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食品DNA調査で偽装食品を防げ

更新:2007/08/17

富山県小矢部市小森谷にある「シゲタ動物薬品工業」では、犬猫の血液検査や鳥インフルエンザの動物用ワクチンなどを開発・製造・販売し、動物の遺伝子に関する研究を専門に行っていますが、今年7月には、「日本DNA食品検査センター」を設置し、加工食品に含まれるDNAを調べる事で、表示通りの食材が使われているかを検査する事業を始めた。加工食品の偽装表示の事件などを発端に、消費者の食の安全に関する監視の目が強まっており、加工食品に含まれる肉や魚のDNAを調べる事で、偽装食品を防ぐサービスを始めたもの。「ミートホープ」が豚肉などを混ぜたひき肉を牛ミンチと偽って出荷していた事件が発端とのこと。

最初はスーパーなどの小売店を視野に入れていましたが、設置から1か月が経過した今は、学校などからも問い合わせが増えている、主に学校給食の給食の食材を測りたい、病院などに関係している給食サービスの方などから給食を測りたいという事で、スーパーからの問い合わせもあるが、お子様やお年寄りを守られる様な産業の方からの問い合わせが多いとのこと。

シゲタ動物薬品工業では現在、10社と契約を交わしていて毎月15品目の食品を医学博士の資格を持つ社員が検査し、安全が確認されれば、署名入りの証明書を交付している。シゲタ動物薬品工業では、このDNA検査の他に、中国産の食材に残留農薬がないかなどの検査も合わせて行っていて、今年度はおよそ10億円の売り上げを見込んでいるという。

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