SYNOLOGY

前回は全体的な機能をさらっと紹介してみたのですが今回は外観から実際に共有フォルダを作成して使えるようになるまでを説明しながらレビューをしていきたいと思います。

HDDが同梱されているタイプのNASと違い自由に好きなHDDが選べるDS212ではセットアップが必要です、セットアップの順序は

1.HDDのセットアップ
2.システムデータ(DSM)のインストール
3.ディスクグループの作成
4.ボリュームの作成
5.アクセス権限の設定
6.共有フォルダの作成

という一連のセットアップ手順を踏んで初めて使用が可能となります、しかし複雑な操作は必要なくウィザードで順番に設定すれば簡単にセットアップを完了することが可能です。
パッケージ

それではセットアップの前に外観から紹介していきたいと思います。
まずパッケージからです、パッケージはシンプルでアイコンで機能を表現しています。

同梱物一覧

同梱物一覧

DS212本体
電源アダプター
設定ツール・NASシステムデータ・マニュアルを保存しているCD-ROM
ミリネジ・インチネジ
ギガビット対応LANケーブル
簡易説明書

DS212

DS212本体の外装はつや消しブラックでHDDを内蔵していない時は思ったより軽いので箱から出す際に心配になりそうですが性能は間違いありません。
デザインはフロントにピアノブラックを採用しており周辺機器にしてはいいデザインレベルです、他の周辺機器と並べてもチープさを感じないので違和感がありません。

DS212フロントIF


フロントには電源ボタン、USBやSDカードの内容をコピーするコピーボタン、USB2.0ポート、SDカードスロット、ステータスランプが装備されています。

DS212リアIF

後方にはUSB3.0ポートが2ポート、Gigabit対応LANポート、HDDや基盤を冷却する静音ファン、電源用のソケットと防犯用のケンジトンロックが装備されています。
USB3.0はSATA2を上回る非常に高速なインターフェイスでこれからの外付けHDDはUSB3.0の採用が主流となります、加えて大容量化が進んでいる外付けHDDですがUSB3.0に対応しているものであれば高速な転送速度で大きなサイズのファイルも素早く転送できます。

DS212吸気口

また静音性や冷却にも配慮された設計で、フロントパネルと筐体下部、またサイドのロゴ部分から吸気をして背後の静音ファンにて排気をするシンプルで確実性のあるエアフローを実現しています。
ファンの制御も可能で静音性・省エネ・冷却性の3つのモードが用意されています。

DS212ストレージスロット

DS212トレイにHDD装着

HDDは専用のトレイにネジで固定して本体へ挿入します、3.5インチだけではなく2.5インチのSATA HDDを装着することが可能でHDDは最大3TBまでをサポートしていますから2台合わせ6TBの容量を確保することが可能です。

DS212防振機能付きトレイ

3.5インチHDDを装着する際はネジ部の防振ゴムとトレイとHDDの接触面に設置してあるスポンジシートがHDDから伝達する振動を抑えて共振による不快な音の発生を防止します。

HDDインサート

HDDは2個まで扱えます、扱いとしては2つのHDDを連携して使用することのできるRAIDや1つのHDDを1つのボリュームとして扱うBasic他、HDD1台だけでも運用することが可能です。

初期セットアップ

NASはLinuxベースのOSが採用されていることが多くOSの格納用にHDDの一部を使用することが多いのですがDS212も例に漏れずHDDを取り付けた際にDSM(OS)をインストールする必要があります。
何だか難しそうに思うかもしれませんが付属のCDに入っているアプリにより簡単にDS212をネットワーク上から探し出しデータを転送してDSMを起動してセットアップへ移ることが可能です。

付属のCD

まずHDDを挿入して電源とLANケーブルを接続したら電源を入れます、次に操作するパソコンに付属のCDを入れ必要なツールをインストールしていきます。

付属CD

オートランにより自動的にメニュー画面が表示されます。

インストール01

起動をクリックするとまずはSynology Assistantのインストールが始まります、このアプリはネットワーク内のDS212を探し出して簡単に設定画面にアクセスするために使用するアプリです。

