意欲作過ぎる・・・伝説の漫画『YAWARA!』の裏で行った実験とは

漫画界のヒットメーカーとして知られる浦沢直樹。90年代を代表し、浦沢直樹の最大のヒット作『YAWARA!』は、今の作風からは考えられない『実験作』だった。

更新日: 2016年11月12日

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DRBRAINさん

誰でも一度は聞いたことのある「柔ちゃん」

女子柔道選手の事を漫画の主人公「ヤワラちゃん」と呼ぶようになったのは、漫画史でも例を見ない画期的な事だった。

人気は衰えず、連載終了から20年たった今でも最新ヒットマンガと一緒に引き合いに出されるほど。

作者は漫画界のヒットメーカー 浦沢直樹

出典sfwj.jp

漫画界の巨匠。
1983年に「BETA!」でデビュー
代表作には、「MASTERキートン」「20世紀少年」「MONSTER」等。
世に送り出した作品は映画、アニメ、小説など幅広い展開を見せ、世界的人気を誇っている。
また手塚治虫文化賞マンガ大賞、日本漫画家協会賞大賞、文化庁メディア芸術祭優秀賞なども受賞している。

女子スポーツもの、ミステリー、SF、サスペンスなど、作風は作品によってまったく違う。

作風が違うのにヒットを続けるのはさすがです!

編集者たちの間では、『浦沢さんは間違いなく天才』と言われています。画力も構成力もあって、人格者

2008年より、講談社「週刊モーニング」で連載中。
浦沢版「火の鳥」というべき、様々な時代を行き来したストーリーが見る者を物語に引き込む。

そんな天才浦沢直樹の数あるヒット作の初期代表作が「YAWARA!」である。

1986年から1993年まで「ビッグコミックスピリッツ」にて連載された。
1989年、第35回小学館漫画賞を受賞した。単行本は29巻発売されている。
また、文庫本や完全版も発売されている。

天才柔道家である祖父・滋悟郎によって幼少の頃から英才教育を受けていた主人公の猪熊柔が、祖父に反発しながらも才能を開花し、世界で活躍していく姿を描いた柔道漫画

浦沢先生の名前を一気に有名にした国民的柔道漫画作品。

発行部数3000万部と大ヒット

アニメも大ヒット。

1989年~92年まで、日本テレビ系列で放映されたアニメ『YAWARA!』は最高視聴率19.7%を記録(制作の読売テレビのある関西地区では20%超)。
主題歌も大ヒットし、社会現象となった。

すごい!!

浦沢作品初のアニメ化

原作を忠実に再現した絵柄、作品世界をそのまま切り取ったような高水準の楽曲は、漫画のヒットも重なりアニメもヒットし高視聴率を獲得。
スペシャル版は金曜ロードショーでも放映された。
また、猪熊柔役を務めた皆口裕子、猪熊 滋悟郎役の永井一郎、風祭 進之介役は 神谷明など、現在ではレジェンドと呼ぶべき声優たちの好演も見逃せない。

アニメの曲は結構心に響く曲はたくさんありますよね
でもこのYAWARAのOP・EDのヒット曲のそろったこれほどのアニソンは無い

現在、TVシリーズを収録したDVDも超プレミア化し、高い人気をみせている

TVシリーズを完全収録した31枚組DVD-BOX「YAWARA! DVD PERFECT COLLECTION」を2002年にファイブエースから14~15万円でリリースしているが、現在では20万円~40万円のプレミア価格で取引

すさまじい・・・・

浦沢直樹書下ろしジャケット!
大人びた柔ちゃんも可愛い。
また、放送終了から20年近くたっているが、Blu-ray化されたのはファンから未だに支持されている証拠だ

そんな超ヒット作は、様々な要素を試みた実験作だった。

最初の大ヒット作であるYAWARAは、恋や友情、ライバルとの熱戦などエンターテインメント要素をテンコ盛りにして読者の心をわしづかみにできるかどうか試みる実験作でもあった

人間の深層を描くことを得意とする浦沢直樹が、ヒットさせるためにエンターテイメント要素をどっぷり混ぜたのが『YAWARA!』である。

試行錯誤したあげくここで一発、名前を売ってしまうのも手かなと思って『YAWARA!』というのを自分で企画して描きましたね。(中略)あの浦沢が女子柔道マンガを描くという企画自体に自分でくすくす笑っていた

浦沢直樹のインタビューでの発言。

浦沢直樹が試した実験とは?