無我夢中だったあの頃を思い出しました」
当初今年4月に公開される予定だった本作は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で公開が延期に。そのため作中の終盤では4月以降の活動についても追加撮影が行われている。そのなかでもっとも重要な一幕は、7月16日に開催された配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!」での活動休止、改名発表だ。菅井はキャプテンとして4分半のスピーチを行い、「この2年は出口の見えないトンネルを彷徨っていたような状態でした」「耳をふさぎたくなるようなことに悩まされた日もありました」など、率直な言葉で決断に至る心情を吐露した。
作中ではそのスピーチについて「心が軽くなった」と振り返っていた菅井だが、葛藤や悔しさも含め、5年間の歴史を凝縮した映画を観て感じたことはどんなものだったのだろうか。
「私たちの必死に駆け抜けた日々を、こうして映画として残していただけるということがすごくありがたいですし、それが映画館のスクリーンで上映されるというのはすごく不思議な気持ちです。自分でも『こんなことあったかな?』と懐かしく思える出来事がたくさん記録されていて、無我夢中だったあの頃を思い出すことができました」。
「特に1年目は、なにをどうすればいいかわからないことが多くて、あまりにも弱い自分に喝を入れたくなるような瞬間もありました。でもそういう時があったから、ひとりひとりが頼もしく、強い気持ちを持てるようになったんだなと映画を観ながら感じていました。卒業したメンバーとはまだこの映画について話していないのですが、彼女たちがどう感じてくれるのかも、とても気になります」。
「ひとりひとりが夢を持てる、人間性という意味でも強いグループになりたい」
菅井はスピーチのなかで、今後新しいグループとして動きだすにあたって、「培った経験を信じて、新たに強いグループになることを約束いたします」とも述べている。最後に、菅井に今後目指していきたい“強い”グループ像について尋ねた。
「いま改めて過去の自分たちを振り返ってみると、すごく脆い部分があったんだなと思いました。ひとりひとりがもっと力を付け、グループだけではなく個人でも夢を持てる、人間性という意味でも強いグループになりたいです」と、はっきり答える。
「私はグループのなかでも年長ですし、キャプテンとしての経験もさせていただきました。その経験を後輩に伝えていけるように頑張っていきたいし、メンバーをサポートできる存在になりたい。私自身も今年25歳になるので、“菅井友香”としても、もっと存在感を発揮できるように。私を見て元気になってもらえるような人になっていきたいです」と話し、まっすぐに前を向いた。
取材・文/久保田 和馬
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