インストール02

言語の選択画面がでますので迷わずJapaneseのままOKをクリックします。

インストール03

インストーラーが立ち上がるので次へをクリックして進みます。

インストール04

契約書が出てくるので同意するをクリックして進みます。

インストール05

Synology Assistantのインストール先を選びます、特になにもなければこのまま次に進みましょう。

インストール06

インストール開始です。

インストール07

デバイスドライバーのインストール求められますのでそのままインストールして下さい。

インストール06

これでインストールは完了です、続いてDS212のセットアップへ移るためこのまま完了をクリックしてSynology Assistantを立ち上げます。

Synology Assistant01

Synology Assistantは立ち上がるとLAN内のDS212を探します、接続を間違えていなければここにDS212が表示されます。

Synology Assistant02

表示されたDS212をダブルクリックするとDSM(OS)のセットアップを求められるのでCD-ROMのDSMフォルダ内にあるモデル番号と同じファイルの.patファイルを選択します。
この.patファイルの最新版はSynology社のWebサイトにも公開されているので最新版を適用する場合はWebサイトからダウンロードしたものを使用しましょう。

Synology Assistant03

転送完了後管理者のパスワードを設定します、DS212の設定変更時や共有フォルダにアクセスする場合に使用しますがパスワードの入力はしなくとも次へ進めます。

サーバー名に希望があるのであれば変更します。

RAID等のHDDの組み合わせについて詳しく分からない場合はインストール後Synology Hybrid RAID(SHR)ボリュームを作成するにチェックを入れておきましょう、RAID等好みのHDDの組み合わせがある場合は逆にチェックを外しておきましょう。

パスワードやDS212のサーバー名についてはDSMで後から自由に変更ができるのでそれほど気にしなくてもいいでしょう。

Synology Assistant04

サーバーのIPアドレス設定です、ルーターがDHCPをサポートしている場合はそのまま次へ、DHCPサーバー機能をOFFにしている場合やIPを固定して運用する場合は手動で好みの設定になるように入力してください。

Synology Assistant05

Synology Assistant06

DSMのデータがDS212に転送されセットアップが始まります、処理は30分近くかかるので他のことでもして気長に待ちましょう。

Synology Assistant07

完了したらDiskStationにログインするをクリックしましょう、ブラウザが立ち上がりDS212に接続してDSMの設定画面へと移ります。

NASログイン01

ここで先ほどパスワードを設定した場合にはパスワードの入力が必要です、ユーザー名はadminになります。

NASログイン02

DSMにログインするとウィザードが表示されます、上から順に設定していくだけで共有フォルダが使用できるようになります。

NASログイン03

まずはボリュームのセットアップからです、ここをクリックしてStorage Managerをきどうしますのここの部分をクリックしてStorage Managerを起動します。
前述のセットアップ中、インストール後Synology Hybrid RAID(SHR)ボリュームを作成するにチェックを入れいる場合はすでにSHRボリュームがされていますのでスキップしてください。

NASログイン04

ボリュームの作成については複数の組み合わせがあります、耐障害性をもちつつ容量を活用できるSHRで構築する場合はクイック、RAID等自分で好きな組み合わせを選択する場合はカスタマイズを選択します。
今回はカスタマイズを選択してみます。

NASログイン05

つぎにボリュームの扱いについて聞いてきます、単一のボリュームでHDDの容量いっぱいまで使う場合はRAIDの単一ボリュームを、HDD上に複数のボリュームを構築する場合はRAIDの複数ボリュームを選択になります。
ボリュームとはパソコンのHDDにおけるパーティションのようなものです。

今回はHDDの容量をすべてを1つのボリュームで使い切るのでRAIDの単一ボリュームを選択します。

NASログイン06

次にHDDの組み合わせを選択します、DS212ではHDDを2つ組み合わせてRAIDを構築したり単体づつの使用も可能となっています。
HDD2台を入れている状態で1台1台別々単体で使いたい場合はここで片方のHDDのみチェックをつけて次へをクリックしてください。

NASログイン07

今回の運用には高速転送速度を生かすためにRAID0を採用したいと思いますのでこのまま2つのHDDを組み合わせて使うことにします。
単体での使用時はBasicやSHR(だたし1HDDに対して単一のボリューム時のみ)が選択可能です。

NASログイン08

つぎにディスクチェックをするか選択をします、1TBを2個組み合わせて使用する場合ではこのチェックに7時間以上もの時間がかかりましたので作業や仕事の前にでもセットしたほうがいいでしょう。
なおディスクチェックの必要性についてはできるだけしたほうがいいでしょう、新品のHDDといえども工業製品なので問題がないわけではありません。

