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はあちゅう&しみけん「家族会議」まだ離婚してませんエンタメ・アイドル 投稿日:2020.09.10 11:00

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 2018年7月に事実婚を発表し、2019年9月に長男が誕生した、はあちゅうしみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする?」「あれ、どう思ってる?」と赤裸々に語り合う本誌連載。最終回となる今回、連載を通じて夫婦に起こった変化を語ります。

 

 

 

はあちゅう「2019年8月から1年以上続いたこの連載も、今回で最終回だよ。振り返ると、家事どっちがやるか問題の回(第33回など)で、すごい喧嘩になったよね(笑)。けんちゃん、帰宅したあとも『もう連載やめよう……』って言ってた」

 

しみけん「毎回、不仲になってたからね……(笑)」

 

はあちゅう「でも、あの大喧嘩のおかげで、家事やるごとに100円出して可視化しようってことになった。結果、私がたくさんやってることがわかって、けんちゃんは感謝してくれるし、家事も手伝ってくれるようになったし。私としては、それだけでも連載の元は取れたよ(笑)」

 

しみけん「僕はこの連載が始まってから、不満を常に書き留めておくようになった。『次の取材で、ライターさんたちに話して意見を聞こう』みたいな気持ちで。対談を通じて、アンガーマネジメントや相手に理解してもらう方法もわかってきた」

 

はあちゅう「毎回、取材が夫婦セラピーの役割を担ってたよね(笑)。普通だったら、夫婦喧嘩になって嫌な気持ちになるだけのところ、我々は話を聞いてもらい、原稿にまとめてもらい、お金までいただいてた。

 

 普通に夫婦カウンセリング受けたら、お金払わなくちゃいけないのに。ラッキーな機会だったよ」

 

しみけん「はあちゅうという人間を、“因数分解” できたことも大きかった。『この人は心底、合理主義者なんだなあ』と。本も、紙ではなくデータとして見てるから、僕みたいにモノとしての愛着はない。昔の携帯電話を取っておくことに意味を感じない、とかさ」

 

はあちゅう「世代間格差だよ、それは。あと、紙の本にも愛着はあるよ。愛着があるものと、ないものがある」

 

しみけん「はあちゅうは、『バチェラー・ジャパン』も、テレビドラマも、映画も、最初と最後以外を早送りで見たりするよね。ところどころ1.5倍速とか。あらゆるものを『情報』として接してる。それがわかったのは、大きな収穫だった」

 

はあちゅう「ドラマは、ちゃんと見たいけど時間がないんだってば! それだけ、私のほうが育児と家事をしているの。まぁ、けんちゃんが言いたいのは、私、ちょっと “堀江(貴文)さんみ” があるってことだよね(笑)」

 

しみけん「そうそう。言葉選ぶけど……、そのカテゴリーの人……、かなぁ……」

 

はあちゅう「そう、そのへんなんだよ、私。ネットで叩かれる理由がわかるよね。情緒より、情報を重視することが多々あるから」

 

しみけん「僕はどっちかと言えば、対照的だから」

 

はあちゅう「そうだね」

 

しみけん「はあちゅうとは、全然違うタイプ。でも対談を通じて、『そういう見方もあるんだ』『そういう人もいるんだ』『人は人』って、しみじみ考えることができたよ」

 

2020年夏休みの家族写真をご紹介。これからも一家から目が離せません!

 

はあちゅう「まわりからの反応は?」

 

しみけん「『ドラゴンボール』を捨てた回(第20回)は、いろんな人から言われて、嬉しかった」

 

はあちゅう「あれ、実際より私が悪い人になってる気がする。私が勝手に捨てたみたいになってるけど、正確には私が『これいるの?』と言ったら、けんちゃんが捨ててくれたんだよね。

 

 私の著書のアマゾンレビューに、『夫の漫画を勝手に捨てる人が本を書いてるなんて』みたいなこと書かれて、ちょっと違うんだけどなって思った……。でも、いろんな反応があったのは楽しかった」

 

しみけん「たとえば?」

 

はあちゅう「ママ友からのLINEで『よく言ってくれた!』って。自分では言えないことが記事になってて旦那さんにシェアしたって連絡、よくもらってた。『はあちゅうが言いたいこと言ってくれた。世の中の夫婦仲に貢献してる』って言ってもらえたのも、嬉しかったなあ。

 

 夫婦どちらかだけじゃなく、2人とも顔出しで、しかも相手の目の前で言い合ってるのは、フェアだったと思う。片方だけがメディアで発言すると、どうしても不公平になるから」

 

しみけん「僕、最初にこのお話をいただいたとき、『え、これ視聴率ゼロだよ』って思ったんだよね(笑)。議題がはあちゅうから出てきても、『誰が読むの? 誰がこれに興味があって、どこに発信してるの? これ、おもしろいか?』って。

 

 だけどネットニュースやテレビ番組に取り上げられるし、僕自身も本当にいろんな所で『読んでます』って言われたよ。知り合いのお相撲さんとか、中華料理店のシェフとか。唐突に言われるの(笑)」

 

はあちゅう「『普通の夫婦なんですね』『そういう細かい喧嘩、うちにもあるんですよ』って言ってもらえたこともあったなあ。家事分担の衝突が私たち夫婦だけの問題じゃなくて、世の中の夫婦も同じように悩んでるんだなって実感したよ」

 

しみけん「夫婦リアリティショーだよね」

 

はあちゅう「うん、夫婦版。カップルが出来るまでのリアリティショーが流行っているけど、その後、本当に2人の共同生活が始まったら、もっとドロドロするでしょ」

 

