気象庁は16日、同庁ホームページ(HP)への広告掲載を停止したと発表した。15日から運用を始めたが、商品の効果を誇大に宣伝するなど、同庁の掲載基準に違反する恐れのある広告が約100件見つかった。同庁は当面、広告掲載を見送り原因を調べる。
不適切な恐れがあるのは同庁HPに掲載された通販サイトやヘアケア商品などの広告。運用委託先が掲載後にリンク先を確認したところ、価格が安いと消費者に誤認させたり、誇大広告に該当したりする可能性があり、削除した。同庁は16日午前10時までにすべての広告掲載を停止した。
運用委託先は天気予報専門サイトを運営するALiNKインターネット(東京)。契約期間は2月16日までの約5カ月間で、契約額は8700万円。広告は閲覧者の好みなどに応じて表示内容を変える「運用型広告」が導入されている。
気象庁の関田康雄長官は16日の記者会見で「しっかり経緯を調査し、再発防止を進めていく」と述べた。