はじめに
今回は映画紹介となります。本ブログは本館のコンテンツとは異なり、基本的には集団ストーカーの知識がある人を対象にしています。今後この別館では、被害者間でも多少議論のある内容も含めて紹介していければと思っています。
さて、これまでにも部分的に集団ストーカーを思わせる映画はたくさんありましたが、この『The Spark』は集団ストーカー問題に真正面から取り組んだという意味では、まさに史上初の本格的「集団ストーカー映画」であり、被害者はもちろん、一般の映画ファンにも見ていただきたい作品です。
残念ながら今のところ日本語・英語ともに字幕はありませんが、英語の聴き取りが十分でない人、英語に全く自信がない人にも流れ・概要がわかるよう、本ブログで丁寧に解説しています。ネタバレが嫌いな人、字幕なしでも映画が見れるという方はご注意ください。他の日本語サイトが全く取り上げていない事、集団ストーカーが一体どんな勢力により運営されており、何を目的としているのかを考えていくうえでも有用な情報が含まれている事、集団ストーカーの被害が実際に映画作品でどのように描かれたかを共有する必要性がある事から、内容について熟慮したうえで、今回本ブログで取り上げる事としました。
数年前からすでに映像作家としても活動を開始しているスティーヴン・シェレン(現在はシェレン・バーガー)の作品だけに、内容は安っぽいものになっておらず、集団ストーカーの被害内容を十分にストーリーに織り込んだ佳作に仕上がっています。なお、プロデュースには集団ストーカー活動家として有名なジョン・ホール医師がシェレン本人とともに名を連ねています。
この作品の大部分は集団ストーカー被害者であったスティーヴン・シェレンの実体験をもとにしていると考えられる点が多々あり、以前本館で解説した、インタビュー記事の内容を踏まえていると、この作品を多面的に見る事ができると思います (https://is.gd/BOnkUH)。また、集団ストーカー被害者が経験している多くの被害の実例、可能となっていると考えられる技術については、同じく本館の記事、『海外集団ストーカー被害者達による証言(生命倫理学に関する大統領諮問委員会)』(https://is.gd/za9ezh)などをご参照いただきたく、お願い申し上げます。
この作品には、集団ストーカーだけでなく、クローンなど他のテクノロジーや諜報機関の活動に関する要素が少なからず入っており、私たちの生活を脅かしている一連の支配層のアジェンダを批判し、今後人類が迎える未来社会への警告ともなっています。ただし、もしかしたら集団ストーカー被害者たちは、この映画の最後のクライマックスのシーンで、集団ストーカーとは異なる要素が登場するシーンに困惑し、主人公同様に激怒する事になるかもしれません。この映画のラストの会話シーンは被害者間でも評価が分かれる事でしょう。しかしこの映画の大部分が集団ストーカーの被害を大体的に取り上げ、かつ欧米の支配層が進めるアジェンダと人類の行く末について警鐘を鳴らした、優れた作品であるのは事実です。
なお、本ページを訪れた方で、集団ストーカーについて精神病の妄言でしかないという認識しかお持ちでない方は、お時間があれば、まず本館のトップページの記事『はじめに~集団ストーカーを知らない人たちへ(自由社会を愛する市民へのメッセージ)』https://is.gd/HgIfky をご覧いただく事を、お勧めいたします。
最後になりますが、被害者以外の一般市民に伝えておきたいのは、この映画にはある種のオカルト的陰謀論が登場し、あくまでフィクションですが、最終部描かれている集団ストーカー犯罪の手口は全て本当で、実際に起こっています。それだけはどうか忘れないでいただきたいと思います。
*参考
哺乳類のクローンが登場しているのは事実ですが、ヒト・クローンについては情報が交錯しているのが現状です。詳しくは、下記サイト、または過去に出た書籍などをご参照ください。
内閣府 - 主要国のヒト胚の取扱いに関する制度と研究、医療の現状
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/life/haihu38/siryo3-8.pdf
2000年代半ばぐらいまでは、クローン人間についての最新研究情報が聞かれていましたが、近年はあまり情報がないようです。
予告編
*予告編には本編に収録されなかったシーンも入っています。
あらかじめご了承ください。
本編ストリーミングおよびダウンロード販売(VIMEOへの直リンク)
https://vimeo.com/ondemand/thespark/264548117
*英語・日本語字幕なし
『The Spark』公式Facebook
プロフィール
スティーヴン・シェレンバーガー (aka スティーヴン・シェレン)
1957年カナダ生まれ。俳優・声優・映像作家・画家。俳優として、これまで50本を超えるテレビ・映画作品に出演。代表作は『カジュアル・セックス?』『W/ダブル』『リヴァー・ランズ・スルー・イット』など。ニコラス・ケイジやブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリーなどとも共演。ハリウッドで成功を収めたが、その後集団ストーカー被害者となり、体験を公にして話題となった。近年は名前をシェレンバーガーへと改め、映像作家・画家としても活動し、才能を開花させている。『The Spark』は彼が集団ストーカー体験をもとにつくりあげた、これまでにない意欲作。本作では監督・脚本・主演を兼ねている。
ストーリー(ネタバレ)
冒頭~アパートの住人との会話
0:00~(以下、分数はざっくりです)
冒頭幼い少女の古いホームムーヴィー風の映像から作品はスタート。おそらくこれはこの映画で非常に重要な役割を担っている、ペニーという女性キャラクターの赤ん坊の時の映像だと思われます。後述しますが、ペニーはこの作品のカギとなっている女性ですが、本編にはほとんど姿を見せない特殊な存在です。
続いて登場するのは、主人公であるマイケル・ヘニングス(スティーヴン・シェレンバーガー)と集団ストーカーに関するテクノロジーの開発に携わってきたローズ・グリーン博士(キム・アンジュ)です。なお、この映画は断片的な時間軸を基調とした作品であり、出来事は前後しながら進んでいきます。次の列車の窓からの風景も同様です。特にローズとの会話や列車でのシーンは本映画の途中で複数回挿入されています。
1分台後半~
ここから本格的に筋が始まります。暗くだだっぴろいマイケルの自室アパートです。窓から外を見ていたマイケルは、物音に気づくと、ハンマーを持ち出し、「誰だ?」と叫びながら、玄関へと向かいます。玄関にいたのは隣人女性であり、当然ですが「なんでハンマーなんか持ってるの?」とマイケルに聞きます。
すでにマイケルは奇妙な集団ストーカー被害を経験しており、警戒心が異常に強くなっていて、他人から見て普通ではない行動をとってしまっている様子が描かれています。なお、マイケルにはすでにV2Kによる幻聴があります。隣人女性に「混乱してるみたいよ、大丈夫?」と問われたマイケルは「中で話そう」と部屋へ招き入れ、自分が過去につきあっていたペニーという忘れられない恋人を路上で見かけのだ、と話しはじめます。
集団ストーカーの被害に遭いはじめた頃、被害者は被害そのものが一体何であるのかに全く気づいておらず、知識もないため、ストレスや出来事にも不慣れで、このシーンのように、明らかに普通でない態度を第三者の前でつい露呈してしまう事があります。マイケルの被害は初期段階であるのか、隣人ともまだこのようにつながっていますが、基本的に被害者たちは離間工作・自滅により、他人との関係が一切なくなっていくのが常です。
集団ストーカーは諜報機関が過去に行っていた作戦、コインテルプロとMKウルトラの延長上にある事がわかっていますが、MKウルトラの洗脳においては、対象者に長時間孤独を味合わせることがプロセスの一つとなっています。集団ストーカーでは被害者を特定の部屋や水槽に閉じ込める事なしに、世間から徹底的に引き離し、遠隔的なやり方で強制的に孤独を味あわせるのがスキームの一つとなっているようです。しかし薬物を利用した洗脳であるMKウルトラと、PSYOP中心の集団ストーカーにおける心理操作・マインドコントロールは、程度に差があるように思われます。集団ストーカーにおけるこの側面は、ごくまれに洗脳と言える状態にまで達するようですが、基本的には軽度のマインドコントロールに留まる場合が多いようにも思われます。
ちなみにシェレンはインタビューで自身の被害を振り返り「『Counterstrike』という映画への出演を断ろうとしたせいで始まったのかも」「それまで集団ストーカー被害などにより落ち目となり、ホームレスになっていたのに突然ニキータというテレビ作品に呼ばれた」という主旨の発言をしています。シェレンが『Counterstrike』というドラマへ出演したのは1990~1991年(シリーズ全体は1993年まで放送 https://is.gd/q5sWKj IMDb)、同じくテレビドラマ作品『ニキータ』(https://is.gd/vdLhpB IMDb)への出演は1997年以降であるため、シェレンの集団ストーカー被害は1990年代の前半から半ばにはすでに開始されていたと考えられます。
日本では1995年に週刊文春が創価学会による集団ストーカー被害を報道(本館記事: https://is.gd/HyNsYW)。この1995年にアメリカでは過去の非道きわまりないマインドコントロール実験を追求する放射線実験の諮問委員会(本館記事: https://is.gd/SADXdB)が開かれ、クリントン大統領が放射線実験について謝罪しました(注:肝心のマインドコントロールについては一言も触れられていないようです)。2011年にワシントンD.Cで行われた「生命医学に関する大統領諮問委員会」(本館記事: https://is.gd/za9ezh) では海外の集団ストーカー被害者により「クリントン政権時代には機密解除がたくさんされた一方、隠ぺいもされたが、あの時代に何が行われていたのか」という趣旨の追及がなされました。1990年代のこの時期に集団ストーカーの作戦に何らかの大きな転換、コインテルプロの大規模無差別化・乱用の開始が開始されたのではないか、という疑いを持つ人は少なくないようです。
広告代理店オフィス~街頭で活動する被害者~別れた恋人を見かける~街中での監視~ATMで現金が引き出せない
4分16秒~