しみけん「しかし、この連載が終わったら、僕たち夫婦はいつガス抜きをすれば……」

 

はあちゅう「時々、不定期で対談させてもらえないかな。『まだ離婚してません』ってタイトルで(笑)」

 

しみけん「いいね(笑)。僕ら夫婦が衝突してるなと思ったら、『そろそろ、どうですか』って声かけてもらって」

 

はあちゅう「それ、離婚するまで続けてギネスブック狙おう(笑)」

 

しみけん「はあちゅう、『人生全部コンテンツ』が信条だもんね」

 

はあちゅう「コンテンツにすることで一歩引いて俯瞰できる。解決策が見えたり、客観視して楽しめたりもするからね」

 

しみけん「離婚すらもコンテンツだ(笑)」

 

はあちゅう
1986年、神奈川県生まれ 慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。2014年フリーに。近著に『わくわくする未来をつくるためのお守り言葉』『子供がずっと欲しかった』がある

 

しみけん
1979年、千葉県生まれ 1998年にAVデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。近著に『AV男優しみけん仕事論0.01 極薄!』(扶桑社)がある

 

写真・木村哲夫
取材&構成・稲田豊史

 

読者の皆様、ご愛読いただきありがとうございました!(編集部)

 

(週刊FLASH 2020年9月22日号)

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「本能寺の変」の動機は…東大教授の『麒麟がくる』結末予想エンタメ・アイドル 投稿日:2020.8.13 11:00

 

 新型コロナウイルスの影響で撮影が中断し、放送も一時休止していた大河ドラマ『麒麟がくる』が待望の再スタートした。物語後半のクライマックスは、なんといっても「本能寺の変」。そこで、東京大学史料編纂所の本郷和人教授に、「私が脚本家だったらこう書きます」という持論を語ってもらった。

 

 

 日本史の一級史料に接してきた本郷教授は、明智光秀の動機の諸説を挙げて分析する。

 

「黒幕説、野望説、怨恨説などいろいろありますが、歴史研究者からすると、どれも根拠は薄弱です。江戸時代に書かれたものも多く、(当時との)同時性がないものばかり。だから、あくまで『説』なんです。

 

 そのなかで、NHKは『非道阻止説』を採用すると思います。光秀は(織田)信長に、『平和な世の中』の実現を託していた。しかし農民を虐殺したり、朝廷には非礼を働く。『このままでは、信長は悪者になってしまう。この横暴をやめさせられるのは、私しかいない』と決意したという説です。

 

 とはいえ光秀も、比叡山の焼き討ちではみずから殺戮をしています。また、当時の朝廷は権威が失墜していたので、『朝廷を守るために立ち上がった』というのは少し無理がありますね。

 

 まあ、ドラマはフィクションですから、それはそれでアリだとは思いますが、研究論文として発表したら笑われてしまいます(笑)」

 

 では、本郷教授なら本能寺の変をどう描くのだろうか。

 

「光秀は、信長にさんざんこき使われてきたので『信長を殺せば、私もゆっくり眠れるんじゃないか』と考えて決起したんじゃないでしょうか(笑)。それはともかく、学会で認められそうなのは『四国説(※)』です。私も、この説を有力視していました。

 

 ところが最近、キリシタン史が専門の歴史学者・慶應義塾大学の浅見雅一先生が、日本では本能寺の変に関する新しい史料は見つからないといわれていたなか、腰を抜かすような史料を発見したんです」

 

ルイス・フロイスのポルトガル語の史料を浅見教授は解読した(写真・藤牧徹/アフロ)

 

 それは、ポルトガル語で書かれたイエズス会の史料を読み込んでいたときに見つかった。

 

「信長の死後、宣教師のルイス・フロイスが書き残していました。日本史の史料もそうですが、古い文字や文体で書かれているので解読が難しい。浅見先生が発見した史料も、そういった文字で書かれてあったと思います。

 

 そこには、『光秀は長男の十五郎(光慶)を守るために信長を討った』という内容の記述があったのです。十五郎は、光秀が年を取ってから授かった子供です。だからかわいがった。

 

 ここからは私の推測ですが、家康はかつて、信長の命を受けて長男の信康を切腹させています。信康は武田家に通じていたともいわれていますが、信長の長男の信忠とは比べるまでもなく優秀でした。それで、信長は信康を葬らせた。

 

 それを知っている光秀は、『十五郎も信長に殺されるのではないか』と心配した可能性が大きいと、私は思います。この史料が見つかったことで、今までの『説』がすべてチャラになった気さえします。

 

 ちなみに十五郎の身の上を心配した光秀は、坂本城でイエズス会による洗礼を十五郎に受けさせています。そして本能寺の変の直後、光秀は坂本城に向かいました」

 

 十五郎の「その後」は明確ではない。「自害した」「僧になった」などといわれている。『麒麟がくる』が、この新説で本能寺の変を描いたら、センセーションを巻き起こすことは間違いない!?

 

ほんごうかずと
1960年生まれ 東京大学史料編纂所教授。専門は日本中世史。今月『疫病の日本史』(井沢元彦氏との共著、宝島社新書)が発売

 

(※)四国説
四国統一を目指す長宗我部元親の正室は、光秀の重臣・斎藤利三の義理の妹。信長は光秀を仲介役にして「四国を収めたあかつきには、領地はすべてあなたのもの」と元親に接近。しかし信長は、この方針を撤回するだけでなく、四国征伐も企てた。面目を潰された光秀が、本能寺の変を起こしたという説

 

(週刊FLASH 2020年9月15日号)

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