挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
王都の外れの錬金術師 ~ハズレ職業だったので、のんびりお店経営致します~ 作者:yocco

第二章 国軍御用達?の錬金術師

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました
20/67

18.畑拡張と種撒き

 陛下を含めた商談?後、一週間後くらいに陛下がお約束してくださった錬金術の本が我が家へ贈られてきた。

 贈られてきた本は、『錬金術教本』の上・中・下巻。それに加えて、『錬金術で美味しい食卓』の計四冊だった。

 ……最後の一冊ってお願いしてないよね。

 多分陛下本人が興味あるのかな……。


 頂いた本をお母様と見ていると、お母様が「お礼状をお送りしないとね」と教えてくださった。こういうものはより早い方が感謝の気持ちを伝えられるらしい。


「手紙に添えて贈り物として贈れるものが、ポーションしかない」とお母様に相談したら、「むしろその腕を期待されているのだから、それでいいのでは?」というアドバイスを頂いて、お礼の文言と、陛下のご健康をお祈りしていますという言葉にポーションを添えて、返礼することにした。


 それから、今後いただくポーション代は、私が後々独立する時に必要だし、高価な材料が必要になることもあるかもしれないね、ということで、お父様が、我が家のお金を管理しているのと並行して管理してくださることになった。


 ……さすがに、子供部屋の貯金箱で金貨貯金などをしたりはしないのだ。


 ◆


 そういえばお父様から許可を頂いた畑拡張の許可を、まだ実行していない。それに、花芽がでてきた株もあるので、種の採取と種まきもしないといけないなあ。


 週一の定期納品もあるから、今週は、大体週のうち一~二日を納品物作成、残りを畑作業に費やす。栄養剤に使う万年草は、地下茎でも増えるタイプだったようで、知らずに植えたら、割と頻繁に採取しているにもかかわらず、気を抜くと横に領地を増やそうとする。畑も植物の配置を見直さないといけないだろう。


 そして、来週からは、大体週のうち一~二日を納品物作成、残りを新しいものの研究に。でも、先に新しく頂いた本を読むことが先だろう。うん、しばらくは新規開発とは行かないようだ。


 将来を見すえた資金源の確保はできたけれど、なかなか五歳児にとっては忙しいスケジュールになってきた。


 ◆


 畑の拡張は、ダンと相談して、まず区画のイメージを決める。


 まずは万年草は独立エリアにする。地下茎で増えるタイプは、自分たちの根を張り巡らせて、他の植物の根が育つのを邪魔するからだ。


 その他の癒し草、薬草、魔力草、魔導師のハーブは、同じ区画に新しく種を蒔く。


 そして既存の一区画。ここは、採取できるだけ採取したら、土地を整えてまた種を蒔くことになる。


 区画が決まったら、新しい二区画のために『豊かな土』を作る。馬糞の生産量もあるから、二日かかった。

 そして、今度は畑をダンと一区画ずつ耕すことにしたので、私の方の畑が二日かかった。翌朝の筋肉痛がすごかったけど、瞬時に治るポーションって、ありがたい。


 そして、種の採取。植物によっては、どれが種か一見してわかりにくいものもあったが、【鑑定】が見極めのお手伝いをしてくれる。


【癒し草の種】

 分類:種子類

 品質:高品質

 詳細:栄養をたっぷり溜め込んだふっくらとした種。


【魔力草の種】

 分類:種子類

 品質:高品質

 詳細:栄養をたっぷり溜め込んだふっくらとした種。


【薬草の種】

 分類:種子類

 品質:高品質

 詳細:栄養をたっぷり溜め込んだふっくらとした種。


【魔導師のハーブの種】

 分類:種子類

 品質:高品質

 詳細:栄養をたっぷり溜め込んだふっくらとした種。


 たっぷり栄養を与えて育てて採取した種は、高品種に仕上がっていた。種まき組が育った時の品質が楽しみ!


 時々こういう子もいるけど……。

【魔導師のハーブの種】

 分類:種子類

 品質:粗悪品

 詳細:中身スカスカ。植えても芽は出ないだろう。

 こういう子は捨てちゃう。


 私は、採取した良い種を、新たな区画の土地に、間隔に余裕を持たせて蒔いた。

 種を撒いて数日経つと、芽が出てくる。そうしたら、良い芽を除いて間引きする。


【魔力草の芽】

 分類:植物類

 品質:高品質

 詳細:大きく育つ気マンマン。


【魔力草の芽】

 分類:植物類

 品質:低品質

 詳細:あんまり頑張る気がなさそう。


 様子を見て残す芽を決めていく。


 ……ここまで色々やってきて、畑の種まきが終わる頃には、私は六歳になるくらいの時が経っていた。

下記をどうかお願い致します(。ᵕᴗᵕ。)


駆け出し作家の身ではありますが、すこしでも

・面白かった

・続きが気になる


と思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。

評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます。


感想もいただけたら、とっても喜びます"(ノ*>∀<)ノ

  • ブックマークに追加
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
ポイントを入れて作者を応援しましょう!
評価をするにはログインしてください。

感想を書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。