次はマイケルがビルの内部を歩くシーンから始まります。広告代理店のオフィスで、フリーランスカメラマンとして働いているマイケルの仕事先となっています。気の置けない友人で、仕事をくれているジャン・クロード・ピチョン (ニコラス・デルトラック・ジラール) にフランス産ワインを贈り、マイケルが仕事先との関係を良好に保つ努力をしている事、社交的な普通の人物である様子が描かれます。
会話の途中で、肌を若々しく保つという製品のモデル撮影の話題になりますが、ここでマイケルは「あのモデルは半分サイボーグみたいな女だぜ?」と一言。サイボーグのような人間が増えている事を不快に感じている主人公の考え方を描いています。ジャン・クロードには「なんだ仕事に行く気がないのか?」と言われますが、マイケルは「仕事はいるよ、きちがいじゃないんだ」と即答します。シェレンはインタビューで被害が始まった原因について「支配層の仕事を断ろうとしたのが原因かも」あるいは「僕がなんでもフランクに話す人間だからかもしれない」などと推測していますが、その2点がこのシーンに反映されていると言えそうです。
マイケルはすでに何らかのストレスフルな経験をしているとみられ、独り言をつぶやきはじめ、それを見たジャン・クロードは怪訝そうな顔をみせます。しかし普段のマイケルは特におかしな人物ではなく、長い友人でもあるため、ここでは「今日のマイケルは少し様子が変だな」ぐらいの印象しか持っていないようです。
6分40秒~
マイケルが路上でフライヤーを配っている男性とすれ違います。男性は「スマートフォンを使うのはやめましょう」「機械が勝利しています」と機械文明を批判しています。しかし多くの人がそうであるように、マイケルも関心がありません。集団ストーカー被害者もチラシ配りをしていますが、被害の存在が認められてきた近年とは異なり、以前はこのように全く無視されてきた事でしょう。むろん今でも集団ストーカーを気にも留めない人たちは少なくないわけですが、無関心な人たちに対する警告のようなシーンでもあります。
ここでシェレンはかつての恋人のペニーと瓜二つの女性を見かけ、追いかけますが、見失ってしまいます。場面は冒頭の隣人女性との会話に戻り、マイケルは失踪してしまったペニーを長年探してきた事、カメラマンを長年やっていて、人の顔を覚える事には長けているし間違いはない事などを話します。なお、集団ストーカーでは著名人のそっくりさんが本人のステージ衣装のようなものを着て現れる、昔自分が好きだった異性に極似した人物がよく着ていた洋服で現れるなどの被害も報告されています。
集団ストーカーは人の認知機能への自信を喪失させるような精神的ゆさぶり、関係妄想や統合失調症的な発言を引き出す様のスキームが組まれており、精神医学的作戦(Psychological Operation=PSYOP)とも呼ばれています (PSYOPに関しては、本館の記事 アメリカの市議会における集団ストーカー被害者たちの証言 カリフォルニア州ラグナ・ビーチ市議会 2017年11月7日 におけるサンドラ・チャドウィック 氏の証言を参照)。一般の市民でも、友人に似た人などに出会うことなどはむろんあるわけですが、被害者たちは他にも奇妙な体験を多数させられているのです。ただし、この元恋人については、そっくりさんではない事が後で判明します。また、このあたりで街を歩くマイケルの姿を見張る監視者が登場。マイケルが監視対象になっている事が示唆されます。
次にマイケルがATMで預金を下ろそうとすると、引き出せなくなっているシーンです。口座から100万円以上の金が勝手に引き出されていた事も明らかになります。これはシェレンが銀行の金庫に書類を預けていたところ、レシートもちゃんと持っていたのに、金庫ごと銀行から消失していたという実際の被害経験が反映されたものと言えるかもしれません。集団ストーカーでは、被害を警察が捜査してくれず、社会が無法地帯化しているとの指摘がなされています。現在の銀行口座の引き落としは全てデジタルですが、こうした時代におけるインターネット取引の時代の恐ろしさ、全てがデジタル化され、データのみになっていく事への恐怖に一般市民はまだ気づいていないと言えるでしょう。
次はマイケルがショッピングセンターを歩いている時、見知らぬ通行人が光るデバイスを向けてきて、奇妙な音を出して去っていくシーンです。これは集団ストーカー被害者が多く経験している路上での「アンカリング」を、わかりやすく視覚化したものと考えられます。アンカリングとはもともと洗脳用語ですが、集団ストーカーの被害においては「条件づけ」といった意味合いで使われている言葉です。見知らぬ複数の人間が対象者に対して同じしぐさや態度をとる、あるいは言葉を発する事などによって、被害者に無数の集団に監視されている事を自覚させ、条件付け、周囲の嫌がらせに過敏にさせる策略です。「アンカリング」とはまた異なる話ですが、日本でも複数の集団ストーカー被害者が、加害者たちが電磁波攻撃に使うものと思しき小さいデバイスを持っているのを見た、と証言しています。なお、何度も街で出会う特定の監視者は通常1人程度で、あとは無数の見知らぬ人間が入れ替わり立ち代わり監視や嫌がらせを行うのが常です。都内であれば被害者は毎日数十人の見知らぬ加害者と出会います。こうした被害が数年間毎日続いている被害者も少なくなく、単純に計算して、集団ストーカーに加担している人は1,000人~2,000人ではとても足りない数であり、おそらく日本国内だけでもその数十倍~数百倍いると考えられます。
このアンカリングのほか、被害者には私生活をあてこする、あるいは加害側の思惑をなぞかけのように言葉で伝える「ほのめかし」という嫌がらせがなされるようになり、被害は次第に多様化していきます。被害者が経験している被害の段階にもよりますが、この「ほのめかし」は脅迫として使われる事もあり、被害者の行動を修正するマインドコントロールにも使われるものです。
隣人のほのめかし~監視カメラ・アンカリング~警察への被害電話~監視者
12分40秒ほど~
冒頭に相談した人物と異なる、アパートメントのもう一人の隣人でフランス人女性のソフィー・アングロン(レイチェル・ミチェッティ)が訪ねてきます。会話からソフィーが、以前部屋から音が聞こえてうるさいとマイケルに話していたことがわかります。マイケルは基本的にはソフィーを隣人として悪い人間とは思っていないようですが、このシーンでは多少煙たがっているようにも見えます。
実際ソフィーはマイケルの気持ちを逆なでするような事も話しています。ここでソフィーはマイケルに「好奇心は身を滅ぼす」と言いますが、ソフィーの発言には被害者がまだ気づいていない事を示唆する「ほのめかし」めいたところがいくつか見られます。このように集団ストーカーにおいては、対象者を精神的に追い込むために、加害者たちや周囲の加担者たちが会話のなかに本人を逆なでするセリフを織り込んでくる事が、頻繁に起こります。この映画では、被害を知らない一般市民が集団ストーカー被害を疑似体験する事が可能となっているのです。
16分10秒前後~
監視カメラが写され、マイケルの歩行を路上から俯瞰するショットが連続するシーンです。支配層の監視を示唆しています。一般市民が普段の生活で監視インフラに全く注意を払わないように、マイケルも監視カメラの存在を意識していません。
ちなみにこのシーンでは、町中にフランス語で「KYOTO EST MORT」(京都は死んだ)という落書きが見られます。これにシェレンが何らかの意図・メッセージを込めたのか、それとも偶然撮影中に映りこんだものなのかはわかりません(注:京都については集団ストーカーと関係する実験が報じられているので、後述します)。
次は監視者がすれ違いざまに特殊な装置で光と音を発する「アンカリング」を行うシーンが再び映されます。ここでは路上でマイケルが加害者と言い争いになっています。こうした加害側の活動は集団ストーカー被害者の神経を逆なでするようなものばかりで、被害者は苛立っていくのが常です。
18分前後~
マイケルは警察に電話し、不法侵入などについて相談しています。室内の物品が不在中に勝手に動かされていると説明するのですが、警察はマイケルを精神病扱いし、対応してくれません。これも多くの集団ストーカー被害者が苦しんでいる典型的な被害で、これは「ガスライティング」の一つです。実際にシェレン自身もインタビューで、物品が勝手に動かされるなどの被害を経験したと話しています。
次に菓子店かおもちゃ店のような内装の店にいる謎の人物、Mr.グレイ(デレク・ジョーンズ)がシナモン入りのキャンディを食べている姿が写されます。この人物はマイケルに対する集団ストーカーを指揮している監視者のボスのような存在として描かれており、監視者の一人と言葉を交わしています。グレイは「キャンディについて話してたら、連中が私の記憶にアクセスしてきたんでね、親愛なる年老いた父親とボゴタで過ごした夏の事について」と語っており、監視者のボスであるグレイもさらに上層部の人間から電磁波兵器などを用いた遠隔監視を受け、記憶を読まれているように描かれています。
親友との仲たがい~街頭運動の男~ハニートラップ~監視社会の事情をよく知る人たち~
19分30秒~
マイケルがジャン・クロードとレストランで会食するシーン。よく街で見かける監視者が近くの席にこれみよがしに座り、マイケルを苛立たせます。ちなみにこの監視者が頼んでいるワインは「シャトー・ミッチェル 1990年」です。先述の昔の恋人はペニーの本名は「ペネロペ・ミッチェル」であり、ミッチェル家の存在はこの映画でも大変重要になっています。これもマイケルへの「ほのめかし」なのかもしれません。
ジャン・クロードは取引先の相手であるだけでなく、マイケルの最も親しい友人でもあるわけですが、ペニーが25年前に失踪した若いままの姿だったという話などをしても、全く信じてくれません。「SF映画じゃないんだぞ、ハッパはどのぐらい吸ったんだ?」などと言うジャン・クロードに、マイケルはついカッとなってしまいます。これも集団ストーカー被害者がみな経験する事で、次々に起こる嫌がらせや奇妙な出来事に困り果て、信頼できる友人に打ち明けるのですが、狂人扱いされてしまい、言い争いとなってしまうのです。最後にジャン・クロードは「自分勝手だ、勝手だぞ!」と激怒し、声を荒げてマイケルを非難します。このようにして集団ストーカー被害者は自滅していくのが常です。社会にこの犯罪の手口をひろめ、認知を高める必要性がわかるのではないでしょうか。
このあと、列車内にいるマイケルの前に美しい女性(サム・ジェイムソン)が現れるシーンが描かれますが、この場面も何度か挿入されるシーンです。後でもっと詳しく描かれるパートですので、その時により詳しく触れます。