NASログイン09

これでディスクチェックが始まり終わり次第ボリュームの作成が始まります、完了にはかなりの時間が必要なので就寝前や出勤前などにセットアップしておくといいでしょう。

次のステップにいく前にどのようにHDDを組み合わせて使えばいいのか、運用用途によりHDDの組み合わせは変わってきますのでおすすめの組み合わせを紹介していきたいと思います。

DS212でファイルを集中管理する用途の場合

転送速度を求めるならRAID0で構築してバックアップはUSB外付けHDDを取り付けて活用

常に稼働し続けることを求めるならRAID1かSHRで構築してバックアップはUSB外付けHDDを取り付けて活用
(DS212は稼働しながら故障したHDDを交換することが可能なホットスワップに対応)

省スペースを求めるならBASICでHDD1台を1ボリュームにして片方のHDDを保存用、もう片方をバックアップ用に活用

異なる容量のHDDを組み合わせるならJBODで最大限まで容量を使うか、RAID1と同じく耐障害性を持ち合わせ容量を活用できるSHRにしてバックアップはUSB外付けHDDを取り付けて活用

DS212をバックアップ先に使用する場合

転送速度を求めるならRAID0で構築

常に稼働し続けることを求めるならRAID1もしくはSHRで構築

異なる容量のHDDを組み合わせるならSHRで容量を犠牲にして耐障害性を付加するSHRか最大限に容量をしようすることが可能なJBOD

以上がおすすめのHDDの組み合わせです、使用用途に応じて検討材料にしてみてください。


DS212はバックアップの多重化も可能な拡張性をもっており、フロントのUSB2.0とリアのUSB3.0あわせて3台もの外付けHDDを取り付けバックアップの多重化や容量の追加に活用することができます。

USBハブによる拡張


これはメーカーサポート外の範囲になるのですが3台以上接続が可能か試しにUSBハブを使用してみましたがUSBフラッシュメモリ3個、SSDの外付けHDD1台、2.5インチHDD1台、3.5インチHDD1台を全て同時に認識することが可能でした、恐ろしい拡張性です。
※USBハブの使用はメーカーサポート外の使用方法ですのでメーカに対してこのことを質問等しないでください。

NASログイン10

次はウィザードメニューに戻りDisk StationのファイルにアクセスをクリックしFile Browserの箇所をクリックします。

NASログイン11

File Browserが立ち上がり共有フォルダがないとメッセージが出てくるのでOKボタンを押して共有フォルダの作成画面を開きます。

NASログイン12

共有フォルダの作成画面です、ここで作成ボタンをクリックします。

NASログイン13

名前の欄が共有フォルダ名として表示されますので好みの名前を入力してOKボタンをクリックします。

NASログイン14

共有フォルダへのアクセス特権の選択をします、DS212ではguestによる接続はデフォルトでOFFにされていますのでadminの読込み/書込みをチェックしてOKボタンをクリックします。
※ユーザーやグループによるアクセス設定は設定後も自由に変更、追加が可能。

NASログイン15

これで共有フォルダの使用が可能となりました。

共有フォルダが完成

ネットワークから共有フォルダが確認できました。

ワークグループ

もしワークグループ名を変更している場合はコントロールパネルのWin/Mac/NFSからドメイン/ワークグループタブをクリックしてワークグループに参加しているワークグループ名を記入します。
これでパソコンのネットワークに表示されます。

ユーザー設定でアクセス制限をする

これで共有フォルダーが使えるようになりましたがこのままでは毎回起動した後アクセスする際にIDとパスワードを入力する必要があります、これでは使いにくいのでユーザー特権を変更して使用しているパソコンのユーザーアカウントを使用して共有フォルダにアクセスするようにしてみましょう。
これにより共有フォルダが特定のパソコンからのみアクセスが可能となり家庭内でDS212を共有して使う場合でもプライベートなファイルが守られます。
もちろん権限を持たないパソコンのユーザーアカウントからもアクセスができますがその場合はIDとパスワードを入力する必要があります、間違いなく入力すれば一時的に権限を持たないパソコンのユーザーアカウントでも共有フォルダにアクセスすることも可能です。
※確実なアクセス制限を求めるならパソコンのユーザーアカウントにパスワードを設定しておきましょう。

