☆松下電器と共同開発した、この「ダイノソアファクトリー」は、古代の恐竜の化石と最先端技術を組み合わせることで、恐竜の研究を身近に体験できる博物館。ここを立ち上げるにあたってイシガキさんが最も心がけたことは、「子どもむけだということで説明のレベルを下げることなく、楽しみつつも奥の深い展示にしたい!」ということだった。

とはいえ、情報量をつめこみすぎて、パンフレットを読むだけの展示になってしまっては逆効果…。
☆そこで生まれた最先端の技術とのコラボレーションが「ファクトスコープ」。首から下げるタイプのイヤホン付きの端末機を利用し、各ポイントで情報をダウンロードすることによって、自分の興味を持った展示の前で、研究員たちの声で説明を聞くことができる。



さらに、帰宅後に博物館のホームページにアクセスすると、自分の見てきた化石の説明を読んだり、巨大な恐竜の前で撮った写真を見たりすることもできるという楽しいおまけつき。
まさにインターネット時代ならではの行動型博物館なのだ!!
☆このシステムのおかげで、文字による説明を減らしつつ、研究員たちの生の声で説明を聞くことができ、標本や発掘現場のようす、研究室などの再現が、より臨場感にあふれた遊び心いっぱいの展示になっている。


石垣忍さんに突撃!の巻

ダイノソアファクトリーは、
残念ながら、2006年5月14日をもって閉館。
新しいコンセプトのもとに岡山県に新博物館を設立予定とのことである。

←ダイノソアファクトリーへは、こちらからどうぞ。

イシガキ隊員こと石垣忍さん。恐竜のネクタイに注目!!

雨の降る土曜日の午後、江東区にある「ダイノソアファクトリー」で、
副館長の石垣忍さんに突撃インタビューしてきました。
この日は、雨にもかかわらず午後からの見学者が増えてきて、
館内はたくさんの親子連れで大にぎわい。
石垣さんはゴビ砂漠から発掘してきたサウロロフスの足跡の化石を前に子どもたちからの質問に、にこやかに答えてらっしゃいました。

ガラスケースに入った、サウロロフスの
足跡化石(下)。
ゴビ砂漠で化石を発掘中の石垣さん(左)。
ユニークなイラストも石垣さんのお手製。

≪楽しみつつも、奥の深い展示に≫

☆「恐竜というのは、子どもの“科学への入口”だと思うんですよね。そして、実に奥が深い」。だからこそ、いかにその世界の魅力に
アプローチできるか…。
石垣さんの頭の中には、次なる恐竜博物館の構想が、着々と動き出しているにちがいない。

                      2006年5月13日(土)ダイノソアファクトリーにて

≪”科学の入り口”の案内人として≫

なお、この博物館は新たなコンセプトのもと、JR岡山駅前に
「林原自然科学博物館」として、数年後の開館に向けて準備中。

(古生物学者)