22分20秒前後~
自室にいるマイケルは、ふと先日路上で受け取ったフライヤーを開きます。フライヤーにはニコラ・テスラの似顔絵が描かれており、「彼の技術があなたを襲っている。スマートフォンを使うのを止めよう。狂っているのは僕たちではなく、この問題を無視するあなたたちだ」というメッセージが描かれています。自分の身に起こっている監視との関連を直感したマイケルは、男からフライヤーをもらった場所に戻り、その場にいた浮浪者に、活動家の男を知らないかと尋ねます。ヒントを得たマイケルは、男が働いている飲食店を訪ね、後日会う約束をします。
ここでまた列車で女性と話しているシーンに切り替わります。女性のスカートは短く、ふとももが露わで、誘っている雰囲気がありますが、集団ストーカーの被害者になると、毎日が罠だらけになるので、良くも悪くも警戒心が強くなります。マイケルは女性を直感的に怪しいと感じ、無視を決め込んで窓の外を眺めます。友人や仕事仲間との関係が壊れ、被害者は孤独になっていきますが、まれに接近してくる人間はこのように加害者だったりする事がしばしばあるのです。なお、海外ではセクシーな女性がわざとらしく被害者男性の前に現れるなど、ハニー・トラップ系の被害も報告されているようです。
26分30秒~
マイケルは活動家の男と待ち合わせをしていますが、住所は存在せず、なかなか男に会えません。路上に車を止めていた男を見つけ、ようやく会う事ができました。男はマイケルに用心のために、偽のアドレスを渡しておいたのだと告げます。
マイケルが男の車に乗ると、男はGPSでの追跡を懸念してか、マイケルに携帯を切っておくようにと告げます。ここでマイケルは男に携帯電話を持っていないと告げていますが、ペニーを見かけた時にはまだ携帯電話を持っていたので、すでに何かおかしなことに悪用されていると考え始め、所有を止めているという事なのでしょう。
車中では男が携帯基地局を指さし、スカラー波や低周波について触れ、「現代人は電磁波のスープに浸かって暮らしてるようなものさ」と監視インフラについてマイケルに説明しています。
27分30秒~
活動家の男の導きで、とあるビルにたどり着くと、スラングを連発する一風変わった男性、バップ(スティーヴ・ドュ・ブリュイン)が待っています。バップは電磁波や監視技術に詳しく、ニコラ・テスラ、DARPA、V2K(音声送信技術)、思考操作などについて、続けざまに話していますが、変人として描かれており、暗いストーリーにユーモアを入れ込んだシーンと言えそうです。しかし、この風変わりな男、バップが話している技術が、映画後半部に登場する研究者の発言にも登場し、専門家も言及するような正しい知識であることが後に明らかになるようになっています。
ガスライティング(不法侵入)~家の外からの監視と「ほのめかし」~GAME~洗脳プログラム
29分~
自宅に戻ると部屋の鍵が開いており、また物品が動かされています。どこかで自分を監視しているであろう監視者に向かって、マイケルは一人言葉を発しはじめます。客観的にみれば、姿の見えない監視者に対し、独り言で話しかけるというのは狂気の沙汰ですが、被害に遭っている本人にすれば無理もない事でもあるのです。
「車を盗んで、カメラの機材も盗んでさ/銀行口座を空にして/ほとんどすべての人間を俺の敵にしてさ/仕事を探せないようにして/これ以上何をするんだ?/でも俺の事を殺さないんだな」
冒頭でマイケルがハンマーを持ち出していた理由も理解できるのではないでしょうか。自分の知らぬ間に家に何者かが定期的に侵入しているという恐怖は大変なものなのです。近年は集団ストーカーの情報がWEBに出ているので情報は得やすいですが、シェレンの場合、ネット以前の90年代前半から被害はスタートしていました。彼の苦痛は大変なものだったことでしょう。情報周知の大切さがここでもわかると思います。こうした不法侵入被害について、警察が何もしてくれない事については、本館記事で取り上げた集団ストーカーを取り上げた海外ニュース「シングルマザー宅への不法侵入とガスライティング・対応しない警察編」で問題点が指摘されています (https://is.gd/S9Bkh0)。社会は実際にどんどん無法地帯化しているのです。このままでいいのでしょうか。
この後、一瞬別のシーンが挿入されています。これは窓の外からの「ほのめかし」です。見知らぬ通行人が外で「マイケル、僕らには君が見えてるんだよ」という声を上げ、マイケルがいぶかしげに窓からそれを見下ろすシーンです。家の外の路上での通行人の会話が「ほのめかし」になっている、監視を告げる話を聞えよがしにするという加害行為は日本でも多数報告されています。「監視を告げる行為」はストーカー規制法でも記されている重大な加害行為の一つです(ストーカー規制法 警視庁)。しかしこのストーカー規制法は全く機能していません。集団ストーカーの被害は立証しにくく、さらには先述のように、基本的には警察も何もしてくれないのです。
先述の「アンカリング」もむろん監視を告げる行為ですが、こうした行為や言葉により、被害者の行動を誘導し、行動修正を行う事が可能です。メッセージTシャツなどを利用したイメージのすりこみ、路上でのすれ違いざまのつぶやき、メディアを利用した悪質な「メディアストーカー」(注:本記事でも後述するが、メディアを通じて「ほのめかし」を行うという信じがたい加害行為。スティーヴン・シェレンはこの加害行為について、インタビューでその仕組みを明らかにした。詳しくは右記のインタビュー記事を参照 https://is.gd/BOnkUH)などを組み合わせて行う事により、強力なマインドコントロールが可能となり、被害者を絶望させ、自殺に追い込む事も可能なのです。
しかしおわかりのとおり、この窓の外からの「ほのめかし」も友人や家族に訴えれば関係妄想扱いされてしまいかねない被害なのです。集団ストーカーのスキームが極めて狡猾かつ悪質なことがわかると思います。
マイケルは電話で知人に苦境を訴えています。ここでマイケルは、このアパートに住んで15-20年経っていて、隣人は犯人ではないなどと話しており、隣人を信じ切っている事がわかります。この会話では警察も全く助けてくれず、病気扱いされかけている事など、集団ストーカー被害者が一般的に経験する状況にもマイケルは触れています。
35分~
すでに何度かインサートされてきた、列車での女性とのシーンや、研究者であるローズ・グリーンとの短いシーンなどを再びはさんだ後、アパートに戻ってソフィーと話すシーンに移ります。ここでのマイケルは以前と打って変わって、ソフィーを完全に警戒するようになっています。というのも、前日の夜一緒に食事をした際、ソフィーの態度が明らかにおかしかったからです。
ここでソフィーは前日、知らない人物からフレデリック(おそらく彼女の過去の知人)の死について知っていると誘われ、話を聞きにBARに行ったとマイケルに打ち明けます。ソフィーはそこでフラヴィオという男から「これはゲームで」「掛け金がある」と言われたというのです。ソフィーの人生にも知人の死など、ミステリアスな何かが起こっている事がわかるシーンです。一見マイケルとは無関係な話のようですが、ここでなんとソフィーは、そのフラヴィオという男がマイケルについても話していたというのです。
ソフィーによればフラヴィオは、マイケルがペニーと一緒にイタリアのサルデーニャ (サルデーニャ - Wikipedia)に行ったことがある事を知っていたそうです。しかしマイケルによれば、それは25年以上前の事なのです。フラヴィオという名前はイタリアもしくはスペイン系の名前であり、ヨーロッパのラテン系コネクションが監視や嫌がらせに関係している事をにおわせるシーンでもあります。
マイケルは追及しますが、ソフィーは「それ以上の事は思い出せないため話せない」と言います。何も覚えていないというソフィーに、マイケルは前日の事を問いただし始めます。というのも、前日お酒を飲んだソフィーは突然人格が変わり、「この人が私を襲うんです!」「この人が子供をさらうんです!」「この蝶殺し!」「美人を殺そうとしてるんでしょ」などと意味不明な言葉を絶叫し、マイケルを当惑させたからです。
このソフィーというフランス系の女性は、明らかにシェレンの前妻をイメージしています。シェレンの前妻はフランス人で多重人格者であり、集団ストーカーの加害者を助け、加害側に加担していた人物だったのです。シェレンの元妻はおそらくMKウルトラ・洗脳実験の被害者でもあり、かつシェレンと自身との間にできた息子への「儀式的虐待 (Ritual Abuse)」を利用したと思しき洗脳にも関わっていたふしがある人物です。シェレンと会う前は、世界的映画監督ロマン・ポランスキーのところで働いていたと語っていました。
ちなみに、本映画のラストシーンのポエトリー・リーディングでは、ポランスキーの代表作『ローズマリーの赤ちゃん』について言及しているラインがあります。ポランスキーの妻で女優のシャロン・テートがチャールズ・マンソンに殺害された事はよく知られていますが、これは非常に謎の多い事件です。近年はこれまでメディアによって伝えられてきた話には多くの嘘が含まれているのではないかと指摘がなされており、事件と諜報機関との関係も噂され、大きな問題となっています(The Guardian: 英文書評記事 Chaos: Charles Manson, the CIA and the Secret History of the Sixties by Tom O’Neill with Dan Piepenbring – review | Books | The Guardian)(Amazon: 洋書 Chaos: Charles Manson, the CIA, and the Secret History of the Sixties https://is.gd/QjN4Cx)。
美女を性奴隷にする洗脳プログラムは、近年ネットなどを中心に語られる事が多くなり、書籍なども出版されています(Amazon: 洋書 Nathalie - Confessions of a Fashion Model: The Dark Side of the Fashion Industry - Monarch Mind Control, Slavery and Sexual Abuse https://is.gd/zlrUoS)。特定の有名ファッションショーに出るモデルたちもその餌食にされているとたびたび指摘されており、多くの場合洗脳されている女性たちは、蝶やチーター、ヒョウの格好をさせられるとも言われています。映画、PVなどに使われている蝶、チーター、ヒョウなどのイメージは、作品が洗脳を行う勢力の影響下にある事を示すサインと言われているのです。ソフィーの多重人格や「この蝶々殺し!」「美人を殺そうとしてるんでしょ」というセリフは、このプログラムの存在を意識したものなのかもしれません。
