夏休みに読んだ本紹介第一弾「Molecular Biology of THE CELL」

本の感想

こんにちは、あなばすです。

またもや更新が久しくなりましたが、もういつもの事なので言い訳はしません。これが私の普通です。

とはいえ別に遊んでたわけではなく(遊んでもいたけど)夏休みの前半でかなり多くのことをしました。昨日今日でIELTSも受けたし。中でも特に多くの時間を使ったのは読書です。朝から晩までひたすら本を読んでいました。

というわけで夏休みに読んだ本を紹介していきます。シリーズっぽくしてますが実際にやるかは分かりません。気分次第です。やるとしたら「技術系英文ライティング教本」について書きます。後は「環境毒性学」「進化発生生態学」とかその辺。ともかく今回のテーマは記事名にもあるように「Molecular Biology of THE CELL」です。

Molecular Biology of THE CELLについて

生物系の皆さんなら知っている方も多いと思います。生物学徒が読みたい本ランキング2位です(たぶん)。1位はご存知キャンベル生物学です。

キャンベル生物学がミクロからマクロまで生物学を創発や進化の観点から広範に扱っているのに対し、CELLは分子生物学や生化学、細胞学を中心にミクロよりの生物学を特化して扱っています。分野は狭いですが、ページ数はほとんど変わらないので当然CELLの方が圧倒的に詳しく書いてあります。キャンベルは何度か読んでいてCELLは2回目なのもありますが、キャンベルの内容は大体が「はいはい、そうねそうね」という感じでしたが、CELLは「なんだこりゃ知らね」と言うものが多いです。ざっくりとした広範に成り立つ現象よりも、具体的な遺伝子や種についての記述が比較的多く、それも難しさを際立てている一因だと思います。

キャンベルは根性があるか高校生物をやっていればできますが、CELLはあまりおすすめしません。せめてキャンベルを一通り理解し終わってから、できればそれに加えて分子生物や生化学、細胞学などのミクロな生物学を一通りやってからするのが良いです。そうしないと膨大な情報量に押し流されてしまい、今自分が何をやっているのかというものを掴めなくなって迷子になりがちです。ざっくりとした知識を持った上で補強するために使いましょう。実際、私は生化学はあまりやっていなかったので、生化学のパートだけ明らかに読むのが遅かったし理解も相当甘くなっていると思われます。

英語で読んだ感想

日本語に比べれば流石にスピードは落ちますが、まあ別に読めます。以前にCampbellを読破しているので当然といえば当然ですが。よくわからなかった部分は大抵図を見れば分かります。

ただしCampbellに比べれば明らかに英語が難しいです。Campbellはワールドスタンダードな教科書という性格を持っていますがCELLはアメリカのネイティブ向けの教科書だからですかね。読み終わってから丸の内の丸善で見つけたのですが、International Student Editionという版もあったので、英語に自信がないならこっちを選ぶと良いのかもしれないです。中身をきちんと確かめていないのでどの程度の違いがあるのかは分かりませんが。というか英語が苦手な人はまずは素直に日本語版とCampbellの英語を読みましょう。ちなみに表紙がダサいので私は読む前に知ってたとしても買わなかったと思います。

後はCampbellの時にも書きましたが、英語を読むのがかなり早くなりました。Campbellが終わってめっちゃ早くなったと思ってた後にも関わらず、CELLは1章読むのに初めの頃は6時間とか平気でかかっていました。というか毎日6時間も同じ本を読み続けるとか普通に狂気なので、皆さんはある程度時間で区切って時間が過ぎたら残りは次の日に回すと良いと思います。ともかく、初めの頃は1章6時間近くかかっていたのですが、終わりころには3時間くらいになりました。1時間当たりのページ数でいうと、初めは5~7ページ/時くらいだったのが、10~20ページ/時くらいです。ちなみにこのくらいのスピードで読めるとIELTSのリーディングくらいはスキャニング無しで終わります。

その他

私が買った時はkindleで¥10,266でした。紙の本だとAmazonで¥22,815です。(値段は変動するので参考までに)。Campbellでもそうでしたが、英語版かつ電子版は安いですね。ありがたい限りです。また、分冊版も出ていますが、これを全部揃えると頭が悪い値段になります。あまりおすすめしません。持ち運びやすさを重視するなら電子で買いましょう。持ち運びやすいかつ紙にこだわりがあるお金持ちは買えばいいと思います。

読むのにかかった時間は8/4~9/5でほぼぴったり1ヶ月です。基本的に毎日読んでいましたが、たまに遊びに行った日とか怠かった日は読んで無かったり、2日に分けて読んだ章もあるので、章数よりは結構かかっています。この前の記事で8月中を目標にしていましたが、少し達成できなかったのでちょっと悔しいです。

まとめ

当面の目標にしていたCampbellとCELLの英語での読破を終了しました。もっともまだ理解は浅いので何度も読み返しは必要そうです。こういう本は読み返せば読み返すほど味が出てくるので。

また、高校生の時に日本語版で読んだ時にはさっぱり分からなかったことが結構わかるようになっていて成長を感じたのは楽しかったです。これだけ生物学の知識と英語力がつけば論文もそこそこ読めるんじゃないかという楽観的な考えを持っているのでそろそろ論文読みも始めたいと思います。

それではいつになるかは分かりませんが「夏休みに読んだ本紹介第二弾」、乞うご期待。

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