コントロールパネル

アクセス権限を設定するにはまずコントロールパネルからユーザーをクリックします。

ユーザー

次に作成をクリックします。

ユーザー作成01

名前にアカウント名を入力、パスワードとパスワードの確認欄にアカウントのパスワードを入力します。

ユーザー作成02

次にグループを設定します、ここで作成するアカウントはDSMへのログインにも使えるので不用意に権限を与えないようにしましょう、管理者であればadministratorグループにしてもいいでしょう。

jpg

ここで共有フォルダに対してアクセス権限を設定します。

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次に容量制限の設定が出てきます、ユーザーが使用できる容量を決めたい場合はここで設定します、制限が必要ない場合はこのまま次へいきましょう。

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ここで各種機能についての権限を設定します。

ユーザー作成06

これまでの設定が表示されますので間違いがなければ適用をクリックしましょう。

ユーザー作成06

これでユーザーが新しく作成されました。

ユーザー作成07


ユーザー一覧に新しく設定したユーザーが追加されました。

これで設定したユーザーでログインしたパソコンから共有フォルダへアクセスした場合にIDとパスワードを入力する必要はありません、他のパソコンやパソコンをユーザーアカウントで分けて共有している場合でも不用意にアクセスされる心配はありません。

User権限でログイン

またUser権限ではDSMにログインしても機能を制限されているためDSMの表示がこのようになり重要な機能の変更は一切できないようになっています。

ユーザーがDS212にアクセスして機能に変更を加える必要がなければ追加のユーザーは全てUser権限のみを持たせたほうが安心でしょう。

もし多くのユーザーが必要な場合はあわせてグループの設定をした方がいいかもしれませんがそのような状況といえばビジネスでの使用になると思います。

万が一の時の安心、ゴミ箱機能

次に設定をお勧めしておきたいのがゴミ箱機能です、ネットワーク上のデータは削除するとゴミ箱を経由せずにそのまま消えてしまいます、そこでゴミ箱機能をONにして間違ってファイルを削除しても復元できるようにしておきましょう。

ゴミ箱機能

コントロールパネルからWin/Mac/NFSをクリックして表示されるCIFSゴミ箱を有効化するにチェックを入れます。

ゴミ箱が表示される

これでゴミ箱が表示され一度削除してもこのゴミ箱に入るので間違って削除しても安心です。

ジャンボフレーム


転送速度の高速化が望めるジャンボフレーム

ネットワークがジャンボフレームに対応できる環境であれば迷わずジャンボフレームを入れておきましょう、転送速度の向上が望めます。
ジャンボフレームをい有効化するにはコントロールパネルのネットワーク設定のネットワークインターフェイスのJumbo Frameで環境に合わせたMTU値を選択するだけです。
選択可能なMTU値は2000・3000・4000・5000・6000・7000・8000・9000です。

USB外付けHDDの表示

外付けHDDの制御

次に外付けHDDをつけた場合の設定ですがDS212は外付けHDDを取り付けると自動的にマウントして共有フォルダとして公開します。
USBフラッシュメモリで使われるFATや外付けHDDでも使われることがあるFAT32だけでなくNTFSといった高度なフォーマットでも読み書きが可能となっています。

外部デバイスの設定01

共有フォルダのアクセス権限はユーザーで設定できますがファイルフォーマットの変更や取り外し時のエジェクトは外部デバイスで設定します。

外部デバイスの設定02

フォーマットするにはフォーマットしたいデバイスを選択してフォーマットをクリックします、DS212に付けたままで使用するのであればEXT4をお勧めします。
もしパソコンで使ったりと使い回しをするのであればそのままにしておきましょう、EXT3やEXT4はWindowsでは認識ができません。

外部デバイスの設定03

外付けHDDを取り外すときはエジェクトをクリックしてOKを押します、デバイスが消えたら取り外し可能です。

電源設定01

省電力モードで効率良く運用

DS212は省電力モードやファンの制御も可能になっています、ファン速度モードでは冷却モード、静音モード、省電力モードが用意されており好みの制御を選べます。
ファンについては静音モード時でも独特のカラカラといった音がわずかに聞こえます、寝室兼書斎に使用するため個人的にはもうちょっといいファンを採用してもらいたかったところです。

