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新型コロナのホットスポット、消化器症状の検索件数で予測-米研究

  • 味覚障害や食欲不振、下痢の検索関心度を15州のコロナ症例数と比較
  • 新型インフルの流行監視に利用したのと同じ手法が適用できる可能性

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消化器症状に関するインターネット検索件数が数週間後の新型コロナウイルス感染症(COVID19)患者の増加の前兆となっていた可能性が、マサチューセッツ総合病院の研究で分かった。ホットスポットについて早期警告する新たな仕組みとして活用できそうだ。

  同病院の研究チームは味覚障害や食欲不振、下痢の検索関心度を、1月20日ー4月20日に米15州で報告されたコロナ症例数と比較した。アルファベットのオンラインツール、グーグル・トレンドによると、検索件数は3-4週間後に感染者が多かったニューヨーク、ニュージャージー、カリフォルニア、マサチューセッツ、イリノイの5州の症例数と最も強い相関があったことが分かった。

  医学誌「クリニカル・ギャストロエンテロロジー・アンド・ヘパトロジー」に掲載されたこの研究では、10年余り前に新型インフルエンザの流行監視に利用したのと同じ手法が新型コロナでも適用できる可能性が示されたと、同院は今月、リポートで指摘した。新型コロナの患者は腹痛や下痢など消化器症状を訴えことが多いことが、研究を行うきっかけになった。

  科学者は新型コロナの感染が広がっている地域の特定で排水も検査している。

原題:
Googling for Gut Symptoms Predicts Covid Hot Spots, Study Finds(抜粋)

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