なお、MKウルトラの洗脳実験の被害者が多重人格を発症するという点については、本館のインタビュー記事、「アメリカの洗脳実験 『1995年放射線人体実験諮問委員会』Part 2 暗殺者養成 クリス・デニコラ氏の証言」をご覧ください(https://is.gd/9BYbOZ)。
物品によるアンカリング・監視を告げる行為~メモによるガスライティング
39分~
マイケルはまた知人(おそらくジャン・クロード)に電話で相談していますが、例のごとく「薬でもやっているのか」「ちゃんと寝ているのか」などと、的はずれな事を言われているようです。このあたりからアパートではあちこちから物音が聞こえ始めます。マイケルが何か音がしたと思い玄関に行くと、アンカリングに使われていた奇妙な装置がこれみよがしに落ちています。 加害者側は被害者を不安にさせ、狂わせるため、不法侵入した時などに、わざとその形跡を残していく加害行為も知られています。
この後、場面はまた列車のシーンに切り替わり、女性が依然としてなれなれしく「あなた見た事がある顔ね」などと話しかけています。マイケルは怪しんでおり、何らかの罠である事を感じ取っています。
40分~
部屋でマイケルが先ほど玄関で見つけた奇妙なアンカリング用の装置をいじっています。マイケルが洋服のポケットに手を入れると「お前は狂人だ」と書かれたメモが入っています。むろんマイケルを精神的に追い込む策略です。
もしかすると、ここはもともとシェレンが実際に経験した、自分の洋服が知らぬ間に2サイズ小さいものに変えられていた、というガスライティング体験を描くシーンだったのかもしれませんが、視覚化するうえで多少の説明がいるためか、メモが入れられているという嫌がらせに差し替えたのかもしれません。集団ストーカーでは、対象者を狂人にするための嫌がらせが多く、精神的なダメージを与える策略が多数仕掛けられるのが常であり、こうした被害もありうるでしょう。
アンダーグラウンドの研究所からの情報~V2K
41分~
友人に電話したあと、マイケルは街へ出ます。ここで少しの間モノローグが続きますが、内容は広告会社で扱っていたお肌のケア用の製品のコピーについてと、電磁波兵器によるものとみられる攻撃についてです。ここはエンディングに使われているポエトリー・リーディングのシーンに近い雰囲気の映像となっています。
次は路上で突然男からつかみかかられるスリリングなシーンです。顔を隠しているので一瞬わかりにくいですが、この男はおそらく先のビルにいた風変わりな人物、バップのように見えます。この男は情報屋であり、身の安全のために、連絡場所などを曖昧にし、路上で偶然にぶつかったふりをして会話に持ち込んだものと思われます。内容はペニーの父親を見つけたというもので、情報はアンダーグラウンドな研究所から得たものだと告げられます。
科学者と諜報機関、軍事兵器開発・流出、犯罪組織のネットワークについて、私たち市民は全く知らないわけですが、集団ストーカー被害者のなかには音響兵器を有している人物と接触し、その後に被害が始まったと証言している人もいます(マイケル・シャニフェルト - 海外集団ストーカー被害者達による証言(生命倫理学に関する大統領諮問委員会) - (本館))。ボストン大学で教鞭をとるテロリズム研究家であるジェシカ・スターンは『核・細菌・毒物戦争』 https://is.gd/18XqX0 講談社 2002 の中で、ロシアには軍組織と犯罪組織を結ぶネットワークがあり、科学者や元KGB職員など、高度な軍事兵器に近づける立場の人間が関係していると指摘しています(p175)が、市民の安全な生活を取り戻すためには、こうしたシンジケートについての調査が必要であるのかもしれません。
さらに男はペニーが「オリジナル」な存在であるとし「ペニーはもう死んでいる」とマイケルに告げます。男も調査中によほど危険な目に遭ったと見え「もう連絡しないでくれ」と告げると「彼女は完璧すぎたんだ」と言って、走り去っていきます。この後、この映画にはクローンの話題がより詳しく出てるようになりますが、ペニーの父親が諜報機関による数々の邪悪な研究に関わっていた事がわかります。
このあたりから、だんだんとストレスに耐えられなくなり、マイケルの精神が崩壊していくさまが描かれます。部屋の周囲からノイズが聞こえ始め、幻聴のようなものまで聞こえてきます。これは精神崩壊からくる幻聴ではなく、V2Kによるものである事が後にわかります。電話のベルの音を送信するV2K被害は多数報告されていますが、この場面でも電話のベルがどこからともなく聞こえてくる被害が描かれています。
ジャン・クロードに電話しますが、出てくれず、マイケルは留守電にメッセージを残します。なお、通話の相手がいつもジャン・クロードなのか否かはこの映画ではわからないようになっています。
古い映像作品による事実無根の「ほのめかし」・冤罪でっちあげの脅し~親しかった隣人は加害者の仲間に
50分~
マイケルは家を出て、ジャン・クロードの管理する住宅に行きますが、彼は不在です。マイケルは合鍵を使ってドアを開けているようなので、共同でビジネスに使った事のあるジャン・クロードの別邸なのかもしれません。ビールを開けて一息ついていると、驚いた事に、勝手にテレビの電源がつきます。電磁波兵器を利用して、電子機器に干渉する被害は多く報告されています。被害の多くは電子機器の破壊被害ですが、テレビやラジオなどの電子機器の電源を遠隔で入れて驚かせる被害もたびたび確認されており、流れてくる番組の台詞やかかっている音楽の歌詞などが「ほのめかし」になっている被害もあります。
テレビから流れてくる台詞は若干聞き取りづらいのですが、台詞に「マイケル」という登場人物の名前が出てくるだけでなく、「彼の強烈な死はショックでした/私の夜の旅、奇妙な夢の数々/ここはバーニー博士にとって完璧な場所ですね」など、動揺を誘う不吉な内容となっています。続いて「君は人々の態度を変える事ができるわけだ/この写真家は本当に病気だよ/ペニーに彼がした事といったらね/彼は苦しむに値する」という台詞が流れ、恐ろしい事にこの映像作品が明らかにマイケルへの「ほのめかし」となっている事がわかります。被害者が行くBARなどでこれみよがしに「ほのめかし」となる映像をスクリーンに流すなどの被害も実際にあるようです。マイケルはペニーを心配し、長年探している身であるのに、なぜかマイケルがペニーに危害を加えたかのような不穏なほのめかしがなされます。このように、ありもしない容疑を対象に「ほのめかし」、でっちあげの逮捕をされるという不安を煽ったり、根拠が全くないにも関わらず一方的に「ほのめかし」、脅迫する加害行為が知られています。こうした「ほのめかし」の内容には、加害側・監視者側の願望がしばしば含まれているようです。ありもしない疑いをかけられた被害者は通常、そのわけのわからなさに狼狽し、恐怖します。こうした「ほのめかし」が行動修正、マインドコントロールに使われる仕組みがおわかりでしょうか。
このプログラムがDVDの再生によるものなのか、リアルタイムにケーブルテレビなどで流されているものなのか、ここでははっきりわかりませんが、このような加害行為をテレビの番組など、メディアから連日行うのが「メディアストーカー」の被害です。
メディアストーカーは、テレビ番組などに登場する芸能人たちが自分の私生活について語っているという信じがたい被害ですが、これを経験している人が数多くおり、この被害を経験している人はみな集団ストーカーの他の被害にも遭っています。シェレンはハリウッド俳優という立場から、諜報機関からの急で奇妙な台本修正を受けた体験、さらには友人である映画監督の作品で自分の私生活に起きた出来事を「ほのめかし」された被害を語っています。この信じがたい加害行為は強烈なマインドコントロールであり、被害を他人に話せばまず狂人扱いされ、場合によっては家族などにより精神病院へ強制入院がなされます。「メディアストーカー」という加害行為について詳しく知りたい方は、本記事末尾に貼ったリンクから、兄弟ブログのインタビュー記事をご一読ください。
マイケルはチャンネルを変えようとしますが、リモコンを押してもなぜかチャンネルを変える事はできず、焦っています。ここで一瞬Mr.グレイの姿が写り、彼が近隣の家からマイケルを監視している事がわかります。
52分10秒~
そうこうしているうちに、ここに住んでいるという人物が現れます。マイケルは、「ジャン・クロードがここにいていいと言った」と説明しますが、住人はジャンクロードからそんな話は聞いていないと言い、トラブルになりかけて、マイケルは出ていくはめになります。
ジャン・クロードに何かがあったのか、彼がマイケルがこの住宅に行くことを本当に了承したのか否かは、この映画では描かれていません。集団ストーカーの被害者たちは、このように突然友人の連絡が途絶えるケースを多く経験するわけですが、加害組織から友人たちへ脅迫めいた連絡があるのか、それとも理解が難しい集団ストーカー被害を話し続ける友人に愛想をつかしたのか、つまり離間工作などの何か別の事情があるのか、被害者の自滅が原因なのか、被害者にはわからないまま、永遠に連絡が取れなくなるケースが多くあります。
次はソフィーがくわえ煙草で歩き、車に乗り込むシーンです。車を運転しているのはMr.グレイで、ソフィーが集団ストーカーに加担していた事がわかるシーンです。
ソフィーは最初から共犯者だったのでしょう。「この人が私を襲うんです」「この人が子供をさらうんです」「美人を殺すんでしょ」などとマイケルに言っていたソフィーですが、こうした事実無根の言いがかりや日常会話における「ほのめかし」も、対象者であるマイケルを不安に陥れるためのものだったのかもしれません。映画の前半では、騒音被害があるかのように訴えていたソフィーですが、むしろノイズキャンペーンの加害者であった可能性も出てきます。先述のように、ソフィーはマイケルが25年前にペニーと島に行ったという話を聞いた、と語っていましたが、こうした情報も諜報機関などからまわされていた可能性があります。マイケルは被害を知る事になる数十年前から、すでにマークされていたのかもしれません。
家賃を払ったスタジオに入れない~ホームレス同様の生活へ~路上に置いてある本の「ほのめかし」~監視者を殴る
53分40秒~
