第五話:フェイト・ブレイク・オンライン――起動【五】
俺たちは第一の街ファースを発ち、スタッポ平原の南東――トレヴァスの森へ入った。
ちなみに……街を出る前に回復ポーションを三本だけ買っておいた。
おかげで所持金は0になったが、身の安全と心のゆとりには代えられない。
「――ガンコさん。ここは草が凄いから、絶対に落っこちないでくれよ? 探すの、相当大変になるだろうからさ」
「ガコ」
彼女を肩に載せたまま、人の手が入っていない獣道を進んで行く。
道中はモンスターと遭遇することもなく、あっという間に目的地――トレヴァスの森・アルフの泉エリアへ到着した。
俺は木陰に身を隠しながら、泉の周辺に目を向ける。
(……おっ、いたいた!)
視線の先には、四匹の
緑色の皮膚・血走った赤い瞳・鋭く尖ったギザギザな歯。
手には独特な形状の斧が握られており、頭には真紅の帽子をかぶっている。
レアモンスターは、レアアイテム・大量の経験値多額のマニー・を保有していることが多い。
しかしその反面、出現率が異様に低かったり、特殊な遭遇条件があったり、討伐難易度が異常に高かったり、乱獲することができないように調整されている。
たとえば
だだっ広いトレヴァスの森を一日中散策して、ようやく一匹・二匹と遭遇できるか否か、というぐらいだ。
ただ……このエリアに限っては、レアモンスターである
トレヴァスの森・アルフの泉は、運営によって作られたレベル上げのしやすい場所――
(いやぁ、他に誰も人がなくてよかった。夢の中のFBOじゃ、ここは超人気スポットだからな)
そのあまりにも親切な設定から、
こういった理由から、アルフの泉はいつもとんでもない人混みなのだが……。
どうやらこちらの世界じゃ、あまりこの狩場は周知されていないらしい。
「とりあえず、<
NAME:
LV:8
JOB(職業):
HP(体力):50
MP(魔力):12
STR(筋力):65
VIT(耐久):27
AGI(敏捷):30
DEX(器用):7
INT(知性):10
LUC(幸運):5
■スキル
■魔法
■装備
右手:
左手:
頭:ブラッドハット(VIT+2)
胴:
腰:鎖の腰掛け(VIT+1)
足:
装飾品:
「……おっかしいな……。あいつら、俺よりだいぶ強くねぇか?」
どうやらあの糞運営からは、『
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