電源設定02

とはいえども電源管理で起動と停止をスケジュールすることができるので寝ている時間帯はシャットダウンし起きているときに起動するようにしておけば騒音も気になりません。

しかし毎日のスケジュールがや生活リズムが不規則な場合はここでのスケジュール管理は意味をなしません、外出時に外部からアクセスする場合も不安です、しかしDS212にはかなり便利な省電力機能が装備されています。

電源設定03

それがHDDハイバネーションです、このHDDハイバネーション機能により設定した時間アクセスがない場合DS212はHDDを休止状態へと移行して省電力化します、さらに高度なHDDハイネーション機能を有効にするとDS212の消費電力を最低に抑えることができますにチェックを入れるとDS212自体が休止状態となりHDDハイバネーション時よりもさらに省電力化することが可能です。

もちろん外付けHDDのハイバネーションもサポートしているうえこれらの機能はDS212独自で作動するためパソコンにアプリをインストールする必要もありません。

アイドリング時消費電力

それでは各モード時の消費電力を見てみましょう、まずはアイドリング時ですが19Wとノートパソコンのアイドリング時といい勝負です。

フルアクセス時消費電力

RAID0で両HDDがフル稼働時の消費電力です、消費電力はそれほど変わらず22Wと非常に低い値となっています、パソコンの場合こうはいきません。

HDDハイバネーション時消費電力

そしてHDDハイバネーション時の消費電力です、アイドリング時の約半分と省電力化されています。

高度なHDDハイバネーション時消費電力

最後は高度なハイバネーションにチェックを入れた場合のハイバネーション時の消費電力です、HDDだけでなくDS212も休止するのか消費電力はさらに低い8Wとなっています。
24時間連続稼働させる用途として使われることが多いNASですが家庭で使用するならば稼働している時間よりも休止している状態の方が長いはずです、この省電力機能により必要とされないときの消費電力を抑えことが可能です。

さらにパソコンと比較した場合、省エネで効率の良いといわれるIntelのAtomやAMDのAPUでもこの効率の良さは実現できません、IntelのAtom330・AMDのAPU C-50を過去に計測した際は本体がアイドリングしているだけで30Wを超える消費電力でした。
省電力で効率の良くタブレットやスマートフォンで実績のあるARM系CPUを採用しているだけあります。

なお、このHDDハイバネーション機能が作動している間はHDDだけでなく冷却ファンも不要なため停止します、稼働音は耳を本体に近づけてやっとわずかに聞こえるぐらいなので省電力だけでなく静音性にも効果があります。

e-mail通知

Eメール通知でステータスの確認

NASというのは基本的に一度設定したら放置しておくものです、しかし何らかの問題が発生してもパソコンのようにモニターが付いているわけではないので異常の確認については一度DSMにログインする必要がありますがEメール通知機能を設定しておけばDS212のステータス異常を即座に確認することが可能となります。

e-mailメッセ-ジ

設定を間違えなければこのようにテストメールが送られてきます、メールの発信先をスマートフォンや携帯電話のメールアドレスに設定しておくといつでもすぐにでも受信できるので便利です。

地域のオプション

NTPサーバーに同期してDS212の時間を自動調整

ついでにDS212の時計も狂わないようにNTPサーバーと同期するように設定しましょう、コントロールパネルの地域のオプションでは時間設定にNTPサーバーを利用できます、プリセットで2カ所登録されているのですぐにでも使用が可能です。

DSMのアップデート

DSMのアップデート

最後はこの便利な機能を提供してくれるDSM自体のアップデートです、このアップデートも非常に簡単でDS212自体がアップデートを行うのでパソコンでアップデータをダウンロードする必要もありません。
もちろんファイルを指定する手動アップデートも可能です、ファイルはSynology社のWebサイトに公開されていますのでいつでも入手が可能です。
※アップデート後は再起動が必要です。

設定についてはここで終わりです、家庭で使用する場合にはこの設定をするだけで十分に使えると思いますがビジネスではiSCSIやグループによる権限制御など他にも様々な機能が搭載されています、家庭で使用するには必要性が薄いためここでは紹介しませんでしたが興味があるのでしたらSynology社にマニュアルがおいてありますので目を通しておくといいかもしれません。