雪降る中、マイケルは路上の公衆電話から知人に連絡しています。今度は自分が借りているスタジオに入れなくなっているのです。会話から家賃はちゃんと支払い済みである事がわかります。インタビューでシェレンは、銀行の金庫の料金を支払い、鍵も支払いを証明するレシートも持っているのに、利用できなくなったという経験を話しています。料金を支払っているのに、使用できなくされてしまうというこのシーンには、この時の体験が反映していると言えそうです。
どこにも行く場所がなくなり、マイケルはホームレス同然になってしまいます。シェレン自身、集団ストーカー被害の果てにホームレスになった体験を告白しているので、これも彼の人生を反映したシーンと言えるでしょう。
歩いている途中、マイケルは『THE JUST AND THE UNJUST(正義と不正義)』という本を拾います。被害者の歩行途中にこれみよがしに物品を置き、その内容が「ほのめかし」になっている、というマインドコントロール被害も存在し、これも工作の一つと考えられます。なお、アメリカの政治哲学者、マイケル・ウォルツァーによる『Just and Unjust Wars (正しい戦争と不正な戦争) https://is.gd/RkiL4o』という、戦争に正義はあるのかというテーマを議論した有名な書籍がありますが、この本のテーマが後のローズとの会話シーンにも関係してきます。集団ストーカーは新冷戦を前にした戦時体制の構築とみなされることがしばしばありますが、この本による「ほのめかし」で、加害者側はマイケルへ、自分たちの加害行為・監視を正当化するメッセージを送っているのかもしれません。
電話でマイケルが話す声が流れ、『合成コピー - リアルタイムでの研究』という文献をオーダーするなど、種々の問題について調査を開始していた事がわかります。論文の著者はローズ博士です。電話の声はさらに続き、論文を書いたあなたに会いたいとメッセージを残すマイケルの声が聞こえ、マイケルがアポイントをとってローズ博士との面会に向かっている事がわかります。
ローズ博士へ会いに行く途中、公衆トイレに立ち寄ったマイケルに、街で頻繁に見かける監視者がなれなれしく話しかけてきます。マイケルは思わず理性を失い、突発的に相手を殴りつけてしまいます。これも集団ストーカー被害者が陥りやすい事態であり、実際にこうした事により逮捕されてしまった被害者もいるようです。集団ストーカー被害者は恒常的に嫌がらせを受けますが、けして我を忘れてはいけないのです。
狂人を装った加害者の「ほのめかし」(旅先でのほのめかし)
60分~
列車内での女性とのシーンです。女性は「私、統合失調症の変人なの!」「そういう態度がネガティヴなエネルギーを引き込むのよ」などと話しています。これは当然、集団ストーカーの被害に悩むマイケルへの「ほのめかし」であり、暗に精神的圧力を加える嫌がらせです。女性はさらに精神的に圧迫してきたうえで、「パラノイアにならないでね」と付け加えています。
オフィスで働いている被害者の場合、このような「ほのめかし」が一日中、連日何度も職場の同僚全員からなされる事になります。ミスの誘発や捏造に加えて行われるこうした職場での「ほのめかし」の内容は、往々にして休日や退社後のプライバシーにかかわるもので、性生活についての話などもこれみよがしになされる事があるため、被害者の精神的苦痛は甚大なものとなります。この映画では、集団ストーカー被害者でない方でも、集団ストーカーがどれほど苛烈で苦しいものか、ある程度追体験できるようになっていますが、個人的にはこの映画よりもさらに苦しい被害体験をしている人のほうが多いように思います。被害者の人生は壮絶そのものなのです。被害者の多くが自殺を考える理由がわかっていただけたでしょうか。
女性が間違いなく集団ストーカーの加害者であると悟ったマイケルは、無言で立ち上がって席を移動します。集団ストーカーの被害者は、海外旅行中であっても、常にシステム化された異常な嫌がらせに遭い、精神的に追い詰められるのが常で、多くの日本人被害者も他国でも同じシステム化された集団ストーカー被害に遭ったと報告しています。これは集団ストーカーの加害行為が、国際的なものである事を如実に示しています。中国や社会主義国ならいざ知らず、先進国のどの国に行っても被害者はストーカー行為を受けているのです。自由な民主主義国という触れ込みで人気のある各国は、この非道かつ残虐な虐待・徹底監視に積極的に加担してるか、それともテロ行為に気づかないほど愚かであるか、そのどちらかとなるでしょう。
ローズ・グリーン博士との対話~科学者たちの失踪・V2K・遠隔監視~多くの被害対策グッズには効き目がない~1,000万人以上が監視対象に~クローン~現実と諜報機関のテクノロジーとの境界
62分~
ここからクライマックスであるローズ・グリーン博士との会話が始まります。ローズ博士がケムトレイルについて話し、自己紹介したのち、映画冒頭に挿入されていた会話シーンが繰り返されます。「私を殺しにきたならそう言いなさい/科学者たちはハエみたいに落ちていく/自殺させられている/指向性兵器が心臓麻痺を誘発し/毒を盛って心臓麻痺を引き起こす/二つの死因があるのが連中のお気に入りなの/DARPAやNASA、アメリカ北方軍に関わった人たちは/みんな失踪してるわ/私の友達みんながね」と述べ、研究に携わったものたちがみな不幸な末路を迎えた事を語っています。加害者側であるはずの研究者も多くの人はロクな人生を送らないようです。
ローズはここでマイケルにマイクと呼んでもいいか、と尋ねます。兄弟の名前がマイクだからとローズは言うのですが、これがオチの伏線となっています。研究者であるローズはマイケルが経験してきた被害をみな知っていました。V2K、幻聴と同じ作用を引き起こす技術についても触れ、マイケルはここで初めて自分の幻聴が人為的に起こされていた事を知ります(注:なお、神の声兵器と呼ばれているこのV2Kの技術については、すでに特許があり、その存在はほぼ間違いないと言えます ボイス・トゥ・スカル - Wikipedia)。
一瞬、画面にMr.グレイが写りますが、これは遠隔監視を行っている事を示唆する場面です。音声はグレイには聞こえていますが、映像は届いていない状態が描かれているようです。なお、ローズは電磁波兵器による攻撃をほぼ完全に防ぐ事ができるとも言われている「ファラデーケージ」(Wikipedia)(ファラデーケージの作り方、作成方法)を部屋に備えていますが、それでも会話の盗聴は防げていないようです。「ファラデーケージ」は制作に大変な手間がかかるためか、日本の被害者間ではあまり話題になっていませんが、最も強力な防御方法の一つとも言われてきました。一方、これでさえも効果がないという説もあります。
なお、海外の被害者の間で比較的安価かつ評価がそれなりに高いとされているのは、マイラー社製のブランケット(Amazon: Emergency Mylar Blankets: https://is.gd/5DcqQ3)のようで、ポーランドの被害者団体PACTなどがガイドラインに掲載しています。しかしこうした商品が本当に十分な効果が得られるか否かは被害者間でも意見が分かれており、市販されている電磁波グッズには専門家からもたびたび疑問符が呈されています。グッズで遮断できる普通の電磁波と、兵器として開発された電磁波兵器の攻撃には大きな違いがあるとも言われており、こうしたグッズを試すのもよいでしょうが、目に見えて効果があったという方は少ないのが現状で、注意が必要です。なお、海外被害者は自撮り映像などをアップし、こうした電磁波兵器対策グッズなどの利用体験などを語り、情報交換をしているようです。
マイケルは、自分がここに来た理由はペニーの父親であるミッチェル博士について聞きたかったからだ、と語ります。マイケルの知る限り、ミッチェル博士は、後年大使にまでなった人物です。ローズ博士はミッチェル博士を個人的に知っており、彼は中国とスイスにいたとマイケルに告げます。ミッチェル博士と一緒に仕事をした事があるのかとマイケルに問われ、ローズ博士は「南極大陸でね」と答えます。話が本当かどうかわからず、一瞬マイケルは当惑したような表情を見せます。
会話は続きます。「1,000万人の人々が/こうした技術の影響を受けて暮らしてるとしたらどう思うかしら/想像さえしなかったでしょうけどね」。著名な集団ストーカー活動家であるジョン・ホール医師は、ハリウッド俳優ショーン・ストーン(Sean Stone - Wikipedia)の番組『Buzzsaw』に出た際、被害者人数はアメリカだけで統計上20万-50万人程度と語っていましたが、近年ネットでは全世界の被害者数は100万を超えているという声が多くなっています (Youtube: Buzzsaw Targeted Individuals with Dr. John Hall 英語のみ)。ここではローズ博士が1,000万人がその影響下にあると話していますが、個人的には影響下にあるだけであれば、もっと多いように思います。
ここから映画は集団ストーカー被害者であっても、若干共感しがたい話になっていきます。まずはクローンの話題です。ペニーは幼い頃、父親の研究所のとある部屋へ入ってしまい、そこに得体のしれない動物が籠に入れられていたのを見たと言っていた、そうマイケルはローズ博士に語ります。それを聞いたローズ博士は、その場所がスイスのジュネーブであると即座に断定しました。なお、クローン動物第一号である羊のドリーは1996年7月5日、スコットランドで誕生しています (ドリー (羊) - Wikipedia)。あくまで噂や陰謀論レベルですが、近年のネットでは著名人にまつわる奇妙なクローン説がたびたび流れています。ドリーが誕生して20年以上たつわけですが、果たして人間のクローンは今どの程度まで本当に実現化されているのでしょうか。
ローズ博士は「研究の名のもとに自己正当化するなんて、本当に驚きよね」と言った後、マイケルに「私が誰だかわかってないようね」と話し、大麻を勧めてきます。ローズ博士は、集団ストーカー犯罪は被害者を統合失調症に仕立て上げるように設計されているため、精神科医に相談すると強制入院されかねない事、遠隔での神経監視、マイクロ波を使った襲撃、映像誘発技術、電磁場搬送技術などについても語り、『すばらしい新世界』Wikipedia (オルダス・ハクスリーによる小説。ジョージ・オーウェルの『1984年』と並び称される傑作)はもう始まっているのだ、とマイケルに言います。
