宮城県内では9月10日、10代から70代の合わせて8人の新型コロナウイルス感染が確認されました。

10日、感染が確認されたのは、仙台市に住む40代の無職の男性、70代の無職の女性、多賀城市に住む20代の無職の男性、40代の会社員の女性、50代の自営業の男性、塩釜市に住む30代の自営業の男性、角田市に住む50代の会社員の女性、柴田町に住む10代の会社員の女性の、合わせて8人です。

このうち6人は、感染者との接触が確認されておらず感染経路不明で、仙台市の40代の男性はクラスターが発生した仙台市内のバーの利用客、柴田町の10代の女性は9日に感染が判明した柴田町の10代女性と同居する濃厚接触者です。

仙台市の40代男性は無症状、ほかの7人は重篤な状態ではないということです。

宮城県内の感染者の累計は275人となりました。

宮城県によりますと、6月18日から9月9日までに感染が確認された179人のうち、感染経路がわかっていないのは78人ですが、宮城県は「感染経路不明の感染者についての行動歴や濃厚接触者は追跡できている」としています。

また10日午後7時時点で、宮城県内では入院中が24人、入院調整中が23人、ホテル療養中が17人となっていて、62床ある病床の占有率は39%となっています。

宮城県の村井知事と仙台市の郡市長は、2週間以上にわたり新規の感染者が発生していて、さらなる感染拡大が懸念される状況だとして、共同でメッセージを発表しました。メッセージでは、患者の年代は20代から30代の若い世代が約7割を占めていて、クラスターが発生した飲食店では、いずれも近い距離でマスクを着用せず、長時間、会話や飲食をしていた状況だったことから、飲食を提供する場では、お互いに適度な距離を保ち、会話をする際にはマスクの着用や3密を避けるなどの行動を意識するよう求めています。そして、このような状況が続くと、感染者が大幅に増加し、医療提供体制や地域経済が大きな打撃を受ける懸念があることから、県民、市民、事業者に対して、感染予防対策に一層取り組むよう協力を求めています。