９月５日のゲストは、藤岡弘、さんと長女の愛さん、長男の真威人さん親子。初代・仮面ライダーとして人気を博した国民的ヒーローとして知られる藤岡さんは、令和になった昨年、突如４人の子どもたちの存在を公表。たちまちその美女＆イケメンっぷりが話題になりました。藤岡さんが、長い間、子どもたちを世間に隠し続けてきた理由や、社会現象を起こした「仮面ライダー」の撮影秘話、そして、最愛の母・美津子さんとのエピソードなどを語ってくれました！

子どもたちを世間に隠し続けてきた理由

大学生の長女・愛さんと高校２年生の長男・真威人さんと共に登場した藤岡さん。さらに中学３年生の次女、中学１年生の三女がいることを話すと「それぞれ個性が強くてね。一人一人自分の意見を持っているから、そういう面では激しい時もあるんだけど、非常に仲良くて」と子どもたちを紹介しました。
これまで語られることのなかった４人の子どもたちの存在について、その理由を問われると「子どもたちを守るためでもあったんですよ。あんまり私の存在によって子どもたちがね、神経を使うような状況になるのもかわいそうだなと。皆さんの視線とか目線、そういうので煩わしいんじゃないかなという。普通の子と同じように育ってもらいたいって気持ちがあったんで、あえて子どもたちには私の存在を隠しなさいと（話していた）」と、説明しました。

これに対しサワコが「学校行って"お父さん、何する人？"とか聞かれるでしょ？」と尋ねると、愛さんは「違う職業言ったりとかして噓ついたりしていました。警察官だよとか」と応え、家に友達を呼ぶことも一度もなかったと話しました。続く真威人さんも「誰か友達の家に行ったりすると、お返しとして自分も呼ばなきゃいけないみたいなのあるじゃないですか。だから、誰かの家に行くのも断ったり。大変でしたね」と話し、子どもなりに奮闘してきた日々を振り返りました。
晴れて公開された今、藤岡さんは、「（公開して）良かったと思っているんですよ。子どもが肩の荷がおりたというか、一緒に手を繋いで街も歩けるし、買い物も行ける」と話し、「これからは、みんな、もう楽しめるなという感じでワクワクしていますね」と声を弾ませました。

苦労の末につかんだ初代「仮面ライダー」＆最愛の母との秘話

愛媛県で生まれ育った藤岡さんは、役者を目指して上京。「とにかく映像の世界に夢を追った。日本の映画はもちろん、アメリカ映画とかフランス映画とか、映画三昧で見ていた時に映像の世界に惹きつけられたんです」と話すと「色々オーディション受けたり苦労して。あまり思い出したくないような経験をだいぶしました」と苦悩の時代を回想。「中学時代に父が出奔してましたので、自分の人生は自分でやらなければいけない。（親に頼るという考えは）なかった」と話しました。
そんな苦労の末につかんだのは初代「仮面ライダー」。25歳の時に主演した同作は、瞬く間に子ども心をわしづかみにし、変身ポーズは社会現象にもなりました。悪役ショッカー軍団との戦闘シーンはスタントマンを使わず全て自分で演じ、バイクの撮影シーンでは、数十メートル吹き飛び生死を彷徨う大怪我を負ったこともあったそう。

「当時はCGもないしね。やるしかない。自分の未熟さもあるんですがね、起こるべくして起きた気もする。よくあそこで死ななかったなと今でも思いますね。大腿骨が真っ二つに折れて、自分で折れたのを戻しまして。足を動かしたら親指が動いたんで、それで安心して気絶してしまった」と壮絶な事故を語りました。その後、再起不能と言われながらも奇跡的な回復を見せ、俳優の道を邁進してきた藤岡さん。女手一つで自身を育て上げてくれた母親が亡くなったことに触れると、「"子どもを命をかけて守って大事に育てなさい"と。子どもだけが宝なんだということを何度も言ってましたね。心して生きなさいということを最期に言ったことは今でも忘れません」と話し、厳しくも仲睦まじい藤岡家の礎を築いた母への想い語りました。

「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組です。
次回9月12日はドラマ「相棒」の鑑識役でブレイクした六角精児さんが登場！マイペースに人生を謳歌する六角さんの原点と、人々を引き付けてやまない魅力の謎に迫ります。お楽しみに！
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