ソウル東部地検は日曜日だった13日、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の息子ソ氏を召喚したという。ソ氏が「脱営」容疑で告発されてから8カ月余り過ぎてのことだ。息子が検察に事情聴取された日、秋長官はソーシャル・メディアに「謝罪文」を掲載、「(息子の休暇に関連し)手続きを守らない理由はまったくなかった」「検察の捜査を通じて明々白々に真実を明らかにしなければならない」と述べた。早く捜査を終わらせてほしいということだ。すると、東部地検はそのすぐ翌日、ソ氏を事情聴取した事実を公表した。まさに台本通りだ。
このところ、政権全体がこぞってほぼ毎日、秋長官と息子の問題について見解を表明している。国防部は10日、秋長官の息子にからむ疑惑は「規定上、問題はない」と言った。後で分かったことだが、その前日に与党・共に民主党の議員たちと党政協議を行った上で出した発表だった。共に民主党の国防委員会幹事は、秋長官の息子の軍休暇未復帰疑惑について情報提供した当直兵を「犯罪者」扱いして捜査せよと言った。さらに、秋長官が検察に早く終わらせろと催促するや、14日に共に民主党の李洛淵(イ・ナギョン)代表が「検察は迅速に捜査結果を公開せよ」と言った。秋長官は同日、国会に出て「私と息子が最大の被害者」「息子は能力があるのに、軍が通訳兵のくじ引きで落とした」と語った。共に民主党と政府、秋長官、検察が事前に台本を考えたかのように一糸乱れず動いている。