川崎３人刺殺事件、津田容疑者を鑑定留置へ/横浜地検

川崎市幸区中幸町１丁目のアパートで、大家の柴田昭仁さん（73）と弟夫婦の３人が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕・送検された入居者の無職、津田寿美年容疑者（57）について、横浜地検川崎支部は15日、精神鑑定のため鑑定留置を横浜地裁川崎支部に請求し、同日付で認められた。留置期限は16日から９月15日までの３カ月間。殺人罪での起訴は裁判員裁判となることから、同地検が鑑定実施に踏み切ったとみられる。

捜査関係者によると、今月上旬に行われた簡易鑑定の結果では「責任能力に問題はなかった」という。ただ、県警幹部は「少しでも精神の異常を主張したり、それが疑われる場合は精神鑑定に掛けるというのが地検の方針のようだ。不安材料を消しておきたいということだろう」とみている。

県警によると、津田容疑者の逮捕容疑は、５月30日午前６時50分ごろ、昭仁さんと、弟の嘉晃さん（71）、敏子さん（68）夫婦を刃物で殺害したとしている。

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