さらに、マイケルの脳はすでに遠隔で記録が取られているというのです。なお、遠隔での思考監視については、カリフォルニア大学に勤務していた、神経科学者 エドワード・スペンサー博士が、2015年5月19日リッチモンド市議会で話しています。スペンサー博士によれば、EEG(脳波)ヘテロダインと呼ばれる技術により、人間の脳の電気的な活動がスーパーコンピューターに保存し、転送する事が可能であるようです(本館ブログ記事: リッチモンド市議会 2015年5月19日https://is.gd/UOr8Po)。また、わが国でも、東京大学・米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校大学院などを卒業した弁理士の小池誠博士が、自身のブログや市民メディアなどで、米国における遠隔的な思考解読の特許とその仕組みを解説しており、信じがたい事ですが、遠隔での思考監視はすでに実現されているのです(小池誠博士ブログ:マイクロ波聴覚効果及びその関連[旧題 自衛隊の犯罪を斬る]:心を読む機械の原理の画像)(Youtube: CCJ ch 「エレクトロニック・ハラスメントで思考を盗聴する?思考を操作する??いったいどうやって?」https://is.gd/J6L8hI)。なお、近年は遠隔監視に言及し、集団ストーカー犯罪を俎上にあげている学者や研究者は増えており、こうした意見は二人だけが語っているものではありません。
さらに、ローズ博士はマイケルに向かって、ペニーと会ったというあなたの記憶は作られたものかもしれない、私たちはみなクローンで最初から作られているーなどと、ありえない被害を毎日体験させられてきた集団ストーカー被害者でも、到底信じがたい事を話し始めます。当然ですが、話はあまりにとっぴで、特に自分がクローンだと言われた事については、常識では考え難い被害を経験してきたマイケルもさすがに激怒。マイケルは「ペニーに会ったのは現実だよ!」と声を荒げてローズの話を否定します。
まるでガスライティングのような会話ですが、そうではなく、ローズはどうやら真剣に話をしているようです。ローズは自分がNSAにいた時、NSAは「Soul Snatching = 魂の略奪」の研究をしていたのだ、と語ります。ちなみに、元CIA職員でマインドコントロール兵器の存在とその開発に関わった過去を暴露し、集団ストーカーについての講演などを行っているロバート・ダンカンの著書のタイトルは『Project: Soul Catcher: Secrets of Cyber and Cybernetic Warfare』https://is.gd/Jgeu4H です。また、非道な洗脳研究MKウルトラを実際に行っていた研究者の一人はL・ウィルソン・グリーンという名前であり(
アメリカの洗脳実験 1995年放射線人体実験諮問委員会~Part 3 幼児に対する性的虐待 クローディア・ミュレン氏の証言 - (本館)、ローズ・グリーン博士というキャラクターは、こうした複数の研究者たちをイメージして作られたようです。
SPARKとは何か?!~クローンと電源としての人間との関係~ローズ・グリーンの独白
ローズ博士は「あなたの持つSPARK (Weblio英和辞書) /それが連中を惹きつけたみたいね/クローンたちには魂がないのよ」と語ります。「SPARK」には「ひらめき」「才気」などの意味がある言葉で、「SPARK」はこの映画のタイトルなわけですが、一言で語れないため、ここでは辞書のリンクを貼るにとどめておきます。基本的にSPARKという英単語に「魂」という意味はないため、訳語としては不適切ですが、ローズ博士の「クローンたちには魂がないのよ」というセリフなどから、この文脈におけるSPARKという言葉、あるいはマイケルという人間の存在について、「魂」という言葉をイメージしてもよいだろうと思います。SPARKには複数の意味がありますので、ぜひご自身で意味を考えていただきたいと思います。
「クローン」と「魂ある生身の人間」という二項対立がここで浮かび上がってきますが、監視者であるMr.グレイは動作・態度が明らかに非人間的に描かれており、クローンである可能性がありました。集団ストーカーはクローンなどと同じく、支配層の闇のアジェンダの一つなのだ、という見解もローズ博士は語っています。
インタビューによれば、シェレンの元妻フロランスは諜報機関と関係があり、洗脳された多重人格者だった可能性が高い人物だったわけですが、MKウルトラでは対象者を洗脳し、自由に操れるように「ロボット化」する事が目的の一つと言われています。MKウルトラの被験者はしばしば「ロボット化した人間」と評されますが、人間の「ロボット化」もこの映画のキーワードの一つとなっています。洗脳だけでなく、近年のAI、アンドロイド、クローンなど、機械文明化の全てがこの映画では問題となっていますが、集団ストーカーはトランス・ヒューマニズムの実験とも強く関係している犯罪です。集団ストーカー被害者のジェームズ・ウォルバート氏は、自身の身体に勝手に埋め込まれていたRFIDチップを発見 (机の上の空 大沼安史の個人新聞: 大沼安史氏による解説 https://is.gd/fbmxDg)し、共和党議員二人の支援を受け、被害を文書化した事でも知られています(Youtube: Lawless America - James Walbert Interview https://is.gd/Br3ZlT 英語のみ)。
映画前半部の広告代理店でのジャン・クロードとの会話で、マイケルがモデルを「半分マシーンみたいな女だろ」とこき下ろしていた事、路上で男が「スマートフォンを捨てよう。機械が人間に勝っている」と訴えていた事を思い出してください。マイケルは街で見かけたペニーが25年前に失踪した時と全く同じ姿だったと語っていましたが、あれはペニーのクローンだったという設定なのでしょう。路上でつかみかかってきた情報屋も「彼女はオリジナル」だと語っていました。
ローズ博士の話はどんどんエスカレートし、火星まで行った事はあるのか、など内容は次第に珍妙になっていきます。これは完全にオカルトの世界の話になりますが、瞬間移動に関する研究が行われた際、実際に成功して人類が火星に行ったという「モントーク・プロジェクト」という話が陰謀論の一つとして知られています (モントーク・プロジェクトの実態を暴露!! | ムー PLUS)。しかし「モントーク・プロジェクト」はコインテルプロやMKウルトラと異なり、機密解除された書類もなく、歴史的事実というより、現実性に欠けたオカルト的な噂のようです。ただし、記憶の入れ替えや消去についてはいくつか研究が報告されています。MKウルトラの一環として、超音波を利用して遠隔的に記憶を消去する実験が海軍でなされていた、というのは事実のようです(1977 Senate Hearing on MKULTRA: CIA Director Stansfield Turner's Testimony (pp. 33-50)。また、最近では2016年にWIREDが「脳にニセの映像を植え付ける⽅法、⽇本の科学者たちが実証する」という記事を公開。京都の国際電気通信基礎技術研究所の脳情報通信総合研究所の科学者チームが、被験者たちの脳にニセの記憶、体験、映像を挿入できることを示したと報じられています(脳にニセの映像を植え付ける方法、日本の科学者たちが実証する|WIRED.jp)。先ほど「KYOTO EST MORT」(京都は死んだ)という落書きのシーンに触れましたが、こうした研究が行われている事に対する批判なのでしょうか。シェレンの前妻がフランス人だった事、この映画におけるソフィーの存在なども考えると「KYOTO EST MORT」というフランス語の落書きは意図的に挿入されたようにも思われます。京都は大阪、神戸と並ぶ日本の裏権力の巣窟ですが、何らかのメッセージが込められているのでしょうか。シェレンに何らかの思いがあったとしても、少なくとも映画内の構造から、この落書きに特定の意味を見出す事はできません。
さて、何らかの合理的な答え、生きていく手掛かりを求めてローズ博士を訪ねたマイケルは、再び激怒し、ローズ博士に「あんたはハッパを吸いすぎておかしくなったんだろう」と言い放ちます。この映画を視聴してきた集団ストーカー被害者も、マイケルのこの言葉に強く感情移入する事でしょう。
しかし先述のとおり、この映画では友人ジャン・クロードとの会話で「ハッパはどのぐらい吸ったんだ?」と問われたマイケルが、怒りながら否定する場面が描かれていました。それにもかかわらずローズと対面し、大麻を勧められたマイケルは「ここでハッパを吸うとは思わなかったな」と、常用していたかどうかは別として、過去に何度か吸ったことがあると思しき台詞を口にしています。大麻は他のハードドラッグと比べ、一般的には依存も効果も薄いとされていますが、そうは言っても、インタビューなどでのシェレンの発言を考えると、この展開は集団ストーカー被害者の視点からは、間違いなく賛否ある場面でしょう。現実の被害である集団ストーカーが、火星への瞬間移動などの証拠も書類もないオカルト的な陰謀論と、あるレベルでは同列に語られてしまっており、かつ当のマイケルまでここで大麻を吸い、さらには過去に吸っていた経験まで示唆されているからです。むろんこれまでマイケルが大麻を吸うシーンは描かれていませんし、あくまでここだけではありますが、マイケルという人物の信頼性が若干低下するシーンではあります。
なお、インタビューでシェレンは、役柄で麻薬依存患者を演じた事から、ジャンキーになって落ちぶれたのだと誤解されたという経験に触れ、「僕は麻薬依存症だったことはない」と明言し、それゆえに集団ストーカー被害も麻薬による自分の妄想などではないと語っていました。自分が麻薬中毒ではない事を力説していたシェレンは、なぜここでマイケルに大麻を吸わせたのでしょう。思わず首をかしげてしまう演出です。ここであえて主人公とローズ博士に大麻を吸わせ、オカルト的な問題にまで踏み込んだシェレンの意図については、視聴者が各人で考えていただきたいと思います。
もしかすると、シェレンには、ありえない集団ストーカー犯罪はみな現実だし、巷に流れている信じられない奇妙な噂の数々「モントーク・プロジェクト」なども実はそうなのだろうか?という考えがあったのかもしれません。インタビューでシェレンが語っていたフェイクニュースと現代社会のリアリティについての問題が、この場面を理解するカギであると言えるでしょう。今まで常識だと考えていた事が実は間違いだった、信じられない陰謀論は本当だった、と感じる事が多い時代になっている事は確かです。
