Windows 10 Homeで旧Microsoft Edge(Edgeレガシ)を使う方法

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Windows 10 Homeで新旧Microsoft Edgeの両方を使う方法をみつけました!

検索してもWindows 10 Proでのやり方 しか出てこなくて困ったんですが、ようやくみつけました。

ということで、この記事ではWindows 10 Homeでの設定手順をご紹介します。

念のため残しておきたいEdgeレガシ

Windows Updateで新Edgeに自動アップデート されますがロールアウトには数カ月かかるはずなので、アップデートが終わるまでは世の中に新旧Edgeユーザが混在することになります。その期間はウェブ制作時のテスト用に旧バージョンのMicrosoft Edgeレガシ(または従来版)にもアクセスできるようにしておいたほうが良さそうです。

ということで、僕はテスト用にVirtualBox(その後Parallelsに移行)で走らせているWindows 10 Homeで、Chromiumベースの新Microsoft Edgeと旧Microsoft Edge(Microsoft Edgeレガシ / 従来版)を使えるように設定しました。

※ 失敗したときに元に戻せるように、念のためOSのバックアップを取るなどしてからやることをお勧めします。

環境

今回の設定を行った際の僕の環境です。

  • Windows 10 Home(10.0.18363 ビルド 18363)
  • Windows Updateで新Edgeに更新されていない状態
  • macOS Catalina 10.15.5上のVirtualBox 6.1.8で走らせてます(関係ないと思いますが)

Windows 10 Homeで新旧Edgeを共存させるための設定手順

僕の環境では、以下の方法でうまく行きました。

1. 新Edgeをアンインストール

新Edgeがすでにインストールされていたらアンインストールします。

注) Windows Updateで更新された新Edgeの場合、アンインストールはできない ようです(未確認)。念のためEdgeの更新をブロックしておいたほうがよさそうです。

2. レジストリ エディターでキーを追加

Win + Rで「ファイル名を指定して実行」を開いて「regedit」と入力して「OK」を押します。(VirtualBoxで走らせてる場合、右Command + R

「ファイル名を指定して実行」にregeditと入力された画面

レジストリ エディターが起動するので、以下のキーに移動します。

コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft

次に「Microsoft」以下に「EdgeUpdate」という新しいキーを作成します。「Microsoft」を右クリックするか、選択した状態で「編集 > 新規」で新しいキーが作成できます。

レジストリ エディターのスクリーンショット。コンテキストメニューで「新規」メニューが表示されている状態

今度は「EdgeUpdate」に値を追加します。

  • EdgeUpdateを選択した状態で、右側の余白の部分を右クリックして「新規 > DWORD(32 ビット)値(D)」を選択。
  • 名前を「Allowsxs」にして「値のデータ」を「1」に設定。
レジストリ エディターのスクリーンショット。右側のパネルにコンテキストメニューで「新規」メニューが表示されている状態

これで、レジストリ エディターでの作業は完了なので閉じて大丈夫です。

3. 新Edgeをインストール

Microsoft Edge Update で新Edgeをインストールします。

インストールが完了すると、スタートメニューのアプリ一覧に「Microsoft Edge(新規)」と「Microsoft Edge 従来版」が表示されました!(やっとできたw)

Windowsのスタートメニューのアプリ一覧にMicrosoft Edge(新規)とMicrosoft Edge 従来版が表示されている画面のキャプチャ

これで、必要なときに両方でテストができる環境を整えられました(今後、必要なくなることを願いますが…)。

Windows Updateで更新されないようにブロックしておく

Windows Updateで更新されるのをブロックしておかないと、Edgeレガシ(従来版)にアクセスできなくなる可能性がありそう なので、ブロックの設定もしておきます。

手順は以下の通りです。

レジストリ エディターでキーを追加する

上の手順と同様に、レジストリ エディターで新しいキーを追加します。今度は、以下に「EdgeUpdate」という新しいキーを作成します。先ほどとは場所が違うのでご注意を!

コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft

今度は「EdgeUpdate」に値を追加します。

  • EdgeUpdateを選択した状態で、右側の余白の部分を右クリックして「新規 > DWORD(32 ビット)値(D)」を選択。
  • 名前を「DoNotUpdateToEdgeWithChromium」にして「値のデータ」を「1」に設定。

設定すると以下の画面キャプチャのようになります。これでリスタートすれば完了(のはず)です!まだWindows Updateがきていないので確認できないですが、更新されないといいな…

レジストリ エディターのスクリーンショット。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft以下に「EdgeUpdate」キーが作られ「DoNotUpdateToEdgeWithChromium」という値が1に設定されている

Winows 10 Proのやり方を試してもダメでした

ちなみに、こちらの記事 で紹介されている方法は、僕の環境ではうまく行きませんでした。

まず、Windows 10 Homeにはローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)がなくて、そこでひっかかります。でも、Windows 10 Homeでローカルグループポリシーエディターを使用する方法 があって試してみたんですが、それでもダメでした。

ローカルグループポリシーエディターを使ってMicrosoft Edgeの更新ポリシーの「Microsoft Edgeでのブラウザーの同時実行エクスペリエンスを許可する」を有効にするところまではできました。でも、新Edgeをインストールすると旧Edgeが上書きされてEdgeレガシが出てきませんでした。

再起動したり、更新をブロックするBlocker Toolkit を入れたりしてみたんですが、何度やってもダメでした。

参考サイト

以下のサイトを参考にさせてもらいました。ありがとうございます。

さいごに

Windows Updateを通じて自動的にアップデートされる予定のMicrosoft Edgeですが、日本ではコロナウイルスの影響で2020年4月17日以降にロールアウトされる予定 だそうです。

日本でもはやくロールアウトされて、旧Edgeのことは心配しなくても良いようになってほしいですね。

About the author

Rriverのステッカーが貼られたMacBookの向こうにいる自分のMemojiの似顔絵

「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら

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