「これはお世辞の傑作だ」
米CNNテレビなどが9日(現地時間)に報じたところによると、ウォーターゲート事件の取材で知られるウッドワード氏(ワシントン・ポスト紙の副編集人)は新刊「Rage(怒り)」の中で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が米国のトランプ大統領に送った手紙について、これを分析した米中央情報局(CIA)が上記のような評価を下したことを伝えた。ウッドワード氏は同書で「(CIAの)分析家たちは、トランプ大統領が歴史の中心舞台に上がったような印象を与えながら、明らかなお世辞が交じっているのを見いだした(手紙の)記述に驚嘆した」「トランプ大統領は金正恩氏のお世辞に完全にやられた」と指摘した。ウッドワード氏は、トランプ大統領が金正恩氏とやりとりした27通の親書を確保したことを明らかにしている。
トランプ大統領は金正恩氏の親書について「一級秘密」との理由で提供せず、ウッドワード氏にはその中身を見せただけだという。ウッドワード氏は親書の内容を口述して録音し、CNNは2018年12月25日と19年6月10日に作成された2通についてその内容を公開した。