ローズ博士は話を続け、自分が携わった研究の本当の目的は知らなかった事、研究中にコピーが行方不明になった事などについて話したあと「あのSPARKがー/それが原因で連中は集団で魂の略奪計画を進めたの」と語り、マイケルに「あなたは電源みたいなものだから、加害者たちはあなたに愛情を感じているのだ」と告げます。しばしマイケルはにわかには信じられないという表情を見せますが、その後「嘘ついてるわけじゃないみたいだな」とつぶやき、呆然とした表情で、半信半疑のままその場を立ち去ります。クローンや記憶の消去、火星に飛んだ云々はともかく、「電源」の話だけはマイケルにとって説得力があったようです。
マイケルが去った後、ローズ博士は一人画面に正対し、独白を始めます。「邪悪さー私があなたに言おうとしていた事は/手段では目的は正当化できないということ/あなたは最高よ、私のブラザー/誰も所有し得なかったもの/たいした光の持ち主よ/たいしたSPARKよ/不滅のものにしたかった」と。
このあとシェレンによるポエトリー・リーディングのシーンに移るのですが、このローズの最後の独白は事実上この映画のクライマックスで、かなり見ごたえがあります。このシーンの台詞の意味、そしてローズの話した言葉のどこからどこまでが真実なのかは、みなさんで考えていただきたいと思います。当たり前の事ですが、多くの集団ストーカー被害者は、自分の記憶が塗り替えられているかも、自分はクローンかもーなどと余計な事を考える心配はないと思います。たぶん。
反共主義を盾に悪を正当化する諜報機関
ちなみにこの「手段では目的は正当化できない(Means don't justify the end)」というローズのセリフは、MKウルトラの一環である放射線照射・洗脳実験の被害者クローディア・ミュレン氏が公聴会で述べた、諜報機関職員が残忍で非道な実験を正当化した際の言葉「目的が手段を正当化する(The ends justifies means)」を引用し、主格を転倒させたうえで否定形にしたものです。先ほどの『THE JUST AND THE UNJUST(正義と不正義)』という本による「ほのめかし」の内容はここにつながってきています。
集団ストーカーは超監視を利用したファシズムであり、この点では共産主義下における支配層の圧政と直接的に結びついています。しかし資本主義を標榜しながら、やっている事が共産主義同然、あるいはそれ以下だとしたらどうでしょうか。むろん、現在の集団ストーカーがアメリカ主導のものかはまだ断言はできません。各国が全体主義化しつつあり、また中国の超監視社会化も大きな問題となっています。
遠隔的思考監視とアイディア盗用~外部からの脳情報の読み取りについては気鋭の学者からの法提言もなされている
69分~
シェレンによる詩の朗読です。このシーンはこの映画の白眉ともいえるもので、シェレンもよほど自信があったのか、映画の締めくくりであるこの部分を、あえてプレビューとして全て公開しており、ネットで無料で見ることができます。冒頭にかすかに聞こえる声はローズ・グリーン博士のもので「彼らにとってあなたは電源みたいなものなのよ/連中はあなたに愛情を感じてるの」というあの印象的なセリフです。リーディングの内容は、危機的な状態にある現在の社会と未来社会に対する警告となっています。下記に日本語字幕を付した動画へのリンクが公開してありますので、お時間がある方はぜひご覧ください。
この詩には以下のようなラインがあります。「オリジナルな考えがかすむ/ぼける/『SPARK』が盗まれているんだからね」「俺の才能は空っぽにされ奈落の底へ/砂時計の砂粒がパレードへ流れ出す」。先述のように「SPARK」には「ひらめき」「才気」などの意味がありますが、ローズ博士が会話で使っていた文脈から言えば、先述のようにこの映画では「魂」のようなニュアンスもある言葉のようです。こうした意味でも「あなたは電源みたいなものなの」というセリフには考えさせられる点が多々あるように思われます。集団ストーカーの被害者の中には、自身のあたためていた芸術作品や制作物のアイディアを何らかの手段で盗まれる(むろん遠隔での思考解読の可能性が指摘されます。遠隔での思考監視については先述のとおりで、すでに実現されていると指摘する学者は一人や二人ではありません)、自身の人生で起きた事が映画や音楽に反映されているという被害を訴えている人たちが少なからずいます。まさに本物が偽物に駆逐される、アイディアを考えた人間が狂人とされ、偽物が評価されているという大きな問題と言えます。まさに「オリジナル」が「クローン」に負けてしまっている社会です。これは芸術家志望者やアイディアで勝負する人間の希望を徹底的に奪う、残酷極まりない加害行為であり、こうした要素も自殺に追い込む一因となっています。なお、ネットではロックスターや芸術家が支配層によりつくりあげられているーという指摘が最近はいたるところで見られるようになっています。
近年はアメリカ・ハーバード大学大学院ケネディスクール教授でジャパン・ハンドラーとしても知られるジョセフ・ナイ(Wikipedia)による「ソフト・パワー」(Wikipedia)という言葉も広く知られるようになってきましたが、国家戦略としての文化の創造と輸出、国家総出で作り上げるカルチャー産業という発想が浮かび上がります。ソヴィエトやGHQ占領下の日本で文化が国家の強い管理下にあった事は言うまでもありませんが、現在の日本も「kawaiiカルチャー」(【走り出す日本力】[KAWAIIカルチャー]「奇抜は個性」原宿の女の子パワー - 産経ニュース)というソフトパワーを利用し、文化政策をグローバルなものに推し進めている現実があります。むろんこの集団ストーカーの監視インフラを利用したアイディア盗用という犯罪が、国家によるものか否かはいまだ断定できません。
芸能界、音楽業界については、集団ストーカーの加害主体・アイディア盗用の主体の一つではないかーという声が被害者たちからあがっているほか、国家を超えて暗躍する支配層との強い関係が国内外で指摘されています。これについては無数にWEB上に情報がありますので、あえてリンクを貼りませんが、諜報機関とつながりの深い、文化産業の上層部が、機密技術を利用して情報を盗み、悪用している可能性は十分にあると言えます。仮に集団ストーカーという犯罪が、いかなる勢力であるにせよ、人の思考やアイディアを許可を得ないまま、遠隔的な思考監視技術で盗み、転用する事が許されるはずがありません。
人の思考の遠隔監視は、芸術家や文化産業の担い手によるアイディア搾取被害のみにとどまるものではありません。他人が干渉しては絶対にならないセックスライフや、宗教的な信仰も阻害するもので、影響は計り知れないものがあり、自殺に追い込まれる人も少なくないのです。こうした懸念は一笑に付されるべきではもはやなく、すでに高名な学者などからも指摘がなされ、具体的な法的提言がなされています(米国のデューク大学に勤務し、生命倫理学、神経倫理学、法学という多分野を専門領域とするニタ・A・ファラハニー教授 (Nita A. Farahany - Wikipedia)が講演などで具体的な法的解決策を示しているNita Farahany: When technology can read minds, how will we protect our privacy? - TED Talk 英語のみ。このほかにも、近年では世界中の優れた学者が警告を発しているが、残念ながら日本ではそうした動きは少ないのが現状である)。
集団ストーカーでは人に知りえないはずのプライバシーが、通りすがりの他人や職場の同僚から「ほのめかされる」、あるいは情報をもとにしたデマを根がされる、あるいは情報を拡大解釈され、それをもとにじわじわ恐喝されるーという極めて冷酷かつ残忍な被害も無数に報告されています。遠隔による思考監視技術を利用した、あらゆる人権蹂躙行為が報告されている集団ストーカーにおいて、アイディアの盗用は大きな問題です。アイディアが盗用されるのは芸術作品だけにはとどまりません、発明品、学術研究、料理人のレシピ、デザイン、ビジネスのアイディアーこの文章を読んでいるあなたのアイディアもいつの間にか盗用され、オリジナルであるはずのあなたが盗作者として糾弾される事になるかもしれないのです。
このポエトリー・リーディングは、アンドロイドたちに取り囲まれ、窮地に陥る人間がつぶやく一言で終わります。アンドロイドたちは人間らしい魂を失い、加害行為に手を染めてしまった集団ストーカーの加害者たちの姿を表しているのかもしれません。
「黒い手袋をはめた手が俺を指さした/通り道には警備員が立ってて/「おい、人間が紛れ込んでるぞ!!/ミッキーが叫ぶ声が聞こえた/群衆が俺を取り囲む/連中はみな激高していて/悪意ある目はどんよりと曇っていて/連中の唯一の感情と言えば/憎悪だけ/いや待てよ/悲しい事に/アンドロイドたちにはわからないのさ/その理由が」
集団ストーカーの加害者たちは、被害者がなぜ狙われているのか、全くわけもわからないまま、残虐なリンチ殺人に加担しています。最後の一節は、こうした加害者たちの愚かな姿を哀れんだ言葉と言えるでしょう。
現在はグローバリストたちの「帝国」とナショナリストたちによる民主国家の対決の時代と目されていますが、一連の加害行為がどちらの犯行であるにせよ(最悪の場合両方が行っている可能性も十分にあります)、一般市民の安全な生活を脅かす技術が悪用されているという指摘が、無視できないものなのは誰の眼にも明らかです。今声をあげねば全てが奪われてしまう、そんな時代を私たちは生きているのです。
この解釈はあくまでブログ管理者によるものにすぎません。動画は3分程度ですので、ぜひ、下記のリンクから映像を再生し、ご自身で朗読を味わっていただきたいと思います。
映画『The Spark』より抜粋
スティーヴン・シェレンバーガーによるポエトリー・リーディング (日本語字幕つき)
追記:ハリウッド・音楽業界とMKウルトラ
なお、近年ハリウッドにおけるMKウルトラが乱発されているとの指摘が相次ぎ、動画サイトには有名人の被害を記録したと思しき奇妙な映像が多数アップされています。MKウルトラを受け、精神がいったん崩壊してしまったとされる人気歌手の一人に、ブリトニー・スピアーズがいます。ブリトニーが2005年に発表した『Mona Lisa』は、クローンがテーマとなっており、『The Spark』を思わせる要素が何点か含まれています
(Britney Spears' Lyricsーブリトニー・スピアーズ(+α)の歌詞和訳: Mona Lisa - Britney Spears)。あるいはシェレンはMKウルトラについての情報を探る中、この『Mona Lisa』に触発されて、『The Spark』制作を思い立ったのかもしれません。音楽業界とマインドコントロールについては、また別の機会に詳しく触れられればと考えています。
