1分でわかる!stormと tempest の違いと正しい使い方

英会話

英語で「嵐」を表す表現として、storm と tempest という2つの単語があります。

どちらも嵐のように強い雨風や雷雨のような天候、または嵐そのものを表す言葉として使われますが、それぞれの違いを理解していない人が多く見られます。

例えば、「日本は昨日、嵐に見舞われた。」を英語で言いたい場合、以下2つのどちらが正しいかわかりますか?

  1. Japan was hit by the storm yesterday.
  2. Japan was hit by the tempest yesterday..

正解は1の「Japan was hit by the storm yesterday.」です。

stormはとても強い雨風や雷雨、大雪を伴う強風など悪天候を言い表すのに使われる言葉です。

一方、tempestはstormよりもっと強い大嵐を指すときに使います。

tempestは主に、物語中での情景描写で比喩表現として使われるような文学的な言葉で、最近では公用語としてはあまり使われません。

例文の場合、会話の中で悪天候であったことが話題になっていることが予想出来ます。したがってここでは「storm」を使うのが適切です。

基本的にどちらを使っても間違いではないですが、それぞれの持つニュアンスを理解して覚えておくことで、今はもう使われない言葉や日常会話では使われない言葉かどうか判断できるようになります。

今回は、日本人が意外と知らないstormとtempestの違いを説明するとともに、正しい使い方についてもレッスンしていきましょう。

また、stormとtempest以外の「嵐」という単語についてもいくつかご紹介していきます。

storm とtempestの違い

stormは、暴風雨や雷雨、大雪の天候など、嵐そのもの以外にも悪天候であればその情景描写のために使われます。一般的に使われる言葉です。

tempestは、stormよりも物語に使われるような文学的な表現なので、日常会話には出てくることは滅多にありません。また、stormと比べてもっと悲惨な大嵐のことを指します。

stormの使い方

stormの使い方について、例文を使って説明します。

昨日はすごく大きな嵐があった。

We had a huge storm yesterday.

このアニメは日本にブームをもたらした。

This anime took Japan by storm.

この辺の地域の人々は、去年と同じ大きさの嵐が来るのに覚悟ができている。

People around this area are ready for the storm coming, which is the same size as a year ago.

tempestの使い方

tempestの使い方について、例文を使って説明します。

客同士のあの喧嘩はまるで悲惨な嵐のようだった。

That quarrel by the customers was like a tempest.

この絵はアーティストの激情を反映している。

This drawing is reflecting the artist’s tempest.

母が怒ると、大嵐のようになるよ。

When my mom gets really mad, it would be like a tempest.

使い分けの感覚を掴むコツ

通常の天候を表す嵐や暴風雨の場合は“storm”を使います。

反対に、比喩表現として誰かの逆鱗や悲惨な喧嘩を表す時や、けが人や死者が出るような嵐よりももっとひどい天候を表す時は、”tempest”を使います。

理解度チェックテスト

それではここで、storm と tempestを正しく使い分けることができるかいくつかテストをしましょう。

英文の中の(カッコ)には、stormとtempestのどちらかが入ります。正しいと思うものを入れてみてください。

答えは記事の最後にあります。

  1. Yesterday, Tokyo had a (     ) since last September.
  2. It’s been a while to have such a huge (     ) around this area.
  3. My dad was mad at me because I was late coming back home. It was like a (     ) .
  4. Once upon a time, the (     ) hit a kingdom and the number of its citizens were killed.
  5. Tapioca drink took Japan by (     ) .

「嵐」を表すその他の英単語

「嵐」を表す単語は、effortとendeavor以外にもあります。

それらの単語がどのように使われるのか、例文を使って説明します。

hurricane

hurricaneとは、台風とほぼ同じで強い雨と風が混ざり合った悪天候を指します。

The hurricane has just passed the west side.(ハリケーンはちょうど西側を去った。)
I am so scared of hurricane.ハリケーンがとても怖いんです。)
This Pokemon has the attack skill which is very strong like a hurricane.(このポケモンはハリケーンのように強い技を持っている。)

blizzard

blizzardは、猛吹雪を指します。hurricane や storm と同様に悪天候を意味します。以下のように使われます。

Because of the blizzard, we couldn’t go to school trip.(昨日の猛吹雪のせいで校外学習に行けなかった。)
People in Hokkaido are mostly get used to the blizzard.(北海道の人は猛吹雪にほぼ慣れている。)
He loves blizzard because it will make school close.(彼は学校を閉鎖させるから猛吹雪が大好きだ。)

まとめ

今回は、stromとtempestの違いとそれ以外の「嵐」という単語についてもお話ししてきました。

以下おさらいです。

  • storm=一般的に使われる、嵐の天候やそれ以外の暴風雨や雷雨を表す言葉。
  • tempest=もう日常会話ではあまり使われない、嵐よりもひどい大嵐を表す言葉。

それぞれの意味を理解して使い分けることで、より明確な情景描写をすることが可能になります。

前項の例文などで練習をしながら感覚を身につけていきましょう。Good Luck!

テストの答え

  1. storm
    昨日東京で起きた1年ぶりの何かについてを話しているので、stormがふさわしいです。
  2. storm
    久しぶりにこんな大きな何かに見舞われるということ言っているので、stormがふさわしいです。
  3. tempest
     家に遅く帰って来た私に対する父の怒りを比喩的に表現しているので、tempestがふさわしいです。
  4. tempest
    「昔々」から始まっているので、物語調に語られています。よって、空欄にはtempestが当てはまります。
  5. storm
    タピオカブームについてを話しています。「take〜by storm」で「〜にブームを起こす」という意味になるのでstormがふさわしいです。

Source: ペラペラ部

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