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音楽を"まなびほぐす"
Unlearning Music [ULM] :
Dialogues on Music,
Learning and its Practice

RESEARCH

ULM2017
音楽に関する教育普及プログラム実践についての全国調査

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この度、上野学園大学音楽文化研究センターでは、文化庁大学を活用した文化芸術推進事業「音楽をまなびほぐす―教育普及プログラム実践者のための人材育成支援事業」の一環として、教育普及プログラムの実践に携わる「個人」に関する全国調査を行う運びとなりました。

皆さま、日々の活動について教えてください!
現場で腐心する「個人」を応援するための基礎調査です。
ぜひ、皆さまのお力を貸してください。


なぜ、今、この調査を行うのか――現場で腐心する「個人」を応援したい

 近年、クラシック音楽によるアウトリーチ活動やワークショップなど多様な教育普及プログラム(コミュニティプログラムも含む)が日本全国で行われ、その活動の概念や目的は定着してまいりました。子どもたちの創造力やコミュニケーション力など社会的スキルの育成、高齢者のリハビリや潜在能力の快復などにも大きな効果があると各地の実践で報告されています。さらには、2020年の東京オリンピック・パラリンピックにむけた全国的な文化プログラムの展開、文化芸術基本法の施行、文化芸術の社会性をめぐる議論の高まりなどとともに、教育普及プログラムに携わる音楽家やマネジメント人材を取り巻く環境や制度も少しずつ変化してきています。

 しかしながら、現在発表されている報告や研究の多くは組織や団体を対象にした調査が大半のため、教育普及プログラムを社会的制度としての成果と課題の導出にとどまっています。これらの調査はもちろん大変重要ですが、教育普及プログラムの現場で実際に活動する「個人」の様相が十分に明らかになっていません。


誰をどのように支援したら、より健全で豊かな教育普及プログラムの実践が可能になるのか

 急速な需要増の一方で、教育普及プログラムの飽和化が進み、現場では形骸化しつつある実践の質も問われています。また、次世代の人材育成の機会以上に、実践者への具体的な支人材育成環境の整備はまだ十分に整っているとは言い難い状況です。このような背景を踏まえ、上野学園大学音楽文化研究センターでは、クラシック音楽による教育普及プログラムの実践者(音楽家、ファシリテーター、制作者、プロデューサー、コーディネーター、ボランティア、NPO・行政・大学、サポーターなど)の皆様の実践の現状を明らかにするための基礎調査を行うことにいたしました。所属団体や従事形態に関係なく、実践の中心を担う音楽家やファシリテーター、さらには場作りに腐心する制作者のリアリティが見えることで、これからの日本における教育普及プログラムの可能性を模索し、その意義や在り方を検証するための有用な調査と考えております。

 ご協力いただきました内容は、後日、報告書として公開させていただくとともに、文化庁へも提出いたします。なお、調査目的や方法に関しましては、別紙をご参照ください。ご多忙のなか大変恐れ入りますが、調査の主旨をご理解いただき、お力添えを賜りたく衷心よりお願い申し上げます。


平成29年12月20日


【本調査に関するお問い合わせ先】
上野学園大学音楽文化研究センター 
研究員 杉山 幸代(すぎやま ゆきよ)
〒110-8642 東京都台東区東上野4-24-12 
☎03-3842-1021(代表)/FAX 03-3843-7568




◉調査題目
音楽に関する教育普及プログラム実践についての全国調査

調査実施者
責任者:杉山幸代[上野学園大学音楽文化研究センター 研究員]
伏木田稚子[首都大学東京大学教育センター 准教授]
杉山昂平[東京大学大学院 学際情報学府 学際情報学専攻 博士課程]


調査目的
本調査では、音楽に関する教育普及プログラム実践のこれからを考えていくために、日々活動を行っている皆さまの具体的な現状と課題を広く明らかにするために行われます。

調査時期
平成29年12月21日(木)~平成30年1月21日(日)
※1月22日(月)以降にご協力いただける場合は、杉山までご連絡ください。

調査内容
音楽に関する教育普及プログラム実践を行う音楽家、ファシリテーター、制作者、プロデューサー、コーディネーター、ボランティア、NPO・行政・大学関係者、サポーターなどの方を対象に、日々の実践の内容や、実践を行う上での課題についてお尋ねします。


調査方法
調査票およびオンライン専用フォームによる2つの方法にて行います。回答にご協力くださる場合には、いずれかの方法をお選びください。回答にかかる所要時間は、15分~20分程度です。


1)調査票による回答を希望される場合

[調査票の入手方法] 
調査票は、必ず印刷された紙媒体をご使用ください。以下より入手いただけます。
ウェブサイト: <https://goo.gl/wkF3x5>よりPDFファイルをダウンロードし、印刷ください(A4、8ページ)。
郵送: 上野学園大学音楽文化研究センターより郵送にてお送りいたしますので、専用フォーム<https://goo.gl/UciPLB>よりお申込みください。

[調査票の記入方法] 
調査票への回答は、ボールペンなどをご使用ください。温度変化によってインクが消えるペンのご使用はご遠慮ください。

[調査票の返送方法] 
記入いただいた調査票は、以下の3通りにてご返送ください。

郵送: 以下の住所までお送りください(平成30年1月21日消印有効)。
〒110-8642 東京都台東区東上野4-24-12
上野学園大学音楽文化研究センター 全国調査係

FAX: 以下の番号までお送りください(平成30年1月21日締切)
上野学園大学音楽文化研究センター宛
03−3843−7548

メール: 記入いただいた調査票をPDFファイルにして、以下までお送りください(平成30年1月21日締切)
onbunken[at]uenogakuen.ac.jp
※[at]は@にご変換ください。


2)オンライン専用フォームによる回答を希望される場合

次のURLより、オンライン専用フォームにアクセスの上、ご回答ください。
https://goo.gl/vSJr8d

なお、スマートフォンまたはタブレット端末からアクセスされる場合は、QRコードをご利用ください。ただし、質問項目の設計上、画面を横方向にスクロールしなければ選択肢が表示されない場合がありますのでご留意ください。


倫理的配慮
① データの保存、使用方法、および保管期間
本調査によって得られたデータは暗証番号が必要なパソコンに保存し、バックアップデータ等は施錠がかかる場所で保存いたします。データは本調査のみに使用し、終了後5年間は保管します。その後、調査研究者によって情報が漏洩しないよう破棄いたします。

② 個人情報の取り扱い
収集された回答データは、本調査以外には使用いたしません。万が一、回答データに個人氏名、特定の団体名などが含まれる場合には、調査研究過程において、それらの個人情報が特定できないように十分に配慮いたします。

③ 調査への参加任意性
本調査への協力の決定については、ご協力くださる方お一人おひとりの自由意思を尊重いたします。調査の主旨にご賛同いただけない場合は、お断りいただいて構いません。それによる不利益が生じることはありません。
調査に協力いただける場合でも、答えたくない質問へ回答を拒否することや、途中で回答を中止することができます。

④ 調査研究結果の公表
本調査の結果は、上野学園大学音楽文化研究センターが実施する平成29年度文化庁大学を活用した文化芸術推進事業「音楽をまなびほぐす――教育普及プログラム実践者のための人材育成支援事業」のウェブサイトにて公開され、またその内容は文化庁にも提出いたします。また、同研究センターが実施するイベントの他、学会や学術雑誌などで公に発表されることもあります。


 本調査に関してご質問等がありましたら、上野学園大学音楽文化研究センター(杉山)までお問い合わせください。何卒よろしくお願い申し上げます。


以上



2 years ago December 20, 2017 20 December, 2017