宮城県石巻市の港で働くインドネシア人の技能実習生=2018年

 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県で働く外国人労働者数が、震災前の2・7倍に増えていることが11日、分かった。震災直後は多くの外国人が帰国したが、復興が始まると全国を上回るペースで増加。人口が流出する中、貴重な働き手として地域を支えてきた。ただ新型コロナウイルスの影響もあり、受け入れを巡る状況には厳しさも出ている。震災発生から9年半となった。

 厚生労働省によると、全国の外国人労働者数は2019年10月時点で約165万8800人と、震災前の10年10月の2・5倍。このうち被災3県は、約1万400人だったのが約2万8300人と2・7倍になった。