@chablis777
シャブリ

---------------------------

----Y----068--------
----e-----------------------------
----l-----------------------
----l------------------------------
-----------------------------------
-----------------------------------
---------------------------------------------------------------


(裕一)廿日市さん 先日 あの弟子をとりまして…。
(廿日市)ふ~ん。田ノ上五郎です!よろしくお願いします!
声 でかいよ 君!以後 お見知りおき下さい。
あと これ… 作曲できた分です。
は~い 確かに。はい!
残りの曲も よろしくね。すぐに。
そろそろ大ヒットお願いしますよ~。みんな 期待してるんだからさ。
古山大先生。 フフフ…。
(ため息)
やっぱり 先生はすごいですね!うん? な… 何が?
今の方が「大先生」って。
コロンブスレコードじゃ 先生は神様みたいな存在なんでしょうね。
いや… 五郎君 あれだね あの幸せな人だね! ハハハ…。
いや 幸せな人だな!えっ? えっ?
♪~
♪「泣いて 生まれて 響く命」
♪「きっと嬉しくて 笑っているんだ」
♪「僕らはきっと 出逢うでしょう」
♪「手を引き 背を押し 出逢うでしょう」
♪「きっといつか今日の日も意味を持って ほら」
♪「耳をすませば」
♪「星の見えない日々を 超えるたびに」
♪「互い照らすその意味を知るのでしょう」
♪「愛する人よ」
♪「親愛なる友よ」
♪「遠くまで 響くはエール」
先生 出来ました。はい。
これ… 僕の「月のキャムプ」とおんなじだね。
♪~(鼻歌)
あれ?ここ。
♪~(裕一の鼻歌)
本当だ。うん。
お願いします。
「涙の渡り鳥」。
もう一度 見て下さい。
木枯君の「酒は涙か溜息か」だね。
ああ…。
何でだろう?
先生みたいに 頭ん中 巡らすとどうしても これまで聴いた曲が出てきてしまうんです。
どうしたらいいでしょう? 先生。
(音)難しい問題だね…。
裕一さんは どうしてたの?う~ん…。
多分 僕も いろんな音楽から影響は受けてるから重なってる部分はあるけど その中からこう いろいろ組み合わせて新しいものが出来てる… 気はする。
そう言えばいいんじゃない?いや… い… 言ったの 言ったの。
そしたらね…。
分かんねえ!
一人になりたいって出ていっちゃった。
う~ん 教えるっていうのは本当に難しい…。
五郎ちゃんといい 梅といい…。
うん? 梅ちゃん どうしたの?
久志さんとデートに行ったらしいの。ええっ!?
うそでしょ?(藤丸)間違いありません。
銀座のレストランで久志さんと梅さんが食事をしていました。
う う… えっ? あの梅ちゃんが久志と?どこで? いつ いつ?
ど… どこ行ったの?いや だから 分からない 分からない。
帰ったら聞いてみる。
(梅)ただいま。あんた デートしとった?
うん。 久志さんにオムライス ごちそうになった。
真剣なの?
やめてよ!食事に誘われたから行っただけ。
いつもそうなら言わんけどどうしたのかなと思ったから。
お姉ちゃんさ歌手 目指しとったでしょう?
まだ諦めとらんけどね。もし その夢が実現してそこが 思い描いとった世界と違ったらどうする?
何かあったの?
容姿がいいことも売りの一つなんですから。 ハハハハ…。
(文子)この場所を譲るつもりないから。
自分が世間知らずだと思った。
その知らん世界を知ることも大切だと思って デートに行った。
五郎ちゃんが直してくれたの。
忙しい 忙しいって全然会ってくれないと思ったらあいつ… よりにもよって…。
裕一さんのせいですからね!何で僕なの?
妹さんに会わせたりするから!いや それは違うよ…。
(鉄男)もし結婚したら 久志 義弟だな。
やめろ もう!うわ~!
ちょちょ… えっ どこ行くの?藤丸ちゃん?
き… 気を付けてね。
もう…。
五郎は? 元気か?
う~ん… なかなか曲書けなくて悩んでるよ。
いいやつだからねなんとかしてあげたいんだけど。
まあ いいやつが才能あっとは限んねえからな。
♪~
あ~。
分かった… 書く 書く。
(鉛筆の芯が折れる音)
あっ… すいません。
お湯 沸かそうと思って。
手拭い… 手拭い…。
そこ そこ。あっ。
失礼しました。
あっ あっ… あの… 下駄 ありがとう。
直しといてくれたでしょう。
ああいうの 得意なんで。
♪~(卓上ピアノ)
(ノック)(五郎)はい どうぞ。
(梅)お茶 よかったら。あっ すいません。
ありがとうございます。
あの… もし ご迷惑じゃなかったら鉛筆 削ってもらえませんか?
作曲しとったの?はい。
何か悩んどるの?
実は… 全然書けなくて。
先生に申し訳ないです。
いっつも よくして下さってんのに。
本当に 裕一さんのこと尊敬しとるんだね。
尊敬しても し足りません。
売れる音楽を作り続けることがどんなに大変なことか…。
そんで あったかい家族もいて。
先生は 僕の憧れです。
♪~
梅さんは 憧れの作家さん いるんですか?
昔は… あの子を追い越すことが目標だった。
授賞式にいた 幸 文子って作家。
彼女 16歳であの賞を取ったの。
小学校の頃の同級生なんだ。えっ…。
先越された時は悔しかった。
自分の力のなさに気落ちして書くのをやめようと思った。
でもね 好きな文学だけにはまっすぐ向き合おうと思った。
そこからは ただがむしゃらに書き続けてきた。
私は ほかに何も取り柄ないし人づきあいも苦手で無愛想だしつまらん人間なの。
だから もう… 文学だけでいいやって。
本当に そう思ってるんですか?
えっ?
一生 文学だけでいいって。
梅さん…。
はい お願いします。はい。
お… おはようございます。
今日 私 朝ごはん要らない。
どうしたの? 具合悪いの?別に。
お代わり。おお… どうした?
作曲 うまくいかねえのか?
それもあんですが…。
実は 失礼なこと言って梅さんを怒らせちゃって。
やっぱり。
俺は駄目だ!いや そんなこと…。
あっ ちょ… いや… 五郎君 飲み過ぎ…。
 回想 (梅)私は ほかに何も取り柄ないし。文学だけでいいやって。
本当に そう思ってるんですか?
ほら 着いた 着いた…。
音~ ただいま!五郎君 着いたよ。
一回 そこ… そこ座って。 いたた…。お帰りなさい。
うわっ どうしたの!?五郎君 こんなとこで寝たら風邪ひくよ!
先生。はい。もう大丈夫ですから。
大丈夫じゃないよ。お酒くっさ…。
音 悪いけど ちょっと手伝って。はい。ほれ 起きて!
(音 裕一)せ~の!
立って 立って…。よいしょ。うえっ!あっ ちょっと! 駄目だ 吐いちゃう!
ここで吐かないで!吐かないで!ここで吐かない。
・もうちょっと頑張ろう。・もうちょっと もうちょっと…。
・よし よし よしもう着くよ~ はい 着いたよ。
(華)梅はさ五郎のこと どう思ってるの?
えっ? 別に何も。
五郎は梅のこと好きだよ。 間違いない。
え~?だって 梅の本 何回も読んでるもん。
えっ?
(寝息)
(ノック)
♪~
梅さん…。


via Twishort Web App

Made by @trknov