クレジット
史上初の本格的集団ストーカー映画『The Spark』を見ての雑感
いかがだったでしょうか。各場面を詳説し、解説も交えてきたため、改めてここで語る事はそれほどないのですが、いくつかの点について触れておきたいと思います。まず、描かれていた集団ストーカー被害についてです。
本編で描かれていた集団ストーカー被害まとめ
・主人公マイケルが経験した被害まとめ
そっくりさんが現れる(この映画ではクローンという設定になっている)
特定の人物に異常な頻度で出会う[監視を暗に伝える行為兼挑発]
無数の見知らぬ人間による執拗な尾行および監視
本格的な被害に遭う以前の長期にわたる監視・身辺調査
路上での執拗なアンカリング
ATMからの無断での現金引き出し
物品の盗難
自宅アパート・契約スタジオからの締め出し
V2K(人工音声による幻聴)
不法侵入
ガスライティング(室内の物品を動かす・不審な物品を置いていく)
ほのめかし(直接対人でなされるもの、過去の映像作品によるもの、行く先の路上に置かれた物品の内容によるもの、家の外から聞こえよがしに言うもの、4種)
狂人扱いするメモを衣服に仕込む
被害を相談した事に端を発する友人関係の消滅
孤立化
ノイズキャンペーン
遠隔での監視・会話・思考の盗聴
記憶の削除
など
・登場人物との間の会話などで紹介された被害まとめ
遠隔での思考コントロールによる自身の意思に反する行動の誘発(情報屋との会話より)
過去の記憶へのアクセス、思考監視(Mr.グレイの台詞より)
GPS監視(活動家の男の台詞より)
MKウルトラによる多重人格の発症(ソフィーの台詞より)
など、描かれている被害は大体以上と思われます。
・可能であれば描いて欲しかった被害
個人的には職場でのモビング、友人・知人・同僚への悪評ばらまき、精神病院への強制入院、電磁波兵器による外傷など(V2K以外の攻撃)、ヘリストーキング、警察車両・特殊車両による執拗なつきまとい、同じナンバーの車による尾行、盗聴。これらは最も深刻かつよく見られる被害であり、できれば描いてほしかったと感じました。しかしこれら全てを描く事はむろん容易ではなく、エンターテイメントとして、ストーリー展開の都合もあるため、やむを得ない事だったのかもしれません。全体的に言えば『The Spark』ではかなり多様な被害が描かれていたと思います。これだけストーリーに反映させるのは大変だった事でしょう。
映画作品として
集団ストーカーを真正面から扱った意欲作~スムーズでわかりやすく飽きさせない展開、視聴者をスマートに情報検索へと促すよく考えられた細部
冒頭にも紹介しましたが、まず扱ったテーマの面白さです。コインテルプロやガスライティングを取り上げたシリアスな映画はこれまでにも複数あり(ジーン・セバーグの伝記映画やメリル・ストリープ主演の『シルクウッド』など)、集団ストーカーの加害行為の一部を思わせる映画も海外では『トゥルーマン・ショー』 https://is.gd/Q4KO02 「インセプション」https://is.gd/tnIIkh 『ゲーム』https://is.gd/MQqeZa 日本でも『サトラレ』https://is.gd/5u6Tyhなど、多数公開されてきました。しかし現代の集団ストーカーそのものを真正面から大体的に取り上げたのはこの『The Spark』が初めてであり、この意義はやはり大きいと言えます。
さらに最後のポエトリー・リーディングなどで見せた実験性と詩作品の完成度、遠隔監視や街頭のカメラによる監視を描いた俯瞰でのショット、アンカリングを視覚化したシーンなどの撮影の工夫、クローンなどまで取り上げた先進性と未来社会を批判した視点、最後の長時間にわたる対話のシーンの会話の妙と演技力など、賞賛できる個性的な点は多々ありました。話の展開もスムーズでわかりやすく、飽きさせず、詩情のある、意欲的な作品です。集団ストーカーに興味がなくても、映画マニアであれば抑えておいてほしい作品だと思います。
MKウルトラ被験者のクローディア・ミュレンが語った、諜報機関職員の自己正当化の台詞の引用、あるいは主要なキャラクターの一人の名前がグリーンで、おそらくはその名をMKウルトラのウィルソン・L・グリーン博士からとられている事、道端に落ちている本のタイトルが戦争の正当化を議論した『Just and Unjust Wars(正しい戦争と不正な戦争)』https://is.gd/gialYS を模したものであった事、イタリアやフランスなどが絡む国を超えた計画である可能性がある事を示唆した点など、通常は集団ストーカーの被害者しか知らないような知識を各所に織り交ぜ、視聴者の知的好奇心を誘う事で問題の奥へと導き、啓発しようとする試みもよいと思います。上記のストーリーを確認すれば一目瞭然ですが、一言で言えば集団ストーカーは世界の支配層によるNWOのダーク・アジェンダである、というのがシェレンの見解です。これはむろん近年では、世界中の集団ストーカー被害者の総意ともなっています。一方、日本国内の加害行為の多くは基本的に国内勢力が行っている事は間違いありません。集団ストーカーの方法やインフラが欧米支配層から押し付けられたものなのか、それとも国内勢力が輸入して自分たちのためだけに利用しているのか、など議論はつきません。
場面展開が限られており、予算は豊富でなかったのでしょうが、 画面に安っぽさは全くなく、シェレンとアンジュの名演はもちろん、それ以外の役者も好演しています。キャリア十分の俳優であるシェレンだけに、キャスティング、映画のクオリティに対するこだわりも強かったのでしょう。
オカルト的な話題を扱った点など一部に疑問点も~英語字幕の必要性
筆者は集団ストーカーに対して最低限は知識がある人間ですので、何度か視聴してかなり楽しめましたが、全く被害について知らない一般市民が見た時に、どのような感想を抱くのかは正直わからないとも感じました。集団ストーカーを陰謀論としか感じていない人が見たらどう思うのか、特に最後にオカルト的な火星旅行の話まで取り上げられている事を集団ストーカーについて全く知識のない人たちがどう受け止めるのか、道端に落ちている本の意味など、意図や深さをどこまで理解できるのか、ちゃんと検索して調べたりしてくれるのか、など当方には想像しきれない点もいくつかありました。
あとは欲を言えばもう少し尺が長ければ、より込み入った話にできたでしょうし、もっと多様な被害も描けたはずで、より素晴らしい作品になった可能性は高いとも感じました。このあたりは予算の問題だったのかもしれません。さらに最後の対話をスティーヴン・シェレンとキム・アンジュの会話のみで魅せていますが、映画の約5分の1程度がこのシーンとなっており、この時間配分についても好みがわかれそうな気がします。このシーンはある意味、演技力ある二人の役者による力業だったと言えます。集団ストーカーを大体的に扱った映画ではありますが、クローンも同程度重要な問題として描かれており、この点に関しても鑑賞者の好き嫌いがわかれるところでしょう。
内容以外では、やはり少なくとも英語の字幕があれば、より視聴する人が増えたのではないかという点が最も残念なところでした。ネイティヴでない我々にはやはり最低でも英語字幕は用意してほしかったというのが本当のところです。英語字幕があれば、視聴する人の数は飛躍的に増えた事でしょう。 本ブログを見た人にはかなりわかりやすくなっていると思いますし、ぜひご自身の目・耳でこの映画を鑑賞し、味わっていただきたいと思います。
集団ストーカーに関しては、軍事・インテリジェンスの専門家、政治家、思想家などによる議論が必要
繰り返しになりますが、本ブログがここで被害者以外の人たちに今一度強調しておきたいのは、この映画はフィクションであり、オカルトや他の陰謀論的な要素も含んでいますが、あくまでシェレン自身の経験した事実がもとになっており、信じがたい集団ストーカー被害は、驚くべき事に何もかも実在するという事です。
この恐ろしい新手の犯罪・社会的抹殺行為・虐殺は、放置していい問題では絶対にありません。メディアやジャーナリストがこの問題をめったに取り上げない事も問題となっていますが、これは政治家、評論家、思想家たちにも当てはまります。この映画やインタビューを考察すると、スティーヴン・シェレンにはジャン・ボードリヤールのシミュラクラの概念などをある程度参考にしていると考えられる点が多々あります。この問題は、思想家やあらゆるジャンルの専門家が取り上げて然るべき話題でもあります。
集団ストーカーは政治・諜報・軍事・経済・医療倫理学・科学技術と直結している問題であり、私たち市民の今の生活はもちろん、子供たちの未来に直接関係する、何よりも大きな問題です。現代はメディアが正しく機能していない時代ですが、一方で個人による発信はこれまでにないほど影響力がある時代でもあります。集団ストーカーやコインテルプロについて勇気を出して公に語る人たちも増えてきている現在、特に監視社会・インテリジェンス・軍事問題の専門家、思想家たちなどの、議論への積極的な参加が期待されています。メディアの報道を待つ必要は必ずしもない時代が、もうやってきているのではないでしょうか。
集団ストーカー映画の今後
スティーヴン・シェレンの良き友人であり、本作品の共同プロデューサー、集団ストーカー被害者たちのリーダー的存在でもある、ジョン・ホール医師の体験をもとにした映画『Targeted』の撮影が始まっています。Youtubeにすでに予告編が公開されていますので、リンクを貼っておきました。今後の被害者たちのさらなる活躍、自由社会を愛する一般市民たちの反集団ストーカー運動への参画が期待されます。
最後に
本編ストリーミングおよびダウンロード販売(VIMEOへの直リンク)
https://vimeo.com/ondemand/thespark/264548117
予告編
*ちなみになぜかこの予告編には本編に収録されなかったシーンも入っています。
あらかじめご了承ください。
『The Spark』公式Facebook
スティーヴン・シェレンバーガー (aka スティーヴン・シェレン) 公式HP
スティーヴン・シェレンが自身の集団ストーカー被害について語ったインタビュー
SNSアカウント
スティーヴン・シェレンバーガーは集団ストーカー問題について継続的に情報発信しています。
Youtubeアカウント https://is.gd/dS6xLO
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参